日本裁判官ネットワークブログ
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関西の朝日放送で、11月1日夜、夜11時17分より、「ビーバップ!ハイヒール」という番組で、森野さんを、あの「ハイヒール」のリンゴとモモコが迎え撃って「法律か?人情か?裁判官はつらいよ…」とのタイトルで特集が放映される予定だそうです。
笑いに包みつつ、裁判官が人を裁く苦悩に迫る!という趣旨だとか!

これは関西の方には必見です。

http://m.asahi.jp/i/be-bop/index.php?uid=NULLGWDOCOMO

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1 最近,夜自動車の運転をしていると,細い裏道の自転車の無灯火運転で危うく事故になりそうな,ヒヤッとすることが少なくない。夜間の自転車では大体7~8割が無灯火のように感じられる。道路交通法の規定では,自転車は夜間(日没時から日出時までの時間),道路を通行している場合などには,前照灯をつけなければならないと規定されており,違反した場合には5万円以下の罰金に処せられることになっている(道路交通法52条1項,120条1項8号)。
2 おそらく発電機を回すと足への負担がかかるので,疲れるという理由なのであろう。しかし夜間には,例え辺りが明るくても自転車のライトは必ず点灯することを習慣にすべきである。発電方式が嫌なら電池式でよい。ライトは前方を照らすことにより,自転車の運転者が進行方向の安全を確認するという意味の他に,その場所を自転車が走行していることを自動車の運転者や他の自転車運転者,歩行者などに知らせることで,危険を回避できるという効果が大きい。
3 夜間ライトを点灯していなかった自転車が,自動車との衝突被害を受けたり,歩行者に衝突し,歩行者が転倒して運悪く縁石などで頭部を強打し,死亡するという事故も決して少なくない。その様な場合に,自転車がライトを点灯していたかどうかが問題となり,加害者,被害者のいずれの立場にせよ,無灯火は自転車の過失割合を大きく認定される原因になる。私も裁判官のころ,夜間の無灯火自転車運転者を加害者とする歩行者の死亡事故で,自転車側の過失を大きく認めた判決を書いたことがある。
4 発電機を回転させることを避けて楽をしようという気持も理解できないわけではないが,自転車の無灯火走行は甚だ危険である。そこで発想を変えて,発電によるライトの点灯で自然に運動量が増え,痩せるかも知れないし,顕著に健康にプラスになると考えるのである。そもそも自転車に乗ること自体は,歩くのと同様に,甚だ優れた健康法であるが,夜間自転車のライトを点灯することで,自然に交通事故の危険を回避できるし,健康にも一層プラスになるのであるから,一石二鳥である。健康増進の折角のチャンスをむざむざ逃してしまうのは余りにももったいないではないか。
5 先日ライトを点灯して左側走行していた私の自転車が,右側走行の無灯火自転車に危うく衝突しそうになったので,私が怒って大声で,「ライト!」と叫んだところ,自転車を止めた女性の声で,「済みません。」と謝って,ライトを点灯するということがあった。私はこれに味を占めて,しばしば無灯火自転車に向けて,「ライト!」と叫んでいるが,余り効果があるわけでもない。むやみにそんなことをしていると,怖いお兄さんに追いかけられたりしても困るので,叫ぶ場合には慎重に状況判断をすることにした。
6 夜遅く自動車で帰宅した私が,道路脇の自宅の車庫に,車庫入れのため切り返しをしていると,無灯火の自転車がお化けのようにヌッと現れて,車の前後の狭い隙間を無理してすり抜けて行くことがよくある。私がうっかり急発進などすると事故になりそうで油断できないが,きっとこのような危険な運転をする自転車の運転者は,無事に長い人生を全うすることはできないに違いないと,暗澹たる気持になってしまう。
7 道路交通法に違反して,自転車の夜間無灯火運転が横行している現状からみると,自らの危険を自分で守るという国民の自覚と,遵法意識もまだまだ不十分ということであろう。悲劇が起きてから後悔するのでは遅すぎるというのに。(ムサシ)



