MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

2014年10月新ドラマ

2014-09-10 17:09:35 | テレビ番組

まずは2014年7月クールのドラマを総括したい。

今クールも初回だけは我慢に我慢を重ねて
全ドラマを視聴した(ただし初回途中であきらめたのもある)。
まずは、おおいに主観的な評価で申し訳ないが
9月8日までの視聴率[関東地区・ビデオリサーチ社調べ]
上位から順に勝手な寸評をしてみたい。
(括弧内は平均視聴率、大河ドラマを除く)
一オヤジの勝手な感想ということでご容赦いただきたい。

02

『HERO』(20.61%)
ワタクシ的には初回シリーズほどおもしろいとは思わなかったが結果はダントツの高視聴率。これもやはり『HERO』のネーム・バリューか。ただそれなりに年齢を重ねた久利生公平が描かれるのかと思いきや、キムタクが演じる主人公は13年前と全く同じキャラ(少しは成長しろよ)。外見的に老化を隠せないキムタクが13年前と同じパターンの演技を見るのは辛い。すっかり中年になった久利生公平の大活躍、で良かったのではないか?城西支部内で繰り広げられる奇抜な演出も回を重ねるたびにすっかり飽きてしまった。第3シリーズは?もういいでしょう。

『昼顔~平日午後3時の恋人たち』(13.00%)
不倫がテーマのドラマで心配されたが、堅調な視聴率を得た。不倫を賛美しているわけではないが、旦那たちが極端にキモいことから、ホントはいけないことをしている上戸や吉瀬演じる不倫妻たちに共感を覚えてしまうのかも。上戸彩の幼さが気になるところだが、これが意外にドラマにいい効果をもたらした。ただ主題歌の『他人の関係』。若い人たちには新鮮に聴こえるかもしれないが、曲に合わせて思わずあの『手信号』をやってしまいそう。ワタクシたち世代にはコミカル過ぎてすっかり拍子抜け。

『警視庁捜査一課9係(9)』(11.33%)
出演者が全員地味、とりたてて面白くもないのだが、視聴率はそこそこ獲れているのが不思議。若作りしている渡瀬恒彦を見るのがつらい。もうとっくに定年、なのでは?

『ST 赤と白の捜査ファイル』(11.10%)
頑張って見たが2回でリタイア。藤原竜也、もう少し自然に演技できなかったか?キャラが立ち過ぎて逆にドラマに入り込めなかった。STの各メンバーもあまりに極端な個性を強調し過ぎで、笑えないコント集団にしか見えなかったのが残念。

『ゼロの真実~監察医・松本真央』(10.38%)
ドラマ自体は思っていたより良かったというのが感想。主人公・松本真央は『お天気お姉さん』類似のキャラクターだったが、武井咲はニコニコした女性より、こういう役の方が向いているのかもしれない(恋愛とは無縁の方がいい?)。なお、檻の中の死刑囚・小杉貞夫役の橋爪功、『羊たちの沈黙』のレクター博士の雰囲気にしたかったのかもしれないが、橋爪さんが小堺一機にそっくりで緊迫感ゼロ。これがホントのゼロの真実、かも。

『金田一少年の事件簿N(neo)』(9.91%)
初回2時間は何とか頑張って視聴した。21才の山田涼介はともかく、27才の浅利陽介の高校生はさすがに無理でしょ。このシリーズ、ジャニ専なのが好きになれないのだが、やはり堂本剛が良かったとつくづく思ってしまうのだ。

『おやじの背中』(9.79%)
全くの期待はずれ。各脚本家の気合いは感じられたが、一話ずつという制限は意外に大きかった。名優たちを持ってしても感動の押し付けには拒否感がある。二話完結くらいにした方が視聴率も獲れたのでは?

