日本裁判官ネットワークブログ
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 元ジャーナリストの山本祐司さんの訃報(7月22日死亡)が先日の新聞にでていま
した。ご存知ない方も多いかもしれませんが,山本さんは,「最高裁物語」(上下巻,
日本評論社刊)の著者で,同著は,山本さんが脳出血で右半身不随という不自由なお体
をおして,リハビリをしながら書き上げられたものです。山本さんは,毎日新聞出身で,
会社的には,先日当ネットワークで講演会にお招きした川名荘志さんの先輩に当たられ
ます。偶然かもしれませんが,毎日新聞社会部の活躍を目にすること多いですね。
 ところで,山本さんが,上記著書で日本記者クラブ賞を受賞されたころ,日本裁判官ネ
ットワークの前身であるコート21という研究会で講演をお願いしたことがあります。
ホームページ(http://www.j-j-n.com/)にも出ていますが,平成7年11月26日
 「第3回司法改革を考える裁判官の集い」東京YMCA会館での催しです。講演としては,
「最高裁物語」の苦労話等をしていただいたのですが,打ち合わせでご自宅に伺った際に,
毎日新聞時代の同僚の方と奥様が同席され,山本さんの努力と人柄を感じることができと
ても印象的でした。川名さんと同様,取材力と本の構想力に感心したのももちろんです。
 山本さんは,上記著書を出版されて後,「ルパン文芸」を主宰され,「障害にめげずに
文学を目指すプロ集団」の育成に尽力されてきたようです。詳細は,ホームページ(

 http://www.asahi-net.or.jp/~JF9T-TJ/#TOP)でご覧ください。

  山本さんは,脳出血で倒れられた後も,約30年間ご活躍されました。そのエネルギーに

 いつも脱帽していました。この度の訃報を目にして,ご冥福を心からお祈りするとともに,

 名著である「最高裁物語」を皆さんにご紹介しておきたいと思います。関心のある方は,

 是非手に取ってみてください。
 



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