ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

ドライバーの打ち方(2)

2007年02月13日 | 日記
ドライバーを打つ前に、体をほぐして、大きな円が描け
るようにと、短くて重い「ピッチング」というアイアン
を練習する。

右肩を入れて、クラブヘッドが遠心力で動くように意識
して振ると、何度かに1回は地面を這うようにヘッドが
動いた。打感の手応えはほとんどなく、竹を折るような
乾