『同窓生~人は、三度、恋をする』(7.92%)
初回のみ視て断念。キャストがすべて地味過ぎ。一昔前ならともかく、現代において一体どういう年齢層がこんなドラマを楽しんで見るというのだろう。すべてに感覚が古過ぎ。井浦新はやはり脇に回った方がいい味出せると思う。

『若者たち2014』(7.90%)
大いに気合いが入った割にこの順位とは…トホホ。高視聴率を期待したスタッフは皆、茫然としているのではないか。回を追うごとに妻夫木の大げさな演技にも慣れ多少面白くなってはきていたが、なにせツカミの初回が、プロレスだの、大声で取っ組み合いをする兄弟げんかだの、一体いつの時代の話かと視聴者が幻惑させられてしまったのが痛かった。これ見よがしにスカイツリーは何度も出てくるのだが、いっそのこと昭和のお話にしてしまい『寺内貫太郎一家』の焼き直しドラマ、みたいな作りにしてしまえばもうちょっと視聴率良かったかも。アサ兄に一言言わせてやってほしい。『視聴率なんざ、理屈じゃねぇんだよっ!』。

『家族狩り』(7.64%)
ドラマの滑り出しから何が言いたいのかわからない展開で視聴者はミスリードされっぱなし。これでは視聴率は獲れない。テレビという制約があるためか残酷なシーンもどこか中途半端。金曜日の夜に見るドラマとしては不適格な題材と思われた。キスマイの北山宏光を出して和むシーンを織り交ぜようとしているのが逆効果。とことんシリアスな展開にした方がもっと引き込まれたように思われる。

『匿名探偵』(7.24%)
前シリーズも初回でアウト、で、今回も初回で脱落。視聴率も前シリーズほど獲れていない。今シリーズはお色気シーンも抑え気味で、別にそれを期待していたわけではないものの、興味を引かれる内容でもなかった。ご苦労様。

『GTO』(7.05%)
初回だけ視聴。やはり AKIRA の演技力では無理。鬼塚英吉が魅力的な人物として描かれていない。今後『GTO』を復活させるならキャストを変更するほかなさそうである。

『水球ヤンキース』(6.83%)
初回のみ視聴。これも21才の中島裕翔に高校生はちょっと無理感が。男のスポーツ『水球』に、なぜかハイレグ水着の女子を登場させるなどスケベおじさん達を巻き込もうとする努力は認めるが夜遅くの視聴を継続するパワーはいただけなかった。

『東京スカーレット~警視庁NS係』(6.36%)
初回のみ視聴。やはり水川あさみに主役は無理。ちっとも存在感がないし、警察ドラマとしても中途半端。脇を固める人たちもやたら地味。スケジュールの空いてる役者さんたちでとりあえず作ってみました~的なドラマ。視聴率低迷も仕方ない。

『あすなろ三三七拍子』(5.16%)
ドラマの発表がかなり遅れたことや15年ぶりのギバちゃん主役ということなどから大いに心配していたが、不安的中で視聴率は惨憺たる結果に。今どき応援団ドラマなど誰も見そうにないのは明らかなのにどういう了見でこういうドラマを企画したのか理解に苦しむ。今クール、初回すら見終ることのできなかった唯一の作品。

というわけで、
2014年7月クールはキムタク『HERO』の一人勝ち。
今クールは久々にフジが健闘した(ひどいのもあったが)。
テレ朝は刑事物だけで食ってる感じ。
前クールでも指摘したが TBS のこのところの体たらく、
今回も繰り返してしまった。何とかならないか。

それでは10月からの新番組、
期待を込めて内容をチェックしてみることにする。

フジ月9 10/13~ 『信長協奏曲』 小栗旬、柴咲コウ、向井理、藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)、夏帆、藤木直人、濱田岳、高嶋政宏、山田孝之

原作は石井あゆみのコミック『信長協奏曲』(2009年よりゲッサン少年サンデーコミックス連載中)でタイムスリップもの戦国エンターテインメント。テレビアニメ、今回の連ドラ、劇場映画(実写版)へと続くフジテレビ開局55周年記念プロジェクトの一環となる。あの織田信長が実は“現代からタイムスリップした普通の高校生だった”という奇抜な設定。勉強が苦手な高校生のサブロー(小栗旬)は、ひょんなことから戦国時代の天文18年(1549年)にタイムスリップしてしまう。そこで出会った本物の織田信長(小栗旬・二役)に、病弱な自分の身代わりになってくれと頼まれ、信長として生きていくこととなる。信長自身は明智光秀を名乗り、病弱だが聡明な人物としてサブローを支える。弱小大名にすぎなかった織田家だったが、未来からやってきたサブローの力によって天下統一へと突き進んでいく。サブローは礼儀作法に疎く、現代の言葉を使うため周囲を困惑させ、“武士道精神”一色の武将たちとのミスマッチはあるものの、独特な発想と高いカリスマ性や行動力を発揮し、織田家中の人たちや領民たちから絶大な支持を得、織田家が拡大するにつれ武将としての風格を備えていく。安土城を築城し天下人へと駆け上がりつつあったサブローだが本能寺の変での自分の最期を心配するようになる(実際に本能寺の変で誰が信長を殺したかは失念しているとか?)。いよいよ月9に時代劇が登場とは時代も変わってしまったものである。

フジ火9 10/21~ 『すべてがFになる』 武井咲、綾野剛、小澤征悦、早見あかり、戸次重幸、水沢エレナ、吉田鋼太郎

原作は森博嗣のベストセラー小説シリーズ『S&M シリーズ』。『すべてはFになる』はその第1巻。優れた理系頭脳を持った“リケジョ”の女子大生と工学部建築学科の准教授の師弟コンビが、天才的頭脳の持ち主が起こした猟奇的な密室殺人に挑むサイエンスミステリー。武井咲と綾野剛のW主演。意外にも綾野剛は民放連ドラ初主演となる。ドラマは原則2話完結の形で放映される。武井咲演じる西之園萌絵(にしのそのもえ)は、莫大な資産家の家に育った世間知らずでありながら、抜群の瞬発力と発想力を持ち、驚異的な計算能力を有する理系女子。一方、綾野剛演じる犀川創平(さいかわそうへい)は、少し変わり者のクールな2枚目、ズボラな性格だが警察からも頼られるほどの天才的な分析力と考察力の持ち主。事実の分析とそこから導きだされる推論のみを重視する論理的思考を持つふたりは、事件の動機や隠された人間関係といった“情”的要素には全く目が向かない完璧な“理系バカ”という設定。天才的頭脳の持ち主である犯人が仕掛ける驚愕のトリックと、巧妙にはりめぐらされた罠に対峙する様が見どころ。第1話、神南大工学部の極地研究所の喜多准教授の誘いで、同施設を訪ねた萌絵と犀川准教授。その低温度実験室では氷点下20度という低温の状態で様々な実験が行われていた。萌絵と犀川たちが訪れた夜、不可思議な殺人事件が起こる。低温実験室の中で、男女2名の大学院生が死体となって発見されたのである。完全密室に殺人者はどうやって侵入し、また、どうやって脱出したのか?理系の二人の謎解きが始まる。

フジ(関西テレビ)火10 10/14~ 『素敵な選TAXI』 竹野内豊、バカリズム、南沢奈央、清野菜名、升毅

過去に戻ることのできる不思議なタクシー運転手と様々な乗客による1話完結型の『世にも奇妙な物語』風ドラマ。芸人・バカリズムが脚本を担当。竹野内豊演じる主人公・枝分(えだわかれ)は乗客が希望する過去まで連れていくことのできる不思議な乗り物『選 TAXI(センタクシ―)』の運転手。人生の選択に失敗した乗客に飄々とした語り口で話しかけ、時にさりげなくユニークなアドバイスを送る。ドラマは毎話、『選 TAXI』の乗客としてゲストが出演し、枝分に料金を支払って希望する『過去の分岐点』へと運んでもらい人生をやり直すチャンスをもらう。しかし、いざ別の選択肢を選んでも、必ずしもより良い結末になるとは限らない。人生のやり直しを経験しながら、乗客は自分自身を見つめ直し、本当に大切なものが何かに気付かされていく。脚本を担当するバカリズムも枝分の行きつけのカフェの店長として出演する。SFドラマで肩が凝らずに楽しめそうである。

