日本裁判官ネットワークブログ
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アスペルガー症候群について,昨日3日の朝日新聞に芦屋大学の井上敏明という先生が書かれていました。一部引用しようと朝日のホームページを見ましたが見あたりません。私の勤務地が地方ということでおそらくだいぶ遅れて出た記事と思われますが大変良い内容でした。アスペルガー症候群は最近の重大少年事件ではよく原因の一つとして報道されていますが,要するに器質的な原因で対人関係がうまくできない子どもたちのことをいいます。しかし少年審判でそのような症状であると鑑定されたからといって何も解決するものではなく,レッテル貼りの危険も感じます。井上先生は,そのような子どもたちには特定の分野で優れた能力を発揮する場合があるとして,ニュートン,アインシュタイン,織田信長を例にひきながら,その子の特性を受け入れ,無理に矯正しようせず,むしろ伸ばすことが大切と述べておられます。少年審判を担当するものとして参考にすべきと思いました。HANA

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