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時事私観その15

2013年07月13日 | Weblog
真夏の方程式

 勿論東野圭吾氏原作の映画、あのガリレオ湯川学(福山雅治)が登場する。6月30日の日曜日に公開2日目で観た。美しい海を守るというテーゼ(命題)は、メタンハイドレートなど海底資源の調査に対抗する形にはしていたのだけれど、沖縄普天間基地移設先の辺野古辺りの海を模したものかと思ったりもした。湯川先生は「文明の利便性を人類は享受しており、開発か自然保護かは善悪の問題ではなく関係者の協議判断による選択だ」と、一方的な論理を展開する反対派を諭す。

 気になったのはロケ地で、映画のエンドロールで「伊予鉄道」という字幕を見たからである。ネットで検索してみると、実際愛媛県松山市の伊予鉄道高浜駅の看板を差し替えて架空の玻璃ヶ浦駅に仕立てたとあった。海は西伊豆辺りか。駅舎を撮るため何で四国の田舎まで行ったのか、伊豆辺りにはそれらしいところが一杯ありそうな気がするのだけれど。高浜駅は松山市駅を起点の伊予鉄道高浜線の終着駅で、松山観光港の最寄り駅だ。一つ手前の駅が梅津寺駅で、松山の代表的な海水浴場の駅。1990年代初頭の東京ラブストーリー(織田裕二、鈴木保奈美)のロケ地となったことでも有名で、そこにはその記念碑があるらしい。

 私ごとだけれど、松山市の高浜は18歳で故郷を後にして松山観光港から山口県岩国新港に向けて出発した記念の場所だ。高校3年間毎年夏休みに、柔道部の合宿で忽那諸島中島本島(当時は温泉郡中島町、現在は松山市)に行ったのもこの港からだった。小学校の修学旅行で大分県の別府温泉に関西汽船で渡ったのもこの港からだ。ただ、映画で見た現在の高浜駅に見覚えはなかった。就職してからすでに47年の月日が流れている。

 因みに私の故郷の町は、やはり松山市駅から伊予鉄道に乗るが、こちらは郡中線。高派へは松山市駅から海に向かって右方向へ、郡中線は左方向へ進む。私の故郷の町には伊予高校という県立高校が後になって出来たのだけれど、そこのグランドで昔「世界の中心で愛を叫ぶ」のロケがあったそうだ。長沢まさみさんがグランドを走るシーンが撮られたらしい。映画やテレビのロケは都内などでは頻繁に行われていそうで、珍しくもなかろうけれど、田舎者には結構故郷紹介のネタにもなったりする。

 ところで、テレビのガリレオシリーズは当初全く観てなくて、柴咲コウさん出演の分は最近になって再放送で見た。福山さんがNHK大河の「竜馬伝」で主役になった時は、人気歌手の大抜擢なのかと思っていたくらいだけれど、ガリレオの湯川博士役は板についている。演技も「実に上手い」のではないか。今年はカンヌで主演の映画が賞を取った。「実に素晴らしい」。

 それにしても、今年は映画だけでなく実際に真夏の訪れが早かった。連日熱中症で搬送された人数がニュースになっている。毎日のように亡くなる人もいる。あれだけ各方面から警告されながらも倒れる人は後を絶たない。まさに異常な暑さなのだ。一説には千年猛暑であるらしい。電力不足が懸念される中、原発阻止勢力は現実を無視して福島事例を拠り所に危険性をアピールしているが、単に津波対策がお粗末だったのと、官邸政府の初期対応の混ぜ返しによるもので、他の原発が同じではなかろうに。

 [m(猛暑)×o(多湿)+(熱帯夜)+s(節電)+(直射日光)-y(水分摂取)-(塩分摂取)-(首筋冷却)-(着帽)-o(早めの休息)=Y]こちらは熱中症確率の真夏の方程式である。




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