ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

スタッフの話(3)

2012年06月19日 | 日記
うちのスタッフの多くは、7-8年から10年
周期で入れ替わってきました。10年の間には
若い方は結婚して子供が産まれ主婦に専念した
り、また、親の介護をしなければならなくなっ
たりと、女性を取り巻く状況に変わってきます。

この方の場合、2度目は2年ぐらいだったかと
思います。危惧したとおり難しい条件の中で、
終わりの方は、そうとう無理をして頑張ってく
れていました。

事情を知っているだけに申し訳ないことをさ
せていると、こちらも思いましたが、家庭を
取り巻く環境をどうすることもできずに、退
職されていきました。よく話し合いたいがそ
れができない、お互いの心が届かない期間が
あり、残念な気持ちをずっと心の隅にもって
おりました。

約2年前、ほなさんの店から10分ほど離れ
た、全国チェーンの有名コーヒー店に、あの
娘が勤め出したよと、かつてのスタッフが、
教えてくれました。

それを聞いて、子供さんが大きくなって、こ
れからは、かつて考えていたようなよい仕事
ができる環境になったな、よかったとほなさ
ん夫婦は思いました。

今回ばったりお会いした時、彼女の方から声
をかけてくれ、
「店長、あの時はお世話になりました。お店
 で教えてもらった接客が、今も生かせてま
 す。」
と連れている子供さんを紹介してくれました。
御嬢さんは、彼女似で、笑顔のかわいい14
歳でした。

なんでも有名コーヒー店の店長さんから、
「あなたの仕事ぶりは、他の人たちと違って
 いる。どこで仕事をしていた?」
と尋ねられたので、ほなさんの店で教えても
らった事、勉強したことを言ったら、とても
驚かれたそうです。

ほなさんの店では、いろんなことを教えて下
さる講師を招き、必要なら講演を聴きに出張
もありました。そこで教えてくださったこと
は、
「働くとは、はた(周り)の人を楽にするこ
 と。
 お客様は、生まれついての買い物のプロ、
 どなた様も公平に、自分の一番のお友達へ
 するような接客をしよう。
 明るい、元気なあいさつ、オアシス運動を
 実践しよう。
 この町にあってよかったと言われるお店、
 言われるスタッフになろう。」
というような内容です。コンサルタントだけ
でなく、お坊さんもおられました。

中心は、「店はお客様のためにある。」とい
う理念を一貫して教えてくださる先生でした。

スタッフの話(2)

2012年06月19日 | 日記
まっすぐな性格の方というのは、仕事の面白さ
を覚えると、その責任感も手伝って、仕事をや
りすぎる傾向があります。

独身なら健康だけに気をつけていればよいので
ですが、家庭をもった時から、今すべきことは
何か?配偶者の意向にも配慮して、家庭づくり
をせねばならないように思います。

この女性の場合、旦那様の意向は、子育てに手
がかからなくなってから、仕事に復帰してほし
いと考えていたので、今回の仕事は長く続かな
いもの、先で本格的な仕事を始めるとき、その
基本となるべき基礎の部分だけは、知っておく
べきだと考え、店でやる勉強会へ総て参加して
もらうことにしました。

ほなさん夫婦でやっている店は、地方の小さな
店ですので、お給料や待遇はたいしたことあり
ません。申し訳ないなと思いながら、スタッフ
に感謝しつつ、親の代から60年続いてきました。

ただ、ほなさんの店で仕事をして下さるような
女性は、そのほとんどが一生仕事をしていかれ
る、基本的に体を動かすのが好きな、下町の方
です。女性の仕事は、家庭事情に左右されるこ
とが多くなり、とても大変です。おそらく仕事
に専念できる時期は、独身時代と子育てが終了
してからのちではないかと思われます。