TBS火10 10/21~ 『女はそれを許さない』 深田恭子、寺島しのぶ、溝端淳平、吉沢悠、加藤雅也、竹中直人、松重豊

女性弁護士たちが活躍する法廷ドラマ。過去のトラウマから法廷に立てなくなったペーパー弁護士と、優秀だが勝利にこだわるあまりグレーな手法を使い弁護士会を追われたセレブ弁護士がタッグを組んで格闘する。深田恭子演じる主人公・岩崎麗(31)は弁護士になって初めての裁判で自分のミスから依頼人を傷つけ、そのことで自分も傷つき、弁護士を辞めてしまう。バイト生活をしながらそのトラウマから抜け出せずむなしい日々を送っていた。しかし彼女は、弁護士としてすぐれた能力、すなわち物事を先入観なく『白紙』から見ることが出来るという“ゼロベース思考”を持ち合わせていた。一方、寺島しのぶ演じる海老沢凛香(41)は、弁護士としてずば抜けた能力を持ち最大手の弁護士事務所に所属、高層マンションに住みセレブな生活を送っていたが、ある案件で強引な手法を用いたことから事務所をクビになったばかりでなく弁護士会を追われることとなり法廷に立てなくなる。弁護士として活動できなくなった凛香は復帰のチャンスをうかがっていたが、ふとしたことで知り合った麗が弁護士資格をもっていることに目をつける。麗を利用することで自分の弁護士資格を取り戻そうと画策、二人がコンビを組んでそれぞれの持ち味を発揮し、“女性の味方”として法廷で活躍することになる。この二人のほか、新人弁護士・滝口泰輔役に溝端淳平、凛香が所属していた大手弁護士事務所の後輩弁護士・工藤誠司役に吉沢悠、エリート弁護士で凛香の元カレ・葛城雄二役に加藤雅也、凛香の元上司である児玉義勝役に竹中直人、凛香の行きつけのバーのオーナーで実はゲイの蝶野薫役に松重豊らがキャスティングされている。人生の岐路に立つアラサー、アラフォー女性たちの生き様を描きたいようだが、あまり新鮮味の感じられないドラマである。

テレ朝水9 10/15~ 『相棒 (13)』 水谷豊、成宮寛貴、鈴木杏樹、六角精児 他

特にコメントなし。

日テレ水10 10/15~ 『今日は会社休みます。』 綾瀬はるか、福士蒼汰、玉木宏、浅野和之、高畑淳子、吹越満、平岩紙、田口淳之介(KAT-TUN)、仲里依紗、千葉雄大

原作は『Cocohana』(集英社)に2012年から連載中の藤村真理のコミック『きょうは会社休みます。』。綾瀬はるか演じる主人公・青石花笑は、彼氏いない歴=処女歴=年齢=30歳の残念OL(ちなみに原作では33歳)。そんな彼女が酔った勢いで一夜を共にした9才年下の大学生・田之倉悠斗(福士蒼汰)と付き合うことになる。突然の処女卒業、初カレゲットのチャンス到来。しかし花笑が不必要に自分自身に卑屈な“こじらせ女子”(AVライター・雨宮まみの著書『女子をこじらせて』から作られた言葉で、流行のファッションや恋愛に疎く、自らの女子力に満足しきれていない女子を意味する)であることからなかなか前に進むことができない。恋愛に不器用な彼女に過去の卑屈な自分が蘇る。この二人に関わるのが、花笑の勤める会社の上の階に入っているイタリア食品会社のCEO・朝尾侑で玉木宏が演じる。朝尾は女性の扱いに長けた『できる男』。時々見かけていた花笑の変化に気付き親しくなる。言動は軽薄だが花笑の相談には的確なアドバイスを送る。いかにも日テレ水10 ドラマ的な軽い感じのラブ・コメディ。

