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時事私観その16

2013年07月16日 | Weblog
日本は孤立するか

 安倍政権の外交・安全保障のスタンスが気に入らない韓国や中国が、何かとわが国にケチを付け、経済界の交流にさえわが国企業を疎遠にする動きがあるようで、経済界からも懸念の声が上がっている。

 評論家や経済誌の一部にも歴史認識問題などで、オバマ大統領からまで不信を抱かれているような発信があり、わが国の外交・経済での世界からの孤立を危ぶむ声があるが、参院選を控えこれ以上自民党を勝たせたくない勢力の陰謀とも思える。元々韓国や中国は常にわが国はじめ、世界各国の反日分子を動員して日本を排斥する活動を展開していることで、友好国としての信義を疑うところだ。韓国など、東京オリンピック招致活動にさえ妨害する動きがあり、もうこれはまともに付き合える国でないことがはっきりしたに過ぎない。

 米国については、昔から民主党はその支持母体のビジネス上の関係から中国寄りであり、オバマさんも民主党だからその流れにある。とは言って米国の民主党はわが国の同名の党とは異なり、一応筋は通っているだろうから、中国に対してダメなものはダメで、第一中国が進める太平洋への海洋進出を容認するわけはない。ただ、何となく韓国が強調する従軍慰安婦問題のような件に関しては、オバマさんは耳を傾けるところがあるかもしれない。其処ら辺りで外野から安倍さんへの不信のような批判も出るのだろうけれど、法律や契約、条約を重んじる国際間のルールからして、事実に基づく判断が一流の政治家の証で、アメリカ大統領が一流の政治家でないわけはない。という三段論法を持って、オバマ大統領が同盟国であるわが国の総理大臣に対して不信感を募らせていることはないと信じる。

 経済界の心配はいつも当らない。賭けごとの当事者は冷静な判断が難しいように、企業経営者などは、自分の損か得かの判断で物事を見ているから、事業的にはうまくやる人でも政治の情勢判断まではうまくない。小泉さん(元首相)の靖国参拝にも結構苦言を呈していたけれど、実はそのことで日中の経済関係が冷えたことはなかった。毅然とした小泉さんには却って中国人からも人気があったと聞く。

 今中国は本気で海洋進出を企てていると思える。尖閣について中国は、まずは日中国交正常化交渉の頃から味噌を付け、何となく棚上げ的に仕組んだ趣がある。僅かな取りかかりにすがって国際的に紛争地であることを認知させようと必死である。隙あらば力ででも取りにくる勢いは事実であろう。

 其処ら辺りも絡めて、経済面でも日本企業を冷遇するそぶりで、はっきり言えば関係する経営者達を取り込み、領土問題などで日本に譲歩を迫る戦略である。ここら辺り中韓の狙いや利害が一致する。

 このような他国の思惑に乗る発言を行う人が日本にはなぜ多いのか。言論は勿論自由であるが、一定の社会的地位にある者には国家を背負う責任もある。所謂国益に照らした言動が必要であるが、それが出来ない政財界、評論家が多いのはこの国のひとつの衰退を表すものだ。要は大局的な物事の捉え方が出来ていない人が多いのだ。

 新聞報道によれば、このたびの防衛白書は、日本領海への侵入を繰り返す中国を厳しく批判している。それでいいのだ。いじめられっ子からわが国は脱皮すべきだ。国際法上戦後処理は終了している。やられた方は忘れないというが、戦後捏造され増幅された感情論も多いように思う。教育によって自国民を洗脳し、自国政治への反発を他国への非難にすり替えているだけだ。そのような思惑に日本人が乗ることはない。毅然と対応することが、却って国際社会で存在感を増し、孤立することなどありえない。どんどん信用をなくしているのは中韓及びそれに媚びて現政権を懸念する貴方達なのである。



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