ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

風雲急をつげ(2)

2012年01月28日 | 日記
中国地方のこの有名店は、お父さんの代に、
店舗場所と規模、扱い商品の幅を大きく広げ
ました。ここまで変えてしまう、時流という
か、お客様の動向に敏感に反応するには、度
胸と度量、努力が求められます。

この時、はじめての商品の仕入れなどで、同
じ中国四国でやっていた勉強会で机を並べた
のでした。ほなさんより少し年上の方でした
が、とてもソフトで、ほなさんのような者に
もきちんとした対応をしてくださいました。

やがてだんだんと力をつけ、量販店以外では
有力なお店になりました。口には出しません
が、それだけ素直に努力するお父さんでした。

この時、息子はどうしていたかと言いますと、
よくある商売人の道楽息子、朝から晩までパ
チンコを打つ毎日でした。が、ある日、とう
とう堪忍袋の緒が切れたお父さんに、パチン
コ屋の店内を引きずり回されたと言います。

お父さんも背丈の高い方ですが、その親父よ
り大きな体の息子は、黙ってされるがままに
していたそうです。日頃おとなしい父がここ
までやるのですから、自分に非があることは
知っていたのです。

この息子さんがいいのは、これを契機に、ま
ともな商人への道を歩き始めます。苦労のな
い分、人が良く、素直な性格です。両親の仲
が良く、それに息子が加わり、周りの家族が
一致団結して纏まると、もう怖い物はありま
せん。立地も、店の規模も申し分なし、お客
様は喜びました。

するとさらに売れました。
商品選別の腕が上がり、メーカー、問屋は買
ってほしいと力をいれます。家族を中心にど
んどんその輪が大きくなり、当然儲かりまし
た。
お父さんの描いたように、文句なしの地域一
番店と呼ばれるようになったのです。

こういう時期が数年続き、若い店主は出店を
したのです。
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