フジ水 10 10/15~ 『ファーストクラス 2』 沢尻エリカ、木村佳乃、倉科カナ、シシド・カフカ、ともさかりえ、小島聖、市川実和子、淵上泰史、篠原ともえ、鈴木ちなみ、中村倫也、夏木マリ、余貴美子、青柳翔

前々クールの土ドラで放映された『ファースト・クラス』終了からわずか4ヶ月での続編。今回は22時枠に昇格。第1シリーズはドタバタしたドラマの感があったが最終回は深夜枠ながら10.3%の視聴率(平均は7.95%、いずれも関東ビデオリサーチ調べ)をゲット。女同士で上下関係の格付けをし合う“マウンティング地獄”が描かれた。ファッション誌の出版社から今回はファッションブランド業界へと舞台を移し、沢尻エリカ演じる主人公・吉成ちなみが新たな“モンスター”たちと闘いを繰り広げる。前作ではちなみが憧れだったファッション雑誌FIRST CLASSの編集部で働き始め、数々の嫌がらせや“マウンティング”にさらされながら編集長まで上り詰め、最後は雑誌の廃刊危機を救う活躍を見せた。あれから半年、出版社を辞めたちなみは、ファッションブランド業界という新たなステージで、新進気鋭のデザイナーとして働いていた。今回は“マウンティング”だけでなく、“破壊力抜群のモンスター女子”や“絶対零度のアイスドール女子”そして“新たな女帝”など、ちなみを陥れようとする恐ろしい女たちがパワーアップして登場する。さらには思わせぶりな態度をとって異性をもてあそぶ“ハニートラップ”も待ち受ける。巨額な金が動くファッションブランドの世界で、ちなみは“悪女”たちに踏みつけられながらもこれまでの闘いで培った、たくましさと賢さを武器にはい上がっていく。ちなみ自身も、時には非道とも言える“手段を選ばない攻撃”を仕掛け、悪女たちに対抗する。ちなみにキャッチコピーは、前回の『私以外、全員悪女』から、今回は『私含めて、全員悪女』となるんだそうである。もともと主人公・ちなみが応援したいキャラではないため、さらに一層したたかさを発揮するようなら共感できそうにないのである。

TBS木9 10/16~ 『MOZU Season2 ~幻の翼~』 西島秀俊、香川照之、 真木よう子 他

Season1 は裏番組・小栗旬の『BORDER』に完敗で平均視聴率 10.78%(関東ビデオリサーチ調べ)。今クールはお金を出し渋りWOWOW で Season2 を見ることのできなかった人たちのための地上波放映(全5話)。Season1 では、ダルマって一体何?倉木(西島秀俊)の妻は『グラークアルファ作戦』でなぜ一人だけ生還したのか?そしてその後彼女はなぜ死んだのか?明星(真木よう子)の父はなぜ失踪したのか?などなど…多くの謎が残ったものの、それほど興味を感じなかったので自分の中ではこのシリーズとっくに終わっていたのだが…。Season1 では西島と真木の棒読みセリフが気になったのだが、あれをまた聞かされるのかと思うと気が重い。そしてほぼ全般、あの暗い画面と残酷なシーンがまた繰り返されるのか?回りくどいのはもうやめて、とにかく(倉木風に)『俺はただ真実が知りたいだけだ』と言いたくなる。が、どうやらさらに続編があることから Season2でも謎の多くは解明されないとの噂である(倉木風に、『いい加減にしろ!』)。一部分でも見逃したりするとさっぱりわからなくなるらしいから、しっかり付いていきたい方はしっかり録画しておきましょう。