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今月17日の参議院「一票の格差」訴訟・最高裁大法廷判決から。
今日の朝日朝刊もオピニオン「ものを言い始めた最高裁」として取り上げています。
注目は、少なくとも「違憲状態」にある点については全員一致だったこと、そして今回も違憲判決をすべきだと反対意見を述べた3人の裁判官(いずれも弁護士出身)が、次回は「選挙無効判決」をすべきと明言して、その方法まで論及していることでしょうか。

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1 先日NHKのテレビで,「秋鮭」の話を少し見た。面白そうだったので録画しておいた。不老長寿論の見地からとても参考になった。主たる内容は鮭が健康によい理由と秋鮭の料理法であるが,不老,ガン防止に効果が大である上に,とても美味しそうである。これまでにも放送内容をレジュメにして,事務員に配布したことが何度もあるが,今回もそうすることになり,起床後毎朝約20分を,テレビの前に設置してあるノートパソコンに向かい,ビデオを見ながら1週間かけてA4で3ページの レジュメを完成した。
2 このテレビの内容は私の食生活にも大きく影響を与えた。私の健康論とトレーニング一覧表の食生活部分を一部改訂した。現代医学は活性酸素対策の重要性を主張しているが,私の健康論も概ね現代医学のとおり実践することを基本としている。といっても本屋で健康法の本を衝動買いすることを趣味にしているに過ぎないが,購入した健康の本は100冊を遙かに超えている。にも関わらずこのテレビは,私に大きなショックを与えた。それは抗酸化力の比較された強さについて,私が全く無知であったことによる。
3 抗酸化力についてのテレビの結果を纏めると,ビタミンCを1として,コエンザイムQ7・5,カテキン(茶シブ)11,βカロティン 1224,リコピン(トマト,スイカの赤色色素)3750,アスタキサンチン(鮭,イクラ,エビの赤色色素)6000(史上最強物質)というのである。ビタミンEとアントシアニン(ブルーベリー,ナスの紫色色素)については触れていなかった。
4 この数値は,私の漠然とした認識とは全く異なるものであった。私はビタミンCとアスタキサンチンの抗酸化力はほぼ同じ位と思っていた。そこで手抜かりのないように不明な数値は調査することにしたが,とにかく当面アスタキサンチンとリコピンを意識して多く摂取する努力をすることになった。といっても鮭とトマトを沢山食べようという甚だ単純な発想である。
5 私は先頃のトマトブームの影響で,この数値を知らないままに,この数ヶ月「トマト野菜ジュース」なるものを,毎日朝と夜コップ1杯ずつ飲むことにして実行してきたので,リコピン対策はこれでよかろう。
 アスタキサンチンについては1日6mg摂取するのがお勧めのようで,市販の錠剤を調べてみると1粒で6mgを含んでいるものが販売されている。安売り店でも1錠50円を超えるので高価である。100グラムの鮭の切り身に約2mg含まれているらしい。この物質は脳保護の厳重な関所を通り抜けて脳内にも入ることができるそうで,脳のアンチエイジングも期待でき,脳卒中の予防や記憶力の改善の効果もあるという。
6 テレビを見た後の,時間に余裕のある土,日には,台所で秋鮭の調理をすることが多くなった。テレビのレシピでは食べてみたい料理が10種類くらいあるので,順次挑戦することにした。最初瓶詰め鮭フレークと海苔の佃煮を買って来て,「鮭海苔納豆ご飯」を作ってみた。これはお勧めである。「焼鮭の秘伝醤油タレ漬け」は既に免許皆伝の域に達した。泣きたくなるほど美味しい。生鮭を塩で揉み,5分ほどゆでたもの(万能ゆで鮭)を使って,「鮭じゃが」や「鮭餃子」,「鮭サンドイッチ」にも挑戦する予定である。「鮭の粕汁」なども作ってみたい。私より仕事が忙しい妻は,今は私のすることを横目で見ているが,頬が落ちそうな満面の笑みの私を見て,その内味見をするに違いない。
7 この冬は各種鮭料理の免許皆伝を目指すほか,何年か前に「大根を食べつくす」という本を買ったまま放置していたので,「おでん」「ブリ大根」などに挑戦しようと思っている。「鮭大根」は無理なのであろうか。またやや旧式の電動大根おろし器も余り使っていないので,今年は毎週末にドンブリ1杯の大根おろしを食べるという計画もある。
8 かくして私の「不老長寿大作戦」は更に進化したので,理論的には見事な成功を収める筈である。先日事務所の昼食時に,わが夫婦が裁判官であった約15年前の 司法大観の写真を見る機会があり,事務員の判定ではこの15年間の私の風貌に全く変化がないということになり,私が「エヘヘ」と言って頭を掻く場面があった。健康オタクは早死にすると相場は決まっているようなものだが,所詮は遊びの世界の話なので,気楽で無責任にあれこれ楽しめばよいということにした。(ムサシ)

