日本裁判官ネットワークブログ
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大学入試センター試験が全国各地で実施され、54万人の若者たちが受験した。
 「ゆとり教育」の中で教育されてきた世代である。
 折しも、中教審が「ゆとり教育」を転換する答申をした。
 江戸時代から、「学校の衰えは世の衰えの基となる」(中井竹山)と言われてきた。
 イギリス等でも、いわゆる「ゆとり教育」が経済の後退を生んだとして教育改革論が政治の焦点になったことがある。
 次代を担う若者たちの教育をどうするかは国の運命に関わる。
 
 
 他方で、朝令暮改による弊害も大きい。振り子のように極端な改革にならないようバランスのとれた教育政策がとられることを望む。
 
 どの時代にも、「近頃の若い者は…」と言われるが、若者たちの活躍はめざましい。
 早大の「ハンカチ王子」は好感が持たれているし、ゴルフ界でも「はにかみ王子」がプロとして活躍し、フィギュアスケートでは浅田真央が鮮やかな演技を披露し、囲碁界や卓球界でも若者たちの活躍が目立つ。
 昨年11月に日本で開催された技能五輪国際大会でも、青年技能者たちが匠の技を競い、日本の若者たちが、造園、洋菓子製造部門で初めて金メダルを獲得したのを初めとして、47種目中16種目で優勝した。
 スポーツ、文化、科学、奉仕等あらゆる分野で若者たちがその能力を開花している姿には目を見張るものがある。
 
 その一方で、ネット等を利用したいじめや虐待、ワーキングプア等、若者たちの自己実現を阻み、成長を阻害する問題が絶えない。社会全体で真剣にその解決を考えなければならないと思う。
 
 法曹界では、法科大学院で教育を受け、新司法試験に合格して、1年間という短縮された実務修習期間を経た新法律家が生まれるようになった。司法の行く末は、近い将来司法を担っていく若者たちに対し、私達がどのように支援し、その研鑽に協力して行くかにかかっている。
 
 「君の行く道は果てしなく遠い」
  でも、「空にまた陽が上るとき若者はまた歩き始める」
  そして、「君の行く道は希望へと続く」
(あすなろ)

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