「転ばぬ先の杖」ということわざがあるが、
このホールのほなさんは、
「転んだ後から落石」になってしまった。
待ちくたびれたあげくのティーショットは
右の谷を本能的に嫌い、左の林を越えてい
った。そこは広い空き地となっていたが、
目の前には背の高い林があり、グリーン方
向をさえぎっていた。
林を越えてゆくことはできないから、林を
右に迂回して行こうと思った。うまく飛ぶ
ならグリーンの右側のラフがある、そう計
算したのだ。
右足下がりの前あがりにボールはあった。
5番ユーティリティを出し、頭から叩き込
むように打てればと思ったのだ。
「キーン!」
と音が周りの山にこだました。音は良いが
方向が違う。
「あら、、、」
良い音がしたから、同伴者は早々と
「ナイスショット!」
と叫ぶ。
しかし球は、前の林どころじゃない、もっ
と左の林の向こうへ、球は消えていく。
その後は、みんな無口になった。
このユーティリティというクラブは、ゴ○
フ5の製品だ。フェアウエイウッドがあま
りに当たらないものだから、買った代物だ。
なにせアイアンだけでは、ゴルフにならな
い。
いやもっと正確にいうなら、フェアウエイ
ウッドを買いにいったら、ほなさんのスイ
ングを見ていた販売員が、一言、
「まだ打てない。」
からと、ユーティリティというクラブを
勧めてくれたのだ。
それ以来、このクラブをいつも入れている。
この特徴は、ヘッドのどこかに当たると、
会心の音が出るのだ。気分よくなるから
大好きになった。
でもそれで困るのは、今回のような時だ。
あまりに良い音がするから、飛んでゆく
方向も本人の意思を反映していると、誰で
も想像するのだが、実際は、
そんなの関係ねぇ!だった
気分を良くさせる「太鼓もち」ような芸当
でキーン!という音が出ているに過ぎなか
ったのだ。
さっきの球は、間違いなく OB だ。
ええーっと、次は何打目だっけ。
このホールのほなさんは、
「転んだ後から落石」になってしまった。
待ちくたびれたあげくのティーショットは
右の谷を本能的に嫌い、左の林を越えてい
った。そこは広い空き地となっていたが、
目の前には背の高い林があり、グリーン方
向をさえぎっていた。
林を越えてゆくことはできないから、林を
右に迂回して行こうと思った。うまく飛ぶ
ならグリーンの右側のラフがある、そう計
算したのだ。
右足下がりの前あがりにボールはあった。
5番ユーティリティを出し、頭から叩き込
むように打てればと思ったのだ。
「キーン!」
と音が周りの山にこだました。音は良いが
方向が違う。
「あら、、、」
良い音がしたから、同伴者は早々と
「ナイスショット!」
と叫ぶ。
しかし球は、前の林どころじゃない、もっ
と左の林の向こうへ、球は消えていく。
その後は、みんな無口になった。
このユーティリティというクラブは、ゴ○
フ5の製品だ。フェアウエイウッドがあま
りに当たらないものだから、買った代物だ。
なにせアイアンだけでは、ゴルフにならな
い。
いやもっと正確にいうなら、フェアウエイ
ウッドを買いにいったら、ほなさんのスイ
ングを見ていた販売員が、一言、
「まだ打てない。」
からと、ユーティリティというクラブを
勧めてくれたのだ。
それ以来、このクラブをいつも入れている。
この特徴は、ヘッドのどこかに当たると、
会心の音が出るのだ。気分よくなるから
大好きになった。
でもそれで困るのは、今回のような時だ。
あまりに良い音がするから、飛んでゆく
方向も本人の意思を反映していると、誰で
も想像するのだが、実際は、
そんなの関係ねぇ!だった
気分を良くさせる「太鼓もち」ような芸当
でキーン!という音が出ているに過ぎなか
ったのだ。
さっきの球は、間違いなく OB だ。
ええーっと、次は何打目だっけ。