日本裁判官ネットワークブログ
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1 最近夜の睡眠中に足を痙(つ)ることが多くなった。ちょっと伸びをしたときに痙攣が起きるらしい。私はスポーツ好きで,硬式テニスはもう35年余り続けているが,試合中に痙攣が起きることは少ない。しかしテニス大会の夜などには,これまでも睡眠中に足が痙攣することはよくあった。最近はスポーツをしない夜も案外足が痙攣するような気がしていた。
2 原因は正確ではないかも知れないが,私のいい加減な認識では,カリウムなどの金属イオンの不足ではないかと思っている。汗のせいかも知れない。痙攣が起きると結構痛むが,エアーサロンパスを使用しなくても,立ち上がってジッとしているとすぐ治まる。しかし困ったことではある。
3 そこでいろいろと考えて,ある実験を開始した。毎晩寝る前にスポーツドリンクをコップ一杯飲むことにしたのである。不思議なことにこれでピタリと痙攣は治まった。理屈はともかくスポーツドリンクの効果であることに疑う余地はない。そこで健康管理も兼ねて今後毎日スポーツドリンクを200CC飲むことにし,冷蔵庫に1リットルボトルを切らさぬように注意している。飲むのは夜の方がよさそうである。そしてトレーニング一覧表にその欄を作り,毎日○印を記入することにした。既に2か月になるが,実験は大成功のように思える。
4 ついでに,今評判のトマトジュース(ないしトマト野菜ジュース)も毎日コップ一杯を飲むことにした。赤色色素のリコピンが抗酸化物質でガン防止作用があるとか,減量作用があるとか言われているらしいが,まあどうでもよかろう。とにかく遊びとして毎日飲んで,○印を記入することになった。これももう2か月続いている。別に変化は何もないが,気分は悪くない。
5 体重は月1キロペースで減量に成功しており,3・5キロ痩せたが,余り他人は気付かないようだ。タンパク質不足にならないように注意しているが,足の痙攣も減量による栄養失調が原因かも知れない。来年夏までにあと10キロ痩せる計画であるが,おそらく達成できそうな気がする。
6 トレーニング計画表は6割達成目標で,毎日熱心に記入している。トレーニング項目は甚だ多く忙しい。さりげなくささやかな工夫と努力が人知れずなされている。仕事のほか法律実務の勉強や法律雑学,小説,自然雑学や歴史雑学などの読書関係,音楽を聞いたり語学の勉強などの欄も作ったが,空欄が多い。果ては飲食に関する欄も沢山あって,健康によい食品をぬかりなく散りばめて食べる工夫がなされている。未だに私の髪が黒いのはキッとこの成果であるに違いない。月1回月末の金曜の夕食にはお気に入りのラーメン店でビール付きラーメンを食べて,自転車の飲酒運転で帰途本屋に立寄り,本を衝動買いするという,素晴らしい計画も記入されている。計画表は,毎日体重や血圧や飲酒量なども全て記載しているので,妻も含めて人には見せないことになっている。(D)



