ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

湯冷めのレストラン

2008年04月13日 | 日記
大浴場は、奥のレストラン前の通路を抜け
隣の館にあった。建物の内装はかなり古い
が、風呂の湯はよかった。2月に行った白
浜温泉のヌメリには及ばないが、ぬるぬる
して気持ちよかった。
鼻風邪をひいていたから、時間をかけて温
もった。

部屋への帰り、レストランで食事。お客は
ほなさんを入れて3組だった。時間が早すぎ
たのか、ちょっと心配になる。レストラン
の窓ガラス越しに、、コースとそれを取り
囲む笠置・信楽山系の景色が一面にみえる。

右側のコースに西日が当たり、その色がだ
んだん濃くなり、やがて庭に明かりが灯っ
た。
ほなさんは陽の落ちる光景をずっと見てい
たのだった。と、いうのも、レストランで
和食を注文した時は、かなり前だった。そ
れが陽が落ちてもまだ来ない。温泉で温ま
った体はすっかり冷えきり、テーブルに置
いてある紙ナプキンで、何度も鼻をかんだ
のだった。

ついでにメニューをいうと、一番安いのが
カレーで1500円ぐらい。夜、これを食べる
のは胃にもたれるからほかをみた。だけど
見開き1ページの裏表に、大きな写真入り
で載っているから、メニューの種類は選ぶ
ほどなかった。ビール1杯と和食で300
0円ちょっと、あ、いや、サービス料がつ
くから3500円ほどかな。お肉だとあと
千円アップか。ほなさんの懐では、貯金を
下してきたが安い和食で精一杯なのだった。

こんなことを書くと、うらぶれて寂しくな
るだろうが、そんな感じなのよ。
後ろのばあさんは数少ないメニューから選
ぶのに15分以上もかかって、訳のわから
ない無理を言い、レストランの反対端にい
るおやじ二人組は、注文の品がこないので
話ばかりで座をもたしている。夕暮れは深
くなってゆくのに、レストランは閑散とし
たまま、ただ独りのウエイトレスはどこに
行ったのだろう。ひとけのない観光地は、
物悲しくなる。

こんな状態でここで一夜を過ごすのか。
ほなさんは、先に届いたビールを飲みつつ、
さらに寒くなりしきりと鼻をかんだ。
やがて、もうひとりウエイトレスがやって
きて、注文したものをもってきた。予想に反
し、味は美味しかった。一息ついた。
レストランの席を立った時は、もうすっかり
夜だった。
コメント
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