 



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 明日14日日曜日夜10時からの「ETV特集」は、「永山則夫 100時間の告白-封印された精神鑑定の真実」が放送される。2009年にこの枠で放送されて翌年のギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞した「死刑囚永山則夫」や、「死刑裁判の現場」などを手がけ、昨年は放送ウーマン賞も受賞された堀川恵子ディレクターによる番組である。

 詳細は、番組のウエブページをご覧いただきたい。

 http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/1014.html

 放送に際して、堀川さんからメッセージをいただいたので、ご本人の承諾を得てここに掲載させていただく。

 (以下引用)

 今週末に放送される番組のお知らせです。

   ▼NHK・ETV特集 10月14日(日)22時~23時半(89分)

    「永山則夫 100時間の告白~封印された精神鑑定の真実~」

 2009年、同じ永山事件をテーマに制作した番組は、

 逮捕後の獄中28年間の永山氏を描きました。

 その時、重要なテーマを遣り残していました。

 「少年は、なぜ事件を起したのか」

 この間、永山自身がある医師に語った膨大な録音テープを分析し、

 改めて事件の背景に浮かび上がった「家族」と「精神鑑定と司法」、

 二つのテーマに向き合いました。是非ご覧下さい。

 (引用終了)

 裁判員裁判の三年目検証に際して、死刑の評決要件も論点に掲げられ、また、少年の重大犯罪や、精神鑑定が問題となる裁判員裁判も増えている今日、大いに見られ、議論されるべき番組だと思う。

 かつて放送された「死刑囚永山則夫」については、瑞祥さんがこのブログで取り上げておられる。

 http://blog.goo.ne.jp/j-j-n/e/4805584d7e6b1a91748b05bd939b81c8

 また、上記の番組を書籍化した「死刑の基準」については、私がこのブログでご紹介している。

 http://blog.goo.ne.jp/j-j-n/e/10b3294b254f7cb52a911efebee2d298

 同じ堀川さんのETV特集「死刑裁判の現場」について触れた、私のつたない文章もある。

 http://blog.goo.ne.jp/j-j-n/e/8b92082d24f0ff02cb37416fd7ccca6f

 併せて、ご参照いただければ幸いである。

                              (くまちん)



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いやおめでたいですね。久しぶりの「瑞祥」で、とてもうれしいです。日本全体にとってもちろんいいニュースなのですが、山中教授が東大阪の町工場の息子さんということで、経済の厳しい関西にも勇気を与えたような気がします。

ところで、iPS細胞の実用化は、難病で苦しむ方々には特に期待が大きいですね。それに、これからの発展のためには特許化なども重要なようです。法律家の活躍すべき面も大きいかもしれません。この分野に詳しい知財分野の弁護士の方や学者、弁理士の方で何かご教示いただければ幸いです。コメントなどをいただければ・・・。http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/news/120918-180000.html



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