ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

銀コン(5)

2007年06月02日 | 日記
「ほなさんのゴルフ、ヘタッピだと思っていたらパーを
とったじゃありませんか、パチパチ、うまいですよ。」
「ナイス、パー」
と読んでくださった方から祝福のコメントをいただきまし
た。ツキのある日というのは怖いものです。まだ続きま
す。

ほなさんはダブルボギー(規定+2打)、トリプルボギー
(規定+3打)、ダブルパー(規定+4打)を打ち続けなが
ら、ラッキーなパーを2個とり、午前中の最終ホールへた
どりつきました。

18番ホール(350Y パー4)
このホールは左側を木が並び、横はOBゾーンとなってい
る。中央左側にバンカーがあり、中央から右側ルートが安
全だ。その先に、クラブハウスを望む。

機械屋さんのティーショットは、高く上がる。曇り空に昇
る白いボールは、雲にとけ込み判別がつかなかった。後ろ
のほなさんは目を凝らしていてもすぐ見失った。キャディ
さんは、少し離れたところで右手のひとさし指を目の前に
出し、ショットと同時に指先でボールを追いかけてゆく。
昇る球が落ちてしまうまで、ずっと人差し指がボールを捕
まえて離さないのだ。プロにはプロのやり方があるのだ、
と感心した。
「バンカーの右です。」
とキャディさんは叫んだ。ナイスショットだ。

支店長は、フェアウエイ中央右側。次は、ほなさんの番だ。
午前中の最終だから、ここは思い切ってゆく。
ほなさんの打球は、危険な左側へ一直線。並木の中から、
「カーン!」
と甲高い音がした。さすがのキャディさんも見失ない
「OBゾーンですから、暫定球(ざんていきゅう)をお願
いします。」
と言った。暫定球を打つのは初めてだった。打った球がO
Bになったのは間違いないだろうと思った。

社長のティーショットが終わったあと、打ち直しの暫定球
をティーに乗せ、再度、ドライバーでティーショット。と
ころが思い切って振ったのが力んだのか、ボールをかすっ
ただけの空振り。もうしわけ程度、ティーの5cm前にボ
ールはあった。みんな呆然としている。ほなさんは、紅い
顔でキャディさんに
「これからどうすればいいの?」
と尋ねた。人生相談してるみたいだ。
「球のある場所から打つには、どのクラブを使います?」
と言われたので、フラフラとおぼつかない足取りでクラブ
をもらいに行った。

ティーが邪魔なので抜き、ボールを打った。落胆の後のシ
ョットは、ティグラウンドに穴を作った。今度は、すぐ前
のレディースティまで転げた。ちょっと前進だ。
また打った。次ははまとも飛んでいった。それを観て、や
っとみんなが動きはじめる。もう何打目か分からないから、
キャディさんに尋ねた。不安そうな表情で指折り数え、教
えてくれた。プロでも不安なのだ。

キャディさんとティーショットの第1打を探すが、
「やっぱりないですぅ、OB区域へ落ちたんでしょう。」
といわれ、私は
「ありがとう、仕方ないですよ。」
とお礼を言って暫定球の場所に走った。

すると、先にバンカー近くに行っている機械屋さんが、言
った。
「あれ、ここにボールがあるぞ。????、5番、うーん
メーカーはわからんが、緑色の色がべたっりついてる。な
にかに強く当たったんだな。」
「それワ・タ・シ・ノ、です。間違いないで~す。」
とほなさんは大声をあげて走っていった。あの「ロストボ
ールより安い新品ボール」と揶揄され、必死の想いで池を
越えてきたボールに間違えない。

暫定球ではすでに5打を重ねた。しかし5度打ったよりも
まだ先に、第1打の球があるのだ。ナイスショットをした
機械屋さんとほぼ同じ距離まで、跳ねてきていたのだ。

このボールは、エライ奴だ、なんとラッキーなのだ。そし
てほなさんは、そこからナイスショットを続け、またもや
「パー」がとれたのだった。なんと運の強い、、、。

もうひとつのパーは、ティーショットが右の林に突っ込み
ロストボールかと思われたものが、カート道を転げ、グリ
ーン横から発見され、なんなくパーを頂戴したのです。

午前中のハーフ、ほなさん 52 機械屋さん 48、
支店長 52、社長 60

機械屋さんは、言いました。
「見つけるんじゃなかったなぁ、もう。ビールでも奢って
もらわんとやってられない。」
もちろんお礼のビール一杯だけ、進んで差出しました。
神様のご機嫌の良さに、パーが3つもとれた私は、ゆっくり
食事ができました。ところが、神様のご機嫌も下り坂にな
っていったのです。

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