TBS木9 11/20~ 『ママとパパが生きる理由。』 吹石一恵、青木崇高 他

『MOZU Season2 ~幻の翼~』が5話で終わったあとに続くドラマがこれ。これまた別の意味で暗いドラマ。夫婦ががんになり余命宣告を受けた家族の実話をベースにした物語。原案は芽生著『私、乳がん。夫、肺がん。39歳、夫婦で余命宣告』(大和出版)。著者ががんになった2012年から、自分たちのことを書き綴ったブログが話題となりその内容をまとめたもの。ドラマでは著者の思いを汲みながら、家族の物語がフィクションとして描かれる。幼い子ども2人を抱えながら乳がんになってしまう主人公・吉岡柊子を吹石一恵が演じる。柊子は病気に負けないと誓い明るく前向きに生きるが、時折恐怖と不安に襲われる。一方、柊子の乳がんが判明した後に自身も肺がんの告知を受けてしまうことになる柊子の夫・吉岡賢一を青木崇高が演じる。生きることを決してあきらめなかった父と母、その姿を見続けた子どもたち、そしてその家族を見守る祖父母たち、3世代の“愛と命の記録”が描かれる。6歳の長女・亜衣と2歳の長男・由宇の母親である柊子は 12月25日クリスマスに34回目の誕生日を迎えた。しかし乳房のしこりに気付いていた柊子は不安を感じていた。病院で検査を受けた柊子は医師から乳がんを宣告される。がんはすでに進行しており手術は不可能だという。その夜、柊子は賢一に自分の病状を改めて報告、夫婦でがんと闘うことを誓い合う。一方、賢一は会社で健康診断の結果を受け取る。再検査の結果、賢一も肺がんを宣告される。彼も手術のできない進行がんだった。柊子を支え、家族を守らなければならない立場の賢一はその結果に衝撃を受けるのだった…。てなストーリーなので、喜んで見たいという気になかなかなれない作品である。

テレ朝木9 10/9~ 『ドクターX~外科医・大門未知子(3)』 米倉涼子、遠藤憲一、内田有紀、勝村政信、渡辺いっけい、マキタスポーツ、高橋和也、木下隆行、内藤理沙、庄野崎謙、松島花、伊東四朗、古谷一行、西田敏行、中尾彬、伊武雅刀、高畑淳子、岸部一徳、北大路欣也

2012年10月クールの第1期、2013年10月クールの第2期でそれぞれ19.1%、23.0%の高視聴率(関東地区ビデオリサーチ調べ)を叩きだした人気シリーズの第3弾。『群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが彼女の武器』であるフリーランス外科医・大門未知子が今度は日本医学界の頂点『国立高度医療センター』を舞台に活躍する。同センターは日本の優れた医療技術を世界に示すべく国が威信をかけて創設した“日本医学界の頂点に君臨する特定機能病院”だったがその内実は東の『東帝大学病院』と西の『西京大学病院』による覇権争いの場と化していた。未知子はそんな争いには目もくれず『目の前の命を救う。それを自分の命ある限り、続けるだけ』という信念に従い、突き進んでいく。並外れた技量でさっそうと患者の命を救い権威に立ち向かっていく姿に、閉塞感溢れた日常に埋没する多くの視聴者はカタルシスを感じられるのであろう。本シリーズには、おなじみのメンバーである遠藤憲一、内田有紀、勝村政信、岸部一徳らに加え、伊東四朗、古谷一行、西田敏行も特別出演。また新たに渡辺いっけい、中尾彬、伊武雅刀、高畑淳子、北大路欣也らも参入する豪華キャストとなっている。治療対象となる症例のネタ切れも懸念されるが、やはりそこそこ視聴率は獲れそうである。

フジ木10 10/16~ 『ディア・シスター』 松下奈緒、石原さとみ、岩田剛典、平山浩行、森カンナ、田辺誠一、堀内敬子、片平なぎさ

真面目で不器用な姉と自由奔放で天真爛漫な妹をそれぞれ松下奈緒と石原さとみがW主演で演じる。この姉妹が互いに傷つけ合いながらも、相手の足りない部分を補い合って生きていく姿が描かれるラブコメディー。妹は27歳の深沢美咲。偏差値は低いが要領がよく甘え上手、天性の美貌で器用に生きてきた。高校卒業後家出をして行方知れずになっていたが、ある日突然姉・深沢葉月の部屋に転がり込むことに。自由奔放に振る舞う美咲だったが実は“ある秘密”を抱えていた。一方、姉・葉月(29歳)は偏差値は高いが要領が悪い。几帳面で潔癖だが不器用な面がある。区役所に勤務し同じ職場の恋人との結婚を目指している。幼いころ、母親からの愛情をすべて美咲に奪われたと言う気持ちがトラウマになっていた。そんな葉月にも“ある秘密”があった。そんな凸凹姉妹が同居を始めることになるのだが、それを契機に数々の騒動が巻き起こる。脚本は『ラスト・シンデレラ』を手がけた中谷まゆみ。

TBS金10 10/17~ 『Nのために』 榮倉奈々、窪田正孝、賀来賢人、小出恵介、三浦友和、小西真奈美、徳井義実(チュートリアル)

原作・湊かなえの純愛ミステリー『Nのために』を連ドラ化。榮倉奈々演じる大学生の杉下希美(すぎしたのぞみ)は窪田正孝演じる成瀬慎司(なるせしんじ)、賀来賢人演じる安藤望(あんどうのぞみ)、小出恵介演じる西崎真人(にしざきまさと)と“ある計画”を立てたことで、安藤の上司・野口貴弘とその妻・奈央子殺害事件の現場に居合わしてしまうことになる。貴弘殺害の容疑で西崎は逮捕されるが、彼は自供し、懲役10年が言い渡される。西崎は思いを寄せていた奈央子をかばうために貴弘殺害の罪を被ったのか。10年後この事件に疑いを抱いた元警察官・高野茂(三浦友和)が真相を追い始める。15年前の夏、瀬戸内海に浮かぶ島(原作では石垣島)で高校生の希美と成瀬が起こした“ある事件”から今回の事件の全てが始まったと高野は確信する。『ある…』『ある…』ばかりで意味不明だが、キャッチフレーズは『彼らはあの時、罪を犯した。それぞれのNのために』。『N』とは登場人物のすべてが共通して持つイニシャルを意味していると考えられるのだが…。Nたちがどのように出会い、誰を愛し、どのような罪を犯したのか?謎に包まれた『湊かなえワールド』が展開される。現在と過去が交錯しながら事件の真相が明らかにされていく『純愛ミステリー』なんだそうである。

テレ朝金11:15(金曜ナイトドラマ)10/24~ 『黒服物語』 中島健人(Sexy Zone)、柏木由紀(AKB48)、佐々木希、山本裕典、中尾明慶、黒川智花、神保悟志、竹中直人、北村有起哉、要潤

原作は成田マナブ(画)、倉科遼(作)のコミック『黒服物語』。池袋のキャバクラを舞台に“おぼっちゃま”だった浪人生が欲望渦巻く夜の街でのし上がっていく物語。中島健人演じる主人公・小川彰はゆとり世代として生ぬるく育った医大をめざす3浪生。偶然出会った No.1 キャバクラ嬢・杏子(佐々木希)に一目ぼれした彰は池袋にあるキャバクラ『ジュリエット』に新人黒服として入店し夜の世界に入る。厳しい夜の世界を生き抜き、やがてキャバクラのカリスマ・オーナーを目指すまでの彰のサクセスストーリーが描かれる。なお問題キャバクラ嬢・美樹を AKB48 の柏木由紀が演じる。彼女は遅刻・無断欠勤の常習犯で、ホストに入れあげている問題児キャバクラ嬢。プライドが高く、わがままな美樹だったが、彰が担当に付いたことで心を入れ替え、彰に惹かれるようになっていくといった役どころ。彰、杏子、美樹の三角関係が展開される。黒服のチーフ・原田を山本裕典、黒服の先輩で彰にライバル心を燃やす裕治を中尾明慶が演じる。その他、彰の父・小川義彦に神保悟志、『ジュリエット』の斉藤店長に竹中直人、『ジュリエット』オーナーの神崎守に北村有起哉、池袋の老舗キャバクラ『デリシャス』の黒服チーフ・玉木に要潤、など夜ドラ枠にしては豪華なキャスティングとなっている。

