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74歳の独り言 第3回

2021年10月07日 | ブログ
新総理誕生

 今月4日、岸田新総理、岸田政権が誕生した。組閣を見て、相変わらず野党やマスコミは、安倍、麻生派閥の影響力が強く、安倍・菅路線と自民党は変わっていない。との論評が多いが、所詮同じ政党であり、急に変えられるものでもなく、また変化が、特に「急激な変化」が良いのかどうか。

 とは言って、菅政権から岸田政権への交代は、まさに政権交代と言える変化であったと感じている。まず、安倍氏、二階氏、菅氏がテレビのニュース番組に登場する頻度が相当落ちるであろうだけでも、個人的には大きなストレス軽減になる。

 今更、菅政権の功績を挙げて、気の毒だったとかいうテレビのコメンテーターなどが居るけれど、一国のトップリーダーの責任の捉え方ができていない人の弁だ。気の毒どころか1年間も最高権力者の気分を味わえただけでも過分な良い人生だったのではないか。1年で退任せざるを得ないことになったのは、その傲慢さゆえの自業自得(自助不足)そのものである。

 リーダーは勿論何をやったかでも評価されるが、その知性・品格・教養からにじみ出る人間性が組織の人々に好印象と安心を与え、啓発さえさせるものでなければならない。その点、近年のこの国の総理大臣を診て、小泉さんは兎も角、その後の安倍氏、福田氏、麻生氏、鳩山氏、菅氏、野田氏、そして安倍氏、菅氏と続く面々は到底合格点に及ばないのではないか。 この度の岸田総理の誕生で、久方ぶりに総理らしい総理が誕生したと思われて仕方がない。

 野党が与党を攻撃するのは仕方がないが、一緒になってマスコミが細田派(実質、安倍派などと言われているが、現実に安倍氏が領袖になれば相当数の脱藩が出るのではないか:全くの私見)や麻生派に忖度した論功組閣などと、いつもの論を展開するのは如何なものか。細田派は最大派閥であり、員数割にしても多くの議員を登用する必要があり、麻生派は元々宏池会(池田勇人元総理を祖とする)の分家で、岸田さんからすれば党内で細田派に対抗する意味でも宏池会集結を目指している筈だから、ある程度優遇するのは当然である。

 特に細田派からの人材登用は、なるべく安倍氏に遠い人を選んでいるという。官房長官となった松野氏(細田派)なども2012年の総裁選では当時の派閥領袖の町村氏が立候補したが、同じ派閥の安倍氏が下剋上で、派閥を抜けて立候補し、石破氏を決選投票で破って長期政権を成したのだが、この際は町村氏を支持していたという。今回の総裁選でも安倍氏推しの高市氏ではなく、岸田氏を支持していた。松野氏は岸田政調会長の際の代理を務めてもいたゆえもあるようだ。官房長官には自派閥からを期待した岸田派面々も多かったろうが、官房副長官2名には岸田派から選んでいる。

 岸田氏は同じ広島県人でもある池田勇人氏の後継として、令和所得倍増、格差是正、中間層の拡充などを挙げている。まずは菅氏、安倍氏取り巻きの政府諮問機関から、媚中・親中儲け主義の財界人を入れ替える必要があろう。



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