日本裁判官ネットワークブログ
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1 今回は「お茶健康法の勧め」である。最近私の友人に健康を害したり害しそうな人が多い。私は飛び切りの健康人というわけではないが,自称「健康オタク」であり,「健康配達人」であるので,時にお節介をしてしまう。
2 お茶健康法と言っても各種のお茶の葉を買ってきて,お湯を沸かしてお茶を自分で作るのであるから甚だ安価である。健康に役立つかはよく分からない。私は格別健康上の問題があるわけではないので,お茶のお陰でこんなに健康になったという実感はない。きっと健康に役立っているに違いないと勝手に思い込んでいるだけのことである。
3 私のお茶健康法はもう5年を越えて続いている。我ながら熱心で感心である。そのお陰でもうすぐ70歳の私の頭は天然のままで黒々としているのだと勝手に思っている。
お茶の種類も次第に増えた。列挙すると,日本茶,ウーロン茶,紅茶,麦茶,ドクダミ茶,柿の葉茶,イチョウの葉茶,ゴーヤ茶,ヨモギ茶,ウコン茶などである。それぞれに個性があるが,ヨモギ茶がお気に入りである。ほんのりと香ばしいヨモギの香りが嬉しい。もっともヨモギの他に多くの茶葉がブレンドされている。お茶健康法のメニューはまだ増えるだろう。日本茶とウーロン茶はサイクルを倍にしている。それぞれの効用も一応説明書で承知しているが,余り気にしない。あくまで遊びであり,お茶を楽しむというだけのことである。そうしておればいつのまにか,きっと健康増進の効果があるに違いないと勝手に思い込むのであり,それで十分である。
4 5年ほど前に,5リットル入りの大きなヤカンを買って来た。3日に1回の割合で,4リットル程度のお茶を自分で作る。自然に冷まして,2リットル入りのペットボトルで冷蔵庫に入れる。朝1リットル入りのスポーツ用魔法瓶に入れて,氷を加える。ほどよいペースでお茶を作るには,多少の修練を要する。
5 お茶は,事務所などで普通に飲む他に,自分で作ったお茶を毎日1リットル飲むことにしている。1・5リットルがよいという説もあるが,無理のない1リットルがよいと思う。事務所の机の足元に魔法瓶を置いておく。喉が渇いたら飲むのでは遅いのだそうで,健康のためには,喉が渇かないように飲むのがよいそうである。大体1時間に2口くらい飲むことが習慣になっている。案外美味しい。
6 先日のテレビで美味しい日本茶の入れ方を放送していた。お湯を湧かして日本茶の葉を入れると,お茶の美味しい甘み成分と,渋み成分であるカテキンの両方が沢山でて,お茶が渋くなる。美味しい甘み成分を多く含むお茶にするためには,お茶の葉を水に暫く浸しておいて,火にかけたら60度くらいで火を止めるというのである。極めつきは,容器に日本茶の葉を多く入れて,それにタップリの氷を加えて,1晩冷蔵庫で氷を溶かすというのである。そしてそのままでもよいが,低めの温度に加熱すると,とても美味しいお茶になるという。試してみるとそのとおりであった。最近は更に凝ってきて,日本茶も水出しのままの甘い日本茶と,熱く沸かす香りのよい煎茶の2種類にした。
7 夜は早めに軽い夕食を終えると,次第に空腹となる。腹が減ったらお茶を飲むのである。自称「お茶飲み弁護士」である。とはいえ1日のご褒美として,夜寝る前に1杯の「高カロリー飲料水」がないと寂しい。「高カロリー飲料水」とは,ビールと日本酒のことである。
8 私は毎日漢方薬を飲んでいるつもりでお茶を飲んでいるが,快適な気分である。(H)