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1 また1年が経過して,お盆前に年1回恒例の人間ドックの検査を受け,無事生還した。人間ドックには,これからの1年間の生存ないし健康が一応保証されるような気がするので,精神的に安心できるというメリットがある。
2 古希の年を迎えて,心身に何かと小さな異変を感じていたため,医師に種々の不安を訴えたが,高校の友人である担当医師は,昨年よりも血液検査の数値がよくなっていることや,胃と直腸カメラの写真やCTや超音波,心電図などの検査結果を基に心配はないとして真剣には取りあってくれなかった。酒量に関するガンマGTPの数値が少し高いことと,肥満を指摘され,昨年よりも約3キロ痩せた私に,もう10キロ痩せることを求めた。特注で男性ホルモン量の検査もして貰ったが,異常はなかった。
3 まあ一安心ではあるが,十分納得したわけでもない。私が何となく感じる体調の不安は解消されなかった。そこでインターネットでいろいろと調査した。
4 どうやら男の更年期障害という病気があるらしい。加齢やストレスなどで男性ホルモン(主としてテストステロン)の量が減ると「LOH(ロー)症候群」という病気になり,その症状は,倦怠感,めまい,イライラ,睡眠障害,物忘れ,精神不安,性的不全などで,急に歳を取った感じになる人もいるそうである。推定患者は600万人と言われており,一般には余り知られていない病気で,うつ病と間違われるような症状になる。病院でも原因不明としてガンを疑われたり,脳血管障害と間違われることもあるそうである。とりあえず,私はその心配はなかったということにはなる。
5 もしも前期高齢者(65歳から74歳まで)かその前後の年齢になって,自分が無気力ではないかとか,何となく不安に思うようなことがあれば,うつ病を疑う前に,男性ホルモンの低下(LOH(ロー)症候群)を疑ってみる必要がありそうである。一番よいのは血液検査をして男性ホルモン量を検査してもらうことであろう。
6 パソコンのインターネットで「LOH(ロー)症候群」を検索すると,多くの資料を入手できる。面白いのは,LOH(ロー)症候群にはタマネギが効くというのである。切りたてのタマネギを毎日半個食べるとよいという。マウスに毎日タマネギエキスを与えたところ,4か月で血液中のテストステロンが2倍に増えたそうである。タマネギの含硫アミノ酸がテストステロンの合成を誘導する。主に性巣で作られるが,最近の研究で脳の中で合成されることが判明したということである。
7 タマネギは嫌いではないので,これまでも結構食べてはきたが,これらの話を聞いた以上,健康オタクの私としては,これまでのように漫然とタマネギを食べるというわけにも行くまい。タマネギを切って時間が経つと含硫アミノ酸が分解するし,熱にも弱いので,切ってすぐ加熱するなどして調理するのがよいという。
8 もっとも私は余り他人の言うことを素直に信用しない人なので,タマネギを食べるとすぐに何か効果があるなどとは到底考えない。しかししぶとく続けるのである。タマネギを遊び半分に継続して食べていると,ヒョッと気がついてみたら何年か先に効果が出ているかも知れないと考え,その程度でよしとするのである。
9 妻に頼んでも,自分でやりなさいと言うだろう。そこで自分で工夫することにした。タマネギ入りの味噌汁は大好きで,以前から自作の美味しい味噌汁をよく食べているが,この回数を増やすことにした。そして豚肉,タマネギ,モヤシ,キャベツ,ゴーヤ等で美味しい野菜炒めを研究することになった。タマネギスライスを冷凍し,マヨネーズで食べるのはどうだろうか。冷凍すれば含硫アミノ酸は減らないのではあるまいか。スープやカレーもよいという。
10 男性ホルモンの低下を防止するための注意点は,次のようなことだそうである。
 ア 適度な運動をする。3か月で男性ホルモンが9パーセント増えた例もあるそうで  ある。
 イ ストレスを貯めない。
 ウ 睡眠を十分に取る。できれば7時間以上。
 エ タマネギを毎日2分の1個食べる。切ってすぐ調理する。
 オ アミノ酸を多く含む食品を食べる。
   牛,豚の赤身の部分,アジ,サケなどの魚,卵,牛乳など。
 カ 会話の機会を多くする。脳で男性ホルモンが合成される。
 キ 風呂によく入る。温泉がよい。リラックスすること。
11 男性ホルモンであるテストステロンの基準値は1.31~8.71で,私の数値はほぼその中間値であった。しかし何となく納得してホッとした。私の小さな不安の原因は不明のままではあるが,とにかく男性ホルモンの大幅増量に挑戦することにした。とにかく遊び半分ではあるが,男性ホルモンを増やすのだ。
 果たして10年後に「驚異の男性ホルモン男」が誕生しているだろうか。おそらくその前に私が生存を中止している可能性の方がズッと高そうではある。(C)



