日本裁判官ネットワークブログ
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ネットワークに所属している裁判官ですが、皆さんがしているプログという珍しきものを、「アナログ人間でもしてみんとて」(初めて)するものです。

私も1日に開かれた例会に参加し、長嶺超輝さんの「裁判官の爆笑お言葉集」をめぐるお話を拝聴しました。本の中身もさることながら、この本に「爆笑」をつけた人は、プロの「商売人」だと思いました。新書版という形で手軽にみてもらい、かつ「商業出版」である以上売れなければならないわけですが、「裁判官」「爆笑」「お言葉」の取り合わせの見事さに脱帽しました。説諭ないし訓戒の性質上、「爆笑」はありえないのに、それでもあえて「笑いをつける」度胸はおそらく裁判官にはないと思います。

事柄の性質上、刑事事件からの採用が多かったわけですが、民事裁判やそのほかでも、いやむしろ、そちらの方が「爆笑」にふさわしい例があるようにも思います。当の裁判官は、真面目に話したつもりが、思わずまわりの笑いを誘った例があつまればいいですよね。続編を期待しています。 (風船)


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 長嶺超輝さんをお招きしてのネットワークの12月例会。いくつかの興味深い話が聞けました。

 「裁判官の爆笑お言葉集」は,それこそ「爆発的」な売れ行きで著者の予想をはるかに超えたそう。「爆笑」は著者の考えたタイトルではないとのこと。確かに,内容は大変生真面目なもので,著者のお人柄も誠実そのもの。読者からは「泣けました」との感想がかなりあったそうです。

 その夜の懇親会。例会に駆け付けてくださった周防監督とお話しする機会があった。青少年の性の意識が話題になった時,監督は,ケータイ小説を下に作られた映画「恋空(こいぞら)」が大ヒットしていることを語られた。その映画が,中高校生に大きなブームを呼び,「感涙」が日本中を覆っているという。監督は,その感動現象に戸惑いを覚えておられる様子。ぜひ一度見てみたい。

 翌日のネットワークの総会。ブログやHPで私どものメッセージをどう伝えるか議論となった。参加して下さったファンクラブのUさん,「とにかく,若い人達は「泣く」場面に飢えているんですよね。」と一言。

 感涙することがめっきり減ってしまった老ジャッジは,「泣くこと」の意味についてあれこれ想いを巡らせています。
(蕪勢)

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