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74歳の独り言 第1回

2021年10月01日 | ブログ
どうでも良いが言いたくて

 大相撲の白鵬がようやく引退するという。横綱は休場しても地位が下がらないから、体に悪いところがあっても養生しながらその地位に留まり続け復帰できる。横綱在位など功績にはならない。給料のタダ取り期間が長いとは言える。

 あれだけ言動が物議を醸しながら、長くその地位に留まったものだ。さすが大陸人だ。普通の恥を知る日本人なら耐えられずに早々に辞めている。

 もっともあの総理も長きに亘って権力の座にあぐらを掻き、今は新しい総理を裏から操る算段である。そういう意味で、白鵬のような横綱を産んだのも、わが国の政治の低迷、政治におけるリーダーシップの劣化に影響を受けたものに映る。地位にある者がその言動に責任を持たない、要は時代の空気なのだ。

 この時代、わが国は芸能・スポーツ・文化や超高速「富岳」のような最先端技術など、世界に負けていないのに政治家には人材が枯渇している。前にも書いたけれど、「学歴無用論」が独り歩きして、政治家に学歴は不問となった。建国以来この国では、勤勉を旨とし、研鑽努力を美徳として励んだ人間が出世してゆくものだった。しかし政治の世界は、世襲が完全に定着し、その反動として「叩き上げ」が売りになり、けっして賢そうに見えない実務派と称する権力者も生んだ。

 相撲界の親方連中など、白鵬を守り貴乃花親方を追い出した。NHKの相撲解説の北の富士さんなど、結構視聴者に人気があるようだが、核心的な発言はほとんどしない。何のことはない、現理事長は自身の弟子だったのだ。白鵬の引退に際しても「白鵬の努力は見習うべき」と言い、擁護とも取れる発言をしていた。剣豪の物語でも身に着けた剣術をどう生かすかが問われ評価されたものだ。横綱は日本の高格の神社にさえ奉納土俵入りを行う身だ。腐臭の漂うこれまでの言動が、本人の勝つことへの努力でチャラになるものではない。

 そもそもNHKという組織が、いい番組もいっぱい作りながら胡散臭い体質を持っている。出身の政治家、評論家、物書き、元アナウンサーなど、それなりに活躍している人々を見ても何かが足りない。余分な尻尾を持っているように見受ける。大相撲もNHKしか実況しない。すなわち競争がない。全日本柔道や剣道選手権もNHKしか実況しないが、優勝者インタビューで万歳をした選手は聞かない。場を仕切るインタビューのアナウンサーの責任でもある。

 大企業なども子会社の社長に勤め終えた元役員を送り込んだりすると、業績は上がらないことが多い。見どころのある若手社員を登用し、そこで実績を挙げれば本社へ返して場を与える方式が良いようだ。

 一方、NHKは何か公的機関の代表のように見える。公務員の定年後のおいしい就職先が児童福祉関連や教育委員会等々の幹部でないことを願う。幼児虐待やいじめ問題に後手後手となり悲劇を繰り返すのも、それらのトップに座っている人間の余生の就職先による「ひたむきさ」の欠如によるものでないかと危惧するのだ。



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