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1 ロンドンオリンピックが終わった。とても感動したと言ってよい。余り熱心に見ないように努力した。ビデオに録画し,早送りする作戦はかなり成功した。どこの放送局で,何時からどの種目を放送するのかよく判らず,失敗もした。録画しながら結局最後まで見てしまった種目も少なくなかった。
2 日本が目標とした金メダルは15個で,過去の最多獲得金メダルは16個。今回は7個で少し寂しかった。金メダル数は世界10位で,韓国は13個。米,中,英,露,独,仏,伊など世界の主要国に負けている。獲得メダル数は過去最多の37個を抜いて,38個で,世界6位である。全体としてよく頑張ってくれたということであろう。
3 女子卓球の団体戦で日本チームは銀メダルで初メダルだった。これは録画しながら全部見た。決勝戦で中国と戦い敗れた。壮絶なラリーには感動し,拍手を送った。しかし中国選手は強かった。日本選手が強い球を打っても打っても中国選手は打ち返してきた。そして5~6回の壮絶な打ち合いの末,大体日本選手がミスした印象である。やはりこの打ち合いで互角以上の戦いができることが求められるということであろうか。しかし日本の3選手は強い。強打で中国を打ち負かして,ぜひ世界1になって貰いたい。
4 女子サッカーの銀メダルは初メダル,女子バレーは銅メダルで28年振りだそうである。どちらも感動した。女子サッカーの優勝戦で,アメリカから1点取った時の5~6回の見事なパス回しには,「なるほどこれがサッカーか」と思った。女子バレーの3位決定戦で,競り合いながら韓国に3;0で勝った試合も最後まで見てしまった。
5 水泳も結構見た。男女ともに活躍した。残念ながら北島選手の2種目3連覇はならなかったが,男子400メートルメドレーリレーで銀メダルを獲得した。「康介さんを手ぶらで帰せない。」というメンバー3人の話は,感動と共感の思いで聞いた。
6 男子体操で,内村航平選手の個人総合金メダルはすごかった。圧勝であった。今後も活躍が期待できそうであるが,後継者の養成はどうなっているのか心配である。内村選手は個人種目で金メダルをもう何個か取得するのではないかと期待していたのに,個人種目には余り登場しなかった。団体予選の際に色々と失敗した結果なのであろうか。
7 男女マラソンは今後もなかなか厳しい状況が続きそうである。今回はそうではなかったが,世界のマラソンのスピード化は今後も加速されるだろう。男子は遠からず2時間を切ると言われているが,マラソンは男女ともに今後も応援を続けたいと思っている。
8 ボルト選手の陸上短距離3種目2連覇は達成されたが,100メートルの世界新記録が出なかったのは残念である。個人の力の頂点の時は短いから,ボルト選手へのこれ以上の期待は無理なのかも知れない。アメリカの水泳の怪物フェルプス選手は随所に力の衰えを感じさせたが,終わってみれば,3種目3連覇,今回金4個,銀2個という結果で,さすがであった。オリンピックで通算すると金18個,全22個というのであり,今回で引退とのことであるが,この記録は当分の間破られることはないであろう。
9 全体として日本選手はよく健闘したと思う。史上初めてとか,何十年振りのメダル獲得という種目も多かった。また柔道などのように大きな期待に応えることができなかった種目もあった。今回の成功と失敗の原因を冷静に科学的に分析して,次回までの4年間一層鍛錬と工夫を重ねて,もっともっと国民を感動させて欲しいと思っている。(I)



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 お盆休みが近づいてきましたので、昔のネタを再掲載します。最近は、「裁判員になった」という人もちらほらいて、同窓会も大いに盛り上がります。みなさん、精神的につらいところもあるけれど、とてもいい経験になった、裁判のことがとても身近なこととして考えられるようになったと感想を言ってくれます。今年の同窓会はどうかな、と思っています。、

                         記

お盆休み、久しぶりに、高校の同窓会がありました。32年ぶりに会う同級生もいて、懐かしい限りでした。もう孫ができるかという人もいれば、子供がまだ数か月という人もいて、結婚年齢が広がっていることを感じさせられました。

 いろんな話をしてきたのですが、その中で特筆ものは、同級生の中に、検察審査員候補者の通知が来たという人がいたこと。地方裁判所から、裁判員候補者の通知が来たという人は見かけませんでしたが、裁判員裁判や検察審査会の話題は、昨年以来、こうした会合でとても盛り上がります。候補者通知があった人がいればなおさらです。やはり、自分が関与するとなると、関心の持ち方が違いますね。厳しい質問を受けることもありました。同じ経験をされている司法関係者は多いのではないでしょうか。

