ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

お仕事とは(1)

2011年04月14日 | 日記
4月はじめ、ぷりんさんから連絡のあった東
北地方のOさんご家族と大阪で会いました。

予想通りOさんは、地震から三日目の朝に営
業を再開したそうです。この町には、大型店
「し○むら」とOさんの店しか、衣料品店は
ありません。

津波はOさんの店の2百メール手前で停まり、
難を逃れました。
津波から逃げ延びた、着の身、着のまま、海
水でずぶぬれになったお客様から、乾いた肌
着、タオル、歯ブラシセットを求められ、被
災者をほってはおけないと、その責任感から
店を開けたといいます。

「し○むら」はじめ、どの店も閉まっている
中、Oさんの店が営業しているというので、
たくさんのお客様が集まってきました。
暗い店内は万引きされても全くわかりません
し、何が起こっても不思議ではない状況です。

レジは動かず、電卓で計算しました。お客様
はロウソクの灯りで商品を探し、黙って長蛇
の列に並び、計算が終わると、海水で濡れた
お金を差し出し、
「店を開けてくれてありがとう。」
とお礼を言って帰っていきました。お客様か
らお礼を言われる、それほど皆が困っていた
のです。

Oさんには、こんなものが欲しい、あんなも
のを探してくれと、ひっきりなしにたくさん
の注文がでました。衣料品でないものもあり
ました。

被災が軽かった2店舗から商品を集め、車に積
んで、手に入らない軽油の代わりに灯油をたい
て走らせました。近年、大病から回復したばか
りの体を心配する妻に、彼はこういったそうで
す。
「お客様が来てくれる以上、店は開けなくては
 いけない。」
こういう彼には鬼気迫るものがあったそうです
が、それには理由がありました。

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