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1 私は正常眼圧緑内障という視野が狭くなる病気である。日本人は近視の人が多いせいか,案外多い病気なのだそうで,40歳を過ぎたら一度眼科で検査した方がよいとされている。両眼でカバーして見るため,視野狭窄は案外気がつきにくく,私の知人などにも片目がほぼ失明する寸前まで気がつかなかったという人もいる。時々片目ずつ自分で視野をチェックするのがよいということである。
2 私はパソコンで仕事中,突然画面を横に光の筋が走ったので,急いで眼科医院で検査を受けたところ光視症と診断された。眼底に傷がついており,そこから液が網膜の下に染み込んで網膜が押し上げられて網膜剥離になるといわれて,レーザーで網膜を焼き付け,事なきを得た。その際ついでに視野検査を受けたことから,奇跡的に早期に視野狭窄が発見され,以後正常眼圧緑内障の治療を受けており,すでに15年選手である。
3 現代医学の通説では,この病気は進行を止めることができるだけで,治癒することはないとされている。この病気の原因は血流障害,つまり毛細血管の流れが悪く,視神経に十分な栄養や酸素が補給されないことだというのである。
4 ところがロンドン大学の研究チームが,アルツハイマーの原因物質とされるベータアミロイドタンパク質によって網膜の神経細胞が死に,正常眼圧緑内障の発症原因となっていることを突き止めて,2008年(平成20年)にアメリカの科学雑誌に発表したというのである。
5 そうすると正常眼圧緑内障の原因は2種類あるということなのであろうか。血流障害とアミロイドベータである。そうすると,目の血流をよくしたり,ベータアミロイドを減らすことで,治癒ないし改善することが可能だという理屈になりそうである。
6 長芋に含まれる「ジオスゲニン」はベータアミロイドタンパク質を減少させるというのであるから,長芋を沢山食べていると正常眼圧緑内障もよくなるかも知れないという理屈になる。もっとも長芋に含まれるその成分が甚だ少ないので,当面長芋を食べることでそれを期待するのは無理であろう。山芋からアルツハイマーの特効薬かサプリメントができるまで待つしかないかも知れない。
7 では,「ざくろジュース」はどうであろうか。アルツハイマーによく効きそうな記事もないわけではないが,余り期待できそうな雰囲気でもない。その効果のほどはよく判らないが,まあ,そんなことはどうでもよかろう。ざくろにはいろいろな健康効果もあるということなので,遊び心で当面ざくろジュースを探して飲んでみることにした。通信販売を利用する方法もあるが,まだそこまでの気持にはなれない。どこか身近な店で入手できないものか。とりあえず薬局で「ざくろ入り黒酢」なるものを見つけて買ってきた。
8 アルツハイマーの薬を,正常眼圧緑内障に転用したり,効果的な薬が開発されるときが来るのかどうか。そもそもアルツハイマー自体の治療薬は進歩しているのだろうか。私の死と失明と医学の進歩のいずれが先か競争ということになりそうである。医学の研究はもっとテキパキと進まないものなのであろうか。
9 まあ当面は,効果のほどは定かではなく,気の長い話であるが,密かに通電治療とざくろジュースと長芋料理で正常眼圧緑内障に立ち向かうことになろうか。(G)



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こんなことがなされるとは・・・。

http://mainichi.jp/select/news/20120915k0000m040079000c.html

不便に感じている方も多いと思います。とても残念です。



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今日の最高裁判決を都々逸に。
いわゆる定期借家については、契約書とは別に賃貸人があらかじめ説明書を交付しなければならないというのが、借地借家法の規定だ。
最高裁は、契約書の案文をファックスで送っていただけでは不可とした。
至極真っ当な判断だと思うのだが、一・二審とも許容していたので、最高裁は破棄自判。
「当たり前体操」の歌が聞こえてくる気がした。