日テレ土9 10/11~ 『地獄先生ぬ~べ~』 丸山隆平(関ジャニ∞)、桐谷美玲、速水もこみち、山本美月、高橋英樹

原作はコミック『獄先生ぬ~べ~』岡野剛(画)、真倉翔(作)。『怪物くん』『妖怪人間ベム』『悪夢ちゃん』などすっかりお子ちゃまにもうけるドラマ枠となってしまった感があるが、今回は90年代に週刊少年ジャンプに連載された人気漫画『地獄先生ぬ~べ~』の実写ドラマ。『鬼の手』を持ち霊能力を駆使して妖怪を退治する高校教師・ぬ~べ~を関ジャニ∞の丸山隆平が演じる。丸山のゴールデン連続ドラマでの主演は初。このほか、化学教師・高橋律子役に桐谷美玲、家庭教師で400歳の妖怪・玉藻京介役に速水もこみち、見習い霊媒師・葉月いずな役に山本美月、超有名霊能力者・無限界時空役に高橋英樹がそれぞれキャスティングされている。

フジ土11 
土ドラは廃止、バラエティ枠に戻る。

NHK日8 継続中 大河ドラマ 『軍師官兵衛』 岡田准一(V6)、中谷美紀、桐谷美玲、松坂桃李、吉本実憂、濱田岳、田中哲司、速水もこみち、田中圭、吹越満、内田有紀、高橋一生、谷原章介、生田斗真、春風亭小朝、片岡鶴太郎、竹中直人、江口洋介、黒木瞳、柴田恭兵

依然としてパッとしない。致命的なのは岡田・官兵衛がいい人に見えないことである。優秀な軍師というより、小ずるい策士にしか見えないのである。イケメン=賢そうな顔といかないところがむずかしいところである。演技力というより脚本が悪いのかも知れないが…。ラスト3ヶ月頑張って見るしかない。

TBS 日9 10/12~ 『ごめんね青春』 錦戸亮(関ジャニ∞)、満島ひかり、斉藤由貴、えなりかずき、森下愛子、坂井真紀、生瀬勝久、風間杜夫、永山絢斗、重岡大毅(ジャニーズWEST)、波瑠、トリンドル玲奈

宮藤官九郎脚本作品。平和で楽しくにぎやかな『理想郷のような学園生活』を描く学園ドラマ。錦戸亮演じる主人公の原平助は静岡県にある仏教系男子校の教師。14年前に起こったある不幸な事故のため、平助は地元に、そして母校に捕らわれて生きてきた。学生数の減少により彼の勤める男子校と、同じ地元にある女子高が来年から合併することになる。そして合併前の『お試しイベント』として両校合同の文化祭が開催されることになる。この文化祭成功のために平助は全力で奔走するが、そこに色々な事件が起こる。しかしそれらを乗り越え、文化祭の大成功がクライマックスとなる青春ドラマ。こう書いてしまうと何ら面白みのないドラマのようだが、そこは宮藤官九郎、笑いや感動がちりばめられているのだろう、きっと。男子校や女子校出身者の男女共学に対する幻想や、親子や男女の差、宗教観の差を乗り越えた相互理解が描かれ、年代を超えて楽しめる娯楽作品を目指すという。なお、合併する女子校の教師・蜂矢りさを満島ひかりが演じる。その他の出演者も上記のごとくかなり豪華である。いじめや学級崩壊などのネガティブな内容は一切排除してあるそうで、何を期待したらいいのかわからないドラマ。日曜の夜といえば、いっそのこと森田健作の『おれは男だ!』を再放映した方がずっと視聴率が獲れそうな気がするのだが、いかがだろう。

とりわけ、水10。綾瀬・沢尻の
好感度満点女優・嫌われキャラ女優対決が見もの。
全体的に相変わらず新鮮味はないが、
やはり『ドクターX』が最強か?
竹野内豊の『素敵な選 TAXI』が意外と穴かもしれない。
秋ドラマは一年で最も楽しみにしているクールだが、
今回もあまり期待できそうにない。

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