 なお、私は、支部長裁判官として、支部に併設されている検察審査会での宣誓に立ち会うのですが(検察審査会法16条)、その際、検察審査員等の権限、義務等について説明する機会があります。そうした機会における反応を見ていると、今年は、検察審査員等の方々の予備知識が、昨年までよりも相当多いのではないかという印象を持っています。検察審査会の起訴議決についての報道が続いたためでもあるでしょうね。同窓会の印象とつながるところです。



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7月30日の大阪地裁判決から。
姉に対する殺人罪で懲役16年を求刑された発達障害(アスペルガー症候群)の被告人に、「再犯のおそれ」等を理由に懲役20年の判決。
今日の朝日新聞社説「求刑超え判決-障害への偏見が過ぎる」では「裁判員の判断は重いが、前提を誤った判決は控訴審で是正してもらいたい。」とまで批判されている。今日の東京新聞社説「大阪の殺人判決 障害に無理解過ぎる」も同旨。
裁判員裁判の判決がこれほど厳しく批判されたのは、初めてではないだろうか。

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1 今ロンドンオリンピック開催中で,真夜中の放送が多い。興味に任せて見ていると変則的睡眠となり,いろいろと支障が生じる。全ての種目を見たいなどとは思わないが,どうしても見たい種目も多い。そこで一工夫することになった。テレビ放送や新聞のテレビ欄,パソコンなどからできるだけ情報を集めて,見たい種目は自宅のテレビ機器でタイマー録画することにした。基本は翌朝起きて,ビデオを早送りして,短時間で結果だけを知ることで満足する。どうしても見たい種目は,就寝を遅らせて見ることもある。ゆっくり見たい種目は土日に録画の再生で楽しむ。この方式は活用に値する。これまでも世界のテニス大会などで試みて成功した。
2 世界のトップアスリートたちを見ていると,人間はどこまで進化するのかと不思議に思う。マラソンはまだ行われていないが,先頃のテレビで,アフリカの選手たちの練習の様子を見た。何十人もの選手が集団となって裸足で練習をしていた。普通は「かかと」で着地するが,それでは衝撃が大きいので,2時間も走ると疲れてしまうのだそうである。彼らはかかとではなく,足先で着地するから,衝撃も7割程度で済むので疲れにくく,30キロを過ぎてから加速できるという。遠からず2時間を切るだろうということであった。日本選手の優勝も容易ではないだろう。
3 テニスも近年随分進化したように思う。以前のようなサーブアンドボレーのテニスではなく,驚異的なストローク戦となっている。ストロークの技術が向上したため,ボレーしようと前に出ても,強打でサイドを抜かれてしまう(パッシング)というのである。今回のオリンピックで錦織圭選手は,世界5位のスペインのフェレール選手を破る大活躍をしたが,アルゼンチンの世界9位のデルポトロ選手に惜敗した。夜12時ころから録画しながら終了するまで見て寝た。錦織選手は遠からず世界の10位以内に入るような気がする。今世界17位である。
4 私は大学で卓球部だったので,熱心に卓球を見ている。日本選手は惜しいところで中国選手に敗れているが,実力は年々接近しているように感じる。かつてのように日本が卓球王国になってほしいが,容易ではないだろう。それにしても中国選手が自国の代表になれないために,世界各国の国籍を取得して,他国の代表として次々に出場するのは甚だ不愉快である。石川佳純選手が戦った5試合は全部,現,元中国選手だというのである。いずれ規制が検討されるべきである。
5 体操も感動した。小,中学のころは格別目立つこともなく,運動神経が特に優れていたというわけでもないという内村航平選手が個人総合で圧巻の金メダルを獲得したし,世界選手権で3連覇しているという。彼の演技を見ているとしばしば鳥肌が立った。このような他を寄せ付けない超人になったには,何か特別な理由があったのだろうか。超人的な努力の成果なのであろうか。
6 私は子供のころスポーツを得意としていた。父の遺伝らしく,私の父は学生のころ体操の選手で,鉄棒の大車輪などはお手のものであったらしい。私の3人の男兄弟はみんな運動神経はよかったが,なぜか誰も父に鉄棒や体操を教えて欲しいと言わなかったし,父も進んで教えようとはせず,誰も蹴上がりさえできない。父の葬儀後の飲酒の席で,兄弟がみんなでそのことを悔やんだことがあったが,オリンピックの体操競技で,日本選手の活躍を見ていると,ふとそのことを思い出すのである。(M)



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