日本裁判官ネットワークブログ
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24 断酒は38日間続いた。39日目に妻と,親しい友人の3人で食事したので,その際飲酒した。ビールと日本酒の美味しさが胃に沁みた。多少多めに飲酒したので,翌日も断酒できるか不安であった。それまでの緊張感がプッツンして,断酒以前の状態に戻ってしまうのではないかと心配したのである。しかし大丈夫そうである。私のトレーニングメモに,飲酒しなかった日は○(勝ち),理由のある飲酒は△(引き分け)と記載される。何としても正当な理由なく飲酒して×印(負け)と記載することは避けたいという思いが強い。×印がつくということは,固い筈の決意が崩れたことを意味する。それは怖いということである。しかし飲酒した翌日も案外淡々として断酒できた。一つの山を越えたというのか,健康に関する一つの新たなシステムができたということかも知れない。
25 わが家には,今年私が作った梅酒が3瓶ある。いずれも1800CCである。氷砂糖を少なめにしたのでとても美味しくできた。1瓶の半分くらい飲んだ状態で断酒に入ったので,まだ沢山残っており,危ない。梅も美味しくなっている。断酒後は,梅酒の梅を1日1個だけ食べてよいことにした。また酒粕は健康によいとされている。以前NHKの「ためしてガッテン」で見た記憶である。ビタミンと繊維質が多いという内容であったと思う。以来この数年間,健康のためにと称して1日小さな1切れの酒粕をしぶとく食べてきた。そして最近新種の酒粕を見つけてしまった。「大吟醸」と名付けられている。しかも水分(絞り残りの酒)の量がとても多く,「これは美味い」という話である。食べ過ぎると酔うかも知れない。
26 最近のノンアルコールビールは驚くほど美味しくなっている。これまではとてもまずいと思っていた。今のところ3社のノンアルビールを試飲したが,1社のビールは私には合わない。他の2社のものはとても美味しい。このノンアルビールと梅酒の梅と酒粕「大吟醸」を活用することで,飲酒したいという欲望との格闘に勝利できそうな気がしている。種々策を練っているということである。
27 例年どおり今年もお盆明けに,1泊の人間ドックの検査が予定されている。断酒の効果はどうなのか。高校のクラスメートである担当医師を驚かせてやろうと,今から楽しみである。血糖値については5年位前に,ゴーヤジュースを始めた効果として血糖値が下がり,「君のその体型からみても,この数値はおかしい」と彼を驚かせたことがあった。今年はきっと,γーGTP(飲酒量の数値)でも,中性脂肪の数値でも,彼を驚かせることになるに違いない。できれば「脂肪肝よ,さようなら」となりたいものである。
28 このところむやみに空腹感が強く,まるで中高生に戻ったかのようである。体調がよいということなのかも知れない。体重はゆっくりと減っているが,今年末には70キロを切るつもりでいる。これは私が高校を卒業した頃の数値である。
29 今後,飲酒の結果を○勝○敗○引き分けとして,統計を取り,最近新たに作成した「健康ノート」に記載することにした。毎月の結果と連勝記録を纏めてみようというのである。家には50グラム単位で測定できる「精密体重計」もある。体重についても,結果を纏めることにした。単なる遊びに過ぎないが,甚だ愉快な気分ではある。毎日トレニングメモに結果を記入するのが楽しい。今年の末頃には一体どんなことになっているのか,それを楽しみにして頑張ってみることにしよう。(ムサシ)



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16 私とも親しかった50歳を過ぎたばかりの働き盛りの弁護士が,飲酒過多が原因と思われる肝臓ガンで亡くなったという出来事に,飲酒に関して日頃から反省気味の私は衝撃を受けた。丁度その直後に,私が年3回受けている健康診断の時期がやってきたので,私は掛かり付けの医院で血液検査を受けた。厳しい節酒を決意し,断酒状態になってから13日目のことであった。そして医師に,私が「肝臓ガンの心配はないか検査して戴きたいのです。」と告げた。
17 その数日後血液検査の結果を聞きにその医院に出かけた。医師は,従来とは別の検査を行なって下さっており,その腫瘍マーカーの数値を示して,「肝臓ガンの心配はないと思いますよ。」と言われたが,更に私が強く希望したため,すぐにCTスキャン検査もして下さったが,やはり肝臓ガンの心配はないとのことであった。但し脂肪肝であると告げられた。
18 血液検査の結果では,暫く飲酒していないためか,中性脂肪の数値が大幅に低下し,ほぼ正常値になっていた。血糖値を示すHbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)は5・9(6・2以下が正常値)であった。飲酒量に関するγーGTP(ガンマジーティーピー)は少しだけ数値が低下していたが,正常値ではなかった。医師は,「この数値の低下にはもう少し時間がかかる。」と言われた。
19 そして医師は笑いながら,「この検査結果では,ほんの少し栄養失調ですね。」と言われた。赤血球数などがほんの少し不足しているというのである。「エッ!本当ですか?嬉しいです!」などという妙な会話が交わされた。
20 家でも外でも正当な理由なく酒を飲まないと決意してから,なぜか外での飲酒の機会もなく,1か月が経過した。多い時は週2~3回飲んだことも少なくないので,また近く飲酒する時が来ることは間違いない。正当な理由があれば飲んでよいことになっている。久しぶりに酒の味を思い出した後も,「家でも外でも正当な理由なく飲酒しない。」という決心が崩壊しないでいられるかについては,依然として宿題のままである。現在31連勝0敗0分けである。「分け」は正当な理由があって飲酒した場合に記載される。
21 この間少し時間をかけて,「トレーニング一覧表」を改訂した。内容もきめ細かく充実し,使い易くなった。朝の起床時から夜の着床時まで,運動でのトレーニング項目や仕事や読書や趣味などの計画も記載される。従って,その一覧表に記載された項目を順番に従って淡々と実行してチェックして行けば,いつの間にか多くのトーニングができてゆくという話である。これは役に立つ「システム」のような気がする。
22 体重を1日30グラム,月1キロのペースで減らそうと思っていたところ,この1か月で2キロ余りも痩せてしまった。飲酒したい思いと断酒が続くことの喜びとの葛藤に,断酒の喜びが勝利しているということのようである。
23 今後どのような展開が待っているのかは不明であるが,何となく面白いことになりそうで,期待できそうな気もする。そういえば以前「いつまでもデブと思うなよ」(岡田斗司夫著)という本を読んだことを思い出した。1年で体重を50キロ減らして67キロになったというのである。私も少なくとも1年で10キロ減らして,70キロを少し下回る体重を目指すことにし,脂肪肝ともサヨナラしたい。(ムサシ)



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6 今年5月末ころ,ふと節酒しようと思い立った。文字どおり酒を「百薬の長」にしようと思ったのである。しかし一旦飲酒を開始すると,その日の飲酒量を低量に押さえるのは容易ではない。百薬の長であるためのアルコールの量は純粋アルコールで30CCなので,ビールなら500CC(ロング1本),日本酒なら1合である。
7 結局節酒開始を思い立ってから連敗を続け,6月前半は3勝12敗という結果であった。家では一切飲酒しないという限定的断酒を決意したが,容易ではなかった。そこで6月前半の最後の日である6月15日の夜,自宅での飲み納めのつもりで,多目の飲酒をした。「明日からは絶対家では飲酒しないぞ。」という決意表明であり,自分に言い聞かせ,納得させようとしたのである。
8 その後不思議なことに,1滴も飲酒しない日が継続できるようになった。なぜかたまたまこの間,懇親会などもなく,飲酒しない日が今日で20日目となっている。6月の後半は,全く飲酒しない日が15日間継続したので,事務員には,相撲風に「6月後半『場所』は全勝優勝です!」と伝えた。家の外での飲酒の際に,飲酒量を控え目に押さえることができるかどうか,その日の帰宅後飲酒しないでいられるかどうかは宿題のままである。自信はないが,自らの尊厳を懸けてやるしかないということになる。
9 私は自作のトレーニング一覧表に,トレーニングの成果を記録している。最近,飲酒に関する記入欄を充実させた。全く飲酒しない日は◎,外での許される飲酒は△,外での許されない飲酒と自宅での飲酒は×が記入される。
10 その後体重は期待するほどには減量しないが,少しずつ減少してはいる。体調も何となくよいようで,なぜか以前よりも空腹感が強くなっている。胃腸が健康になっているということなのかも知れない。とにかく10キロ減量することにした。毎日体重も記録されている。
11 私が変則的な断酒を開始して間もないころ,身近な所で,ある衝撃的な出来事が発生した。当地の50歳を過ぎたばかりの弁護士が突然病死したのである。死因は肝臓ガンだそうであるが,彼は酒好きで,かなり肥満体であった。妻とその話をした時,妻は,「次はあなたかもね?」という眼をして私を見た。この出来事も私の断酒の決意を本気にさせる原因となったことは間違いないところである。
12 また久しく飲まないうちにノンアルコールビールが予想以上に美味しくなっていたことにも助けられている。
13 「さびしみて 生ける命の ただひとつの 道連れとこそ 酒を思ふに」(若山牧水)という短歌がある。私は,「さびしみて」生きているわけでも,酒を「ただひとつの道連れ」と思っているわけでもないが,私はこの短歌が好きである。酒を愛する者としての共感ということなのであろう。断酒や節酒をしても,この短歌が好きであることに変化はないだろう。
14 いずれ本当の「酒の達人」となって,外でも家でも適度に酒を楽しむことができる人間を目指して,名実ともに「酒を百薬の長」にしたいと思っているが,それは遙か未来の夢物語なのかも知れない。
15 そして,私が断酒を本気で決意した真の理由は,乳ガンに罹患している妻の病気に対して私の切なる願いが込められているということである。(ムサシ)



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