日本裁判官ネットワークブログ
日本裁判官ネットワークのブログです。
ホームページhttp://www.j-j-n.com/も御覧下さい。
 



日本裁判官ネットワーク・平成26年秋の企画のご案内

           ~黒木亮さんをお招きして

お待たせいたしました。恒例の秋の企画です。内容充実です。奮ってご参加下さい。

日 時 平成26年11月8日(土)13時から17時まで

場 所 大阪駅前第2ビル6階・大阪市立大学文化交流センター・ホール530-0001 

大阪市北区梅田1-2-2-600 大阪駅前第2ビル6階 (JR大阪駅中央コンコースを]

南へ・地下に潜ってディアモールの突き当り)

https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/academics/institution/bunko

第1部    講演「法学部から『法服の王国』へ」(13時から約2時間)

「法服の王国」(産経新聞出版・平成25年7月)の著者・黒木亮さん(英国在住)が、裁判所・裁判

官等を取材して得た情報などを踏まえて、日本の裁判所・裁判官を論じます。肩の凝らない内容の

ようですが、でも興味深い講演になりそうです。 

第2部 パネルディスカッション「当ネットが市民と交流して学んだことなど」(15時から約2時間)

裁判員裁判が開始して5年が経過しました。今後のさらなる定着・広がりのために、裁判官と裁判員

経験者やその周りの方々との交流などの必要性が高まってきたようです。当ネットは、まだ裁判員裁

判のなかった設立当初(平成11年9月)から、ファンクラブの方々をはじめとする多くの市民と交流し

てきました。その成果を当ネットのメンバー・サポータ裁判官4人が語り、フロアーの皆さんと討論します。

 

第3部 パーティ(参加希望者のみ・会費制・17時30分から約2時間)

       第3ビル地下2階の居酒屋「遊庵」(tel06-4797-6960)にて

 

参加費用

パーティに参加しない方は,会場費として1000円のカンパをお願いします。パーティ参加者は,会場費

カンパを含めて,ベテラン法曹1万円,若手法曹5000円,一般・学生3000円です。  

 

問い合わせ先 小林克美(25期・堺簡裁)

携帯 090-6061-0830   E-mail JA9AEV@nifty.com  ja9aev5117@i.softbank.jp

 



コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )




3 次に感動したのは水泳の萩野公介選手についてである。
(1)萩野選手は今年9月に行われたアジア競技大会で,出場した全種目で,金4個,銀1個,銅2個の7個のメダルを獲得し,大会MVPに選ばれた。かつてアメリカのフェルプス選手が,萩野選手と同じように水泳の多くの種目に出場して次々にメダルを獲得する大活躍をした時代があったが,日本にも同じような選手が出現したのである。
(2)私が感動したのは,萩野選手が勝つための練習法を工夫して実行し,それが成功したという点である。これはテニスの錦織選手とチャンコーチの場合と同様である。萩野選手はレースの後半に疲れてスピードが落ちることが敗因になると考えて,疲れた状態でスピードが落ちないようにすることで他の選手に差をつけようと考え,それを意識して徹底してクロールのインターバル練習をしたというのである。
(3)私は今回のアジア大会で,萩野選手が最初に金メダルを獲得した男子200メートル自由形をテレビのライブで見た。そのレースで萩野選手は150メートルを3位で折り返したが,結構差をつけられていたし,最終ターン時の1位と2位は中国と韓国の選手で,萩野選手との3人が競泳界のアジアビッグ3といわれている選手であったため,金メダル獲得は到底無理ではないかと思って見ていたが,萩野選手が驚異的に追い上げて優勝した。ゴールした瞬間は勝敗は不明であったが,確か0・03秒差の逆転勝ちであったと思う。実に感動的な瞬間であった。
(4)この大会のその後の萩野選手の活躍をみると,彼の作戦は大成功であったことになる。萩野選手の場合も,錦織選手と同様に勝つための作戦を考えて必死に練習した結果であり,勝つためには漫然と練習するのではなく,考え抜いて勝つことのできる明確な作戦を編み出し,そして徹底して練習することが必要だということになるのであろう。
4 テニスの錦織選手と水泳の萩野選手を見ていると,スポーツの特別な才能が必要であることは当然の前提ではあるが,才能のある選手は他にも沢山存在するのであるから,それらの選手が錦織選手や萩野選手のようになれないのは,才能の問題も大きいに違いないが,私には明確な目標を持っていないという問題はないのだろうかという気がするのである。テニスの世界ランキングを一気に上昇させるのは困難であるに違いないが,例えば世界100位の選手が1か月か2か月か,あるいはもう少し長期戦略で必ず5位ずつ上げてやろうと固く決意し,そのために必要な練習を徹底してするのである。
5 人間というのは不思議な存在であり,ある明確な目標を立てて必死に努力すると,案外目標が達成できるのではないかと思うのである。うまく行かなければ,諦めずにまた工夫すればよいのである。錦織選手と萩野選手は我々にそう教えてくれているのではあるまいか。このことを我々の人生における一般論として考察すると,我々の人生には常に何らかの困難が待ち受けているが,何か困難にぶつかったときに,あっさりと諦めて困難に負けるのではなく,しばし腕組みをして,「ちょっと待てよ。何かよい方法はないものか。」と考えてみることの大切さを,彼らから学ぶことができるのではないかと思うのである。そう簡単なことではないかも知れないが,少なくともしぶとく粘ることは必要であろうし,時によい解決策を見つけることができるかも知れない。私はこの2人のスポーツ選手の感動的な活躍からいろいろと考えさせられたのである。(ムサシ)



コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




1 最近いくつか感動したり,考えさせられることがあったので,少し纏めてみることにした。今後の自分の人生に何らかの参考になるかも知れないということである。
2 まずテニスの錦織圭選手の最近の目覚ましい活躍についてである。
(1)錦織選手は,今年8月に行なわれた全米オープテニスのシングルスで準優勝した。これは日本選手として,またアジアの男子選手としては初めてのことだそうである。その後マレーシアオープンテニスと楽天ジャパンオープンテニスのシングルスで連続優勝したことから,現在世界第6位にランクされている。全米オープンテニス大会では並みいる世界の強豪を次々に撃破し,もしかすると優勝するのではないかと興奮したが,惜しくも優勝はならなかった。連日ハードな試合を勝ち抜いたが,圧巻だったのは世界第1位のジョコビッチ選手を堂々たるストローク戦で圧勝したことであろう。ジョコビッチは錦織に打ち負けて,しばしば呆然とした表情を見せたのである。私は早朝や勤務時間内に行なわれた多くの試合を録画して見た。
(2)なぜ彼が急に強くなったのかについては,今季から彼のコーチになったマイケル・チャンの功績が大きいようであるが,その指導に応えた錦織選手との二人三脚が見事であるということのように思われる。
(3)なぜ彼が急に強くなったかについての秘訣は,彼がテレビで話してしまったので,世界中の選手がそれを参考にして特訓するのではないかと心配である。その結果折角世界の頂点に接近した彼の立場も危うくなるのではあるまいか。来年以降またテニス界に異変が起きることになるのであろうか。
(4)彼が強くなった理由として,ベースラインから後に下がらないで強打するという打法の改良が挙げられる。相手ボールの地面から跳ねた上がり際をライジングで打つため,相手の球の威力を利用することになり,返球に勢いがあることや,その打球をコントロールして左右に散らすことで,相手が翻弄されることになる。今回の試合で1ポイントを獲得するために移動した距離は,ジョコビッチが12メートルであるのに対して,錦織は8メートルであったとのことである。ライジングで打つのは大変難しくミスが多くなるそうで,徹底した練習が必要だということである。かつて伊達公子選手もこの打法が得意で,女子テニスの世界第4位にランクされた筈である。
(5)またサーブのためトスするボールの位置を少し前にすることでサーブの威力を増したり,ストロークのために踏み込む足の位置を変えるなど,多くの改良がなされたとのことであった。
(6)錦織選手もチャンコーチも小柄であり,大柄で体力に勝る外国選手に勝つためには,様々な工夫が必要であったのであろう。そしてチャンコーチが勝つ方法を考え出し,錦織選手がそれを徹底して練習し,マスターしたということなのであろう。
(7)遠からず錦織選手は世界の第5位以内に入るであろうし,4大大会で優勝するに違いないし,世界ナンバー1になるかも知れない。そう思うと胸がときめくが,ひとりの人間の持つ力の大きさについて,改めて認識させられた思いである。錦織選手の今後が楽しみであるが,これからの1年ないし2年の間にどこまで飛躍するのであろうか。我々は錦織選手の目覚ましい活躍に感動するだけでなく,彼の急成長の理由の中から我々の人生に役立つ何かを学ぶことができるのではないかと思うのである。(ムサシ)



コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )




13 時に「この人は座談の名手だな!」と感心することがある。その知識の深さと話の面白さによるのであろう。自分はどうかと考えてみると,即座に否定することになるが,自分もそのような人になりたいと思ってはいるし,これまで密かに「座談の名手」に憧れて,ささやかな努力を続けてきた。
14 「座談の名手」とはどんな人なのだろうか。まずいつも話したい話題を一杯持っていて,話そうとする衝動があることが必要ではないかと思う。その上で博識で,何でも知っており,話が面白いことが不可欠であろう。そしてただ面白いというだけでは十分ではなく,話の内容が,聞いてよかったという知的な満足感を与えることができることが望まれる。
15 ではどうすれば「座談の名手」になれるのであろうか。生来の才能も必要ではあるのだろうが,努力である程度補うことはできるに違いない。「座談の名手」を目指すことを意識した努力である。この努力は「座談の名手」になるというだけではなく,生き甲斐にも繋がる様々な効用がありそうである。
16 まず幅広く沢山読書をする必要がある。できれば読書ノートを作成する。小説はもとよりとして「読書マニア」になる必要があるだろう。新聞の切り抜き作業なども必要であるに違いない。また新聞やテレビや,あらゆる事柄に関心を持ち,面白そうな話には敏感に反応し,資料として整備,収集することが必要であろう。メモノートをフル活用し,毎日フロッピーに雑学を蓄積してゆくのも役に立つに違いない。
17 ここでも「1日15分主義」が活躍することになる。ところでこの「1日15分主義」は一体毎日何項目実践すべきことになるのであろうか。余り広く「1日15分主義」を頑張っていると肝心な仕事をする時間が不足してしまいそうである。
18 なんだかやりたいことだらけで困ってしまう。毎日実行する項目と,2日か3日に1回実行するなど,きめ細かく分類する必要がある。
19 いずれ仕事を退いて,「毎日が日曜日」になる日が来ることになるが,私は仕事からの引退をできるだけ遅らせて,「1日15分主義」も仕事もできるだけ頑張って,多忙さに喘ぎつつ,「座談の名手」を目指して,幅広い知的遊びと運動面でのトレーニングを頑張って,味のある「スーパー雑学人間」になりたいと思うのである。(ムサシ)



コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )