日本裁判官ネットワークブログ
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22日の土曜日,電子速記研究会という速記官の集会に東京まで行ってきました。
 裁判員裁判には速記録がどうしても必要だというのが私の持論で集会でもそのような発言をしてきました。特に評議の場面で,書記官や速記官に必要な録音録画箇所を検索してもらうのにそれほどの時間は要しないとは思いますが,評議室から書記官,速記官をいちいち呼ぶのでしょうか。時間的ロスのみならず,議論や思考の中断が避けられないように思います。現在の速記官の作成能力からすると評議開始までに文字の速記録を作成することは十分可能です。文字化されたデータは必要な箇所を目でほぼ瞬時に探し出せます。
迅速性が必要な裁判員裁判で供述の確認に無駄な時間はとれないのではないでしょうか。また当日,中途難聴者の会の方が,裁判員裁判に参加したいが,会場で実演されたような同時速記字幕のようなものを是非用意してもらいとの要望もありました。
 この点からも速記反訳プログラム「はやと君」を使った速記が必要と感じた次第です。「花」

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