9日午後10時現在の東京都のコロナ感染者数は36人増、死者数が180人となった。全国的には夫々113人増、18人増となった。当然ながら政府や知事は警戒を緩めてないが、報告された数字自体は明らかにコロナ感染が抑制されつつあることを具体的に示し、報道のトレンドを変えた。
今まで報道はコロナ対策を散々けなしてきたが、彼等の伝え方が核心の医療対策から伝染病の影響を受けた個別の人や企業支援に移ってきた。批判する人達や報道が主に引用したのは海外の対応策だが、私は先月「日本的民主主義を問うコロナ」を投稿して、我が国が実力テストを受けると喩えた。そして、この1週間の報告はどうケチをつけようとテストに合格しそうな情勢となった。
これがベストの方法かどうかは別だが、今回も日本民族はどうにかしつつある。日本のアプローチはスウェーデンの流れに任せる方式に近いが、日本の対策を批判する為には不都合な真実なのでマスコミは殆ど報じない。超高負担高福祉の政治システムなのでトータルでの比較が必要で難しい。
何れにしても何故題名が「弱味」なのか。それは政治や社会システムを含めて日本民族が緩く連帯して「どうにかしてしまう」ので、今迄のやり方を根本から変えてしまうような変化をもたらさないからだ。仕事の仕方、生活のありよう、子供の教育等々の諸問題が噴出すると、取り残された人々にフォーカスして「先頭を走る行き過ぎた変化を抑制」してしまうのだ。
逆に言うと最先端で引っ張って行く人達の足を引っ張り、程ほどのところで止めさせるのだ。70年以上の人生の中で私はそう言うシーンを何度も見て来た。子供の頃の鮮明な記憶は、小学校の運動会で駆けっこの順位付けをやめ、中学の期末テスト結果をロビーに張り出さないようにした。競争で敗者を守る為に勝者を讃え勇気づけるのを止めた。その流れが今も続いているのではないかと思う。
今回のコロナ危機で日本人の働き方が大きく変わったと報じられているが、IT活用が進む海外に比べるとまだ不十分で遅れている。マスコミは取り残された人達の苦難の報道に集中している。私は「あっ、又もや子供の運動会だ」と思った。こいつ等は、又、日本の先頭を走っている人達の足を引っ張って遅らせている、と。それが自分達に齎せる恩恵であることを。
今日、もう一つの理由を思い知らされた。NHKのインタビューでドワンゴ社長の夏野社長が、興味ある発言をし気付かせてくれた。コロナ危機を機会に働き方が進んだが、それでもIT化が思ったように進んでいない。問題はそれなしでも日本人は「どうにかしてしまう」、それが結果的にIT化を遅らせてしまうという指摘だった。言われてみて、私は成程と腑に落ちた。
現実の世界は程度の差があっても競争社会に直面させられる。競争に敗れた弱者の立場に立って支援することは重要だが、トータルで弱くならないやり方を追求すべきだ。世界は日本国内より遥かに非情な競争社会だ。現実は各国の死者の内訳にある。一方コロナで露になった日本的民主主義が危機を克服し、「どうにかしてしまう」優れた民族であり、弱味を強みに変える力を示すべきだと思う。
【本音】10万円の支給を受ける為のマイナンバーカードの暗証番号を忘れ、品川区役所の窓口が大混雑した。残念だが、自業自得。私は以前に導入された住基ネットを利用しネットで確定申告し、マイナンバーカードも導入後即取得した。だが、社会保険番号を使う米国と比べれば使い難い。又、韓国で個人情報を利用した追跡システムがコロナ対策に貢献した。
日本国内で実行されれば個人情報を守る姿勢が弱いと報じるだろう。マイナンバーカードすら緩い日本的システムの一環なのだ。多分、支払い手続きで大混乱してニュースになり、政治問題化して最後に何とかなるだろう。困った人にフォーカスし断片的な報道をするだけのマスコミは、皮肉にも「どうにかしてしまう」重要な立役者かもしれない。■
今まで報道はコロナ対策を散々けなしてきたが、彼等の伝え方が核心の医療対策から伝染病の影響を受けた個別の人や企業支援に移ってきた。批判する人達や報道が主に引用したのは海外の対応策だが、私は先月「日本的民主主義を問うコロナ」を投稿して、我が国が実力テストを受けると喩えた。そして、この1週間の報告はどうケチをつけようとテストに合格しそうな情勢となった。
これがベストの方法かどうかは別だが、今回も日本民族はどうにかしつつある。日本のアプローチはスウェーデンの流れに任せる方式に近いが、日本の対策を批判する為には不都合な真実なのでマスコミは殆ど報じない。超高負担高福祉の政治システムなのでトータルでの比較が必要で難しい。
何れにしても何故題名が「弱味」なのか。それは政治や社会システムを含めて日本民族が緩く連帯して「どうにかしてしまう」ので、今迄のやり方を根本から変えてしまうような変化をもたらさないからだ。仕事の仕方、生活のありよう、子供の教育等々の諸問題が噴出すると、取り残された人々にフォーカスして「先頭を走る行き過ぎた変化を抑制」してしまうのだ。
逆に言うと最先端で引っ張って行く人達の足を引っ張り、程ほどのところで止めさせるのだ。70年以上の人生の中で私はそう言うシーンを何度も見て来た。子供の頃の鮮明な記憶は、小学校の運動会で駆けっこの順位付けをやめ、中学の期末テスト結果をロビーに張り出さないようにした。競争で敗者を守る為に勝者を讃え勇気づけるのを止めた。その流れが今も続いているのではないかと思う。
今回のコロナ危機で日本人の働き方が大きく変わったと報じられているが、IT活用が進む海外に比べるとまだ不十分で遅れている。マスコミは取り残された人達の苦難の報道に集中している。私は「あっ、又もや子供の運動会だ」と思った。こいつ等は、又、日本の先頭を走っている人達の足を引っ張って遅らせている、と。それが自分達に齎せる恩恵であることを。
今日、もう一つの理由を思い知らされた。NHKのインタビューでドワンゴ社長の夏野社長が、興味ある発言をし気付かせてくれた。コロナ危機を機会に働き方が進んだが、それでもIT化が思ったように進んでいない。問題はそれなしでも日本人は「どうにかしてしまう」、それが結果的にIT化を遅らせてしまうという指摘だった。言われてみて、私は成程と腑に落ちた。
現実の世界は程度の差があっても競争社会に直面させられる。競争に敗れた弱者の立場に立って支援することは重要だが、トータルで弱くならないやり方を追求すべきだ。世界は日本国内より遥かに非情な競争社会だ。現実は各国の死者の内訳にある。一方コロナで露になった日本的民主主義が危機を克服し、「どうにかしてしまう」優れた民族であり、弱味を強みに変える力を示すべきだと思う。
【本音】10万円の支給を受ける為のマイナンバーカードの暗証番号を忘れ、品川区役所の窓口が大混雑した。残念だが、自業自得。私は以前に導入された住基ネットを利用しネットで確定申告し、マイナンバーカードも導入後即取得した。だが、社会保険番号を使う米国と比べれば使い難い。又、韓国で個人情報を利用した追跡システムがコロナ対策に貢献した。
日本国内で実行されれば個人情報を守る姿勢が弱いと報じるだろう。マイナンバーカードすら緩い日本的システムの一環なのだ。多分、支払い手続きで大混乱してニュースになり、政治問題化して最後に何とかなるだろう。困った人にフォーカスし断片的な報道をするだけのマスコミは、皮肉にも「どうにかしてしまう」重要な立役者かもしれない。■