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1 今回はアルツハイマー病の話であり,長芋とざくろジュースの話である。アルツハイマー病は軽い物忘れから始まって,やがて重篤な認知障害を引き起こすとされているが,これは脳の神経細胞が死滅することによるが,その原因はアミロイドベータというタンパク質の蓄積により脳細胞が死滅し,脳が萎縮するというのである。
2 そこで長芋の話であるが,最近の富山大学の研究チームの研究結果によると,山芋に(おそらく長芋にも)含まれる「ジオスゲニン」という成分がアルツハイマー病の病状改善に効果的であることが判明したというのである。
3 同大学の実験によると,アルツハイマーを発症させたマウスに「ジオスゲニン」を20日間注射し続けた結果,アミロイドベータタンパク質が7割ほど低下し,記憶力が回復したというのである。
4 但し人間の場合には,山芋を1日10キロ食べると効果があるという話なので,思わず笑ってしまった。これでは我々が山芋効果を期待するのは到底無理というものだろう。いずれ優れた効果を有する医薬品が山芋から生まれるのであろうし,サプリメントとして手軽に入手することができる時が来るかも知れない。
5 さてこの話から,未だアルツハイマー病に罹患していないだろうと思われる我々は一体何をどのように参考にできるのだろうか。もともと私は長芋は好きなので,これまでも結構食べており,甚だ好都合な情報ではある。しかし熱心にセッセと食べても効果は期待できそうにない。
 しかしこの話にも健康オタクの私のアンテナがそれなりに反応した。効果は期待できないが,その知識のもとで,これまでよりも多少熱心に長芋を食べてみるかということである。そのために美味しい長芋の食べ方を研究することにした。そのうちに研究が進んで,少量の長芋に大きな効果があることが発見されたなんてことにならないとも限るまい。少なくとも努力してみる動機としては,この情報は意味がある。
6 山芋情報で,一体どうしたものかと思っていたら,「ざくろジュース」も同様の効果があるという情報を入手した。アメリカではざくろジュースは広く販売されているとのことらしいが,私はそんなジュースを見た記憶はない。日本でも広く販売しているものなのであろうか。長芋に効果を期待するのは困難であるが,何だかざくろジュースは効きそうな気がする。面白そうな話なので,ざくろジュースを探してみることにした。まあ余り期待できなくてもよいではないか。
7 食品の健康効果などは,食べるとすぐに効果が出るというものではない。わが国ではテレビである食品が健康によいと報道されると,スーパーやコンビニですぐに売り切れになる。そして大体3か月で元の状態に戻る。かつて納豆や寒天の粉やトマトジュースなどがそうであった。しかし私は,そのような食品を,世間の熱が冷めた後で人知れずしぶとく10年は続けてみるという主義である。そのために一覧表が活躍する。
8 最近新しい実験仲間に,タマネギと長芋とざくろジュースが加わることになった。最近は冷蔵庫が私用の食品で一杯になり,妻から苦情が出ている。ヨーグルト,トマトジュース,スポーツドリンク,牛乳などは,妻に自由に使っていいよと伝えた。一部調理済み冷凍ゴーヤも場所を取っており,妻にごめんと謝った。もはやざくろジュースが入る余地はない。私の書斎の隅に妻に内緒でもう1つ冷蔵庫を買おうか知らん。(F)



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今日の最高裁判決を都々逸に。
「前科証拠によって証明しようとする事実について、実証的根拠の乏しい人格評価によって誤った事実認定に至るおそれがないと認められるときに初めて証拠とすることが許されると解するべきである。」
小法廷判決ですが、珍しく竹崎長官が裁判長を務めています。合議体に検察官出身者が入っておらず、4人の裁判官全員一致で東京高裁判決を破棄差戻し。
全文は最高裁のホームページで読めます。

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1 人生の方針は,人生の終盤になって後悔することのないように,若い時代にジックリ考えて,「初心忘るべからず」でありたい気がする。自分の人生の判定者は自分自身なのであるから,どのような人生であろうとも自分が満足できる人生であればそれでよいのであって,他人による評価は一参考意見に過ぎず,余り気にする必要はないと思う。しかし人生の選択は容易なことではない。確か藤沢周平の小説「蝉しぐれ」であったかと思うが,「人間は後悔する存在のようである。」と書かれていた記憶である。人は後悔を繰り返しながら,修正可能な部分は修正しながら生きてゆくしかないのかも知れない。
2 ところで日常生活では,「ジックリ」ではなく,「チョコマカ主義」をマスターし,その達人となるのがよいと思う。私は不老長寿や健康維持のための主として運動などのトレーニング計画表を作成し,日々努力の成果を記入してきた。トレーニング計画表は昭和59年に,ふとしたことから開始され,最初は1枚物であった。その後徐々に修正加筆され,スポーツ以外の努力目標も思いつく限り,記入欄を付加して行ったので,今では10枚近くに膨張している。仕事や読書や音楽や語学など,意欲的な計画表であるが,記入なしの空欄も多い。まだ追加や削除,整理が必要で,未完成品である。
3 私は,毎日そのトレーニング計画表に操られている自称「トレーニング不老ロボット」である。その一覧表を常に手元に置いて眺めることは,精神の充実の点で甚だ効果が大きいと感じている。
4 朝起床後,出勤までになすべきことも少なからず決めてあるが,朝は多忙なので,「チョコマカ主義」の本領は,主として事務所終了後である夕方6時以降と,土日に発揮されることになる。その場合にも,仕事をメインとして,その合間の気分転換としてトレーニングするというスタンスがよい。頑張るトレーニングは決して続かない。苦しいハードなトレーニングは,続いてもせいぜい1か月程度が限度である。1年後も5年後も10年後も続く方式を考案して,頭と工夫で勝負し,ふと気がつくといつの間にかいろいろとなされているというのがよい。そのためには「チョコマカ主義」が最適である。「ちょっと5分だけ」とか「10分だけ」トレーニングを実行するという方式である。その代わりできるだけ毎日実行を目指し,一覧表に記載する。一覧表への記載は,努力の成果が残されることになるので,継続のための大きな動機となるし,一覧表なしでは不可能である。奮闘努力で頑張るのではなく,継続のために工夫することを頑張るのである。毎日実行が無理な項目は1日置きとか週に2回とかに分散する。その方式を使えば,ちょっとした文章も案外作成できることになる。週5日間は「ちょっと10分主義」を採用し,土,日にもう少し時間を取れば,無理する認識なしに案外時間は確保できる。
5 サイクリングは結局週日は続かず,土日に限定した。その代わり毎朝「室内自転車漕ぎ」100回を必ず実行することにした。所要時間は約1分30秒なので,決意さえすればテレビを見ながら無理なく実行できる。その効果は問題とせず,とにかくやるのである。この方式だと,「10分間読書」も新聞の切り抜きもダンベル体操も継続できる。
6 まだ試行錯誤中の部分も多い。新聞や週刊誌や歴史や自然科学の雑学などで,面白く酒席の話題に使えそうなものは読み捨てず,チョコマカと毎日10分程度フロッピーに打ち込み,整理することもできそうである。そうすれば雑談の名手になれないものか。
7 以上のとおり実行できれば,5年後にはどんなことになっているのだろうか。(E)



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9月15日(土)には、東京霞ヶ関の弁護士会館において第25回司法シンポジウムが開催されます。

今回のシンポジウムでは、「震災復興と司法の役割」という全体会テーマの下、
第1分科会「震災復興に向けての弁護士の役割と立法提言」、
第2分科会「地域司法の充実を目指す新たな視点と取組-3・11を契機として-」の
2つの分科会を開催し、震災復興と司法の役割について考える内容となっています。

第1分科会では、震災復興に向けて、我々法律家がまさに困っている方々にきちんと「法の支配」を及ぼすことが出来ているのか、仮に不十分であるとするなら効率的な解決策は何かが、問われることになるでしょう。

第2分科会では、弁護士のいわゆるゼロワン問題が解消した中で、果たして裁判所が十分に地域のニーズにこたえる態勢になっているのか、人的・物的基盤をもっと充実させる必要は無いか、度々指摘される支部の機能不全の解消策はないか、その手段として地域の有識者を委員に迎えた地裁委員会や家裁委員会は十分に活用されているか、といった視点から議論が進められます。原発訴訟で著名な井戸謙一・元判事もパネリストとして登場されます。
なお、この分科会では、「司法過疎」を問題提起する映像が上映され、私の所属する地域の風景も流れるようです。


私も会場の片隅で、議論の行く末を見守りたいと思います。
http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2012/120915.html

(くまちん)



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