続、10月からのテレビついでにコロナ感染者激減
最近大ブレイクした女優、江口のりこの連ドラ初主演で話題となったフジ木曜劇場の「SUPER RICH」はいい。脚本の溝井英一デービス氏は、「監察医朝顔」で共同脚本者となっている。プロジュースがやはり「監察医朝顔」や「グッド・ドクター」を手掛けた金城綾香氏。ドラマの勘所を掴んでおられる。「グッド・ドクター」は数年前になるが、毎週楽しみに観たものだ。
江口の共演者となる赤楚衛二(あかそえいじ)は、私には初めて見る顔だったけれど、目の輝きや一途な役作りに好感が持てた。出演者の一人古田新太も好きな役者の一人だ。当ドラマには関係しないが、佐藤二郎、ムロツヨシなどと似た温もりがある。「人は悲しみが多いほど、人にはやさしく出来るのだから」武田鉄也の「贈る言葉」の一説を思い出させる人たちだ。
江口演じる女性社長氷河衛がベンチャー的に立ち上げた企業が、共同経営者の背任で徹底的な窮地に落ち込むが、社員は何らかの因縁で氷河の下に集まって来た人達のようで、出ていく社員は居ない。社長の社員を思う気持ちもよく描かれており、企業の範という雰囲気がいい。
話変わるけど、10月22日の千葉県内の新型コロナ感染者数は5人とのこと。昨年(2020年)3月頃から感染が確認されるようになってから20か月になるのだけれど、この間の感染者累計は県内100,226人というから、1日当たりの感染者数の平均は167人。5人という数字がいかに少ないかという事。
東京都なども最近は毎日50人を下回る日が続いている。今年5月ごろからワクチン接種が始まり半年。多くの人(約68%)が2回接種を終えたことが、急速な感染数減少につながったものであろう。効果の持続性からすでに3回目の接種が計画されているようだし、国内製ワクチン(塩野義製薬)も完成しそうという朗報もある。
これを受けて、各自治体では、飲食店などに課していた酒類の販売や営業の時間制限など、週明けにも順次撤廃されるようだ。ライブなど各種イベントも観客総動員できるようになり、GoToトラベルも予算の半分くらいは残っているようで、開始しても不安は少ない。関係事業者に笑顔が戻ってくることだろう。
とはいって、隣国ロシアや中国でデルタ株の感染が報告されており、英国でも1日の感染者数5万人という。世界的に収束しているわけでもなく、国内でも第6波を警戒する声も強い。病気の回復期の養生の大切さを思えば、行動は慎重にしたいものだ。
感染者数の低下は衆院選挙の与党には追い風と思われるが、安倍-菅政権の負の遺産と新幹事長の不人気が、野党共闘につながり小選挙区個々の自民党候補者には逆風が吹いているようだ。もっともそれは自民各候補の自助不足、自業自得であり、国民に自助を求める前に、自分たちの心根を正すべきだったのだ。それにしても、元民主党の重鎮同士の戦いあり、自民党に入りたい元民主党の有力者の無所属候補あり、2009年の政権交代のいい加減さが、今の「政権交代」の連呼を虚しく響かせている。
一部俳優さんたちの敬称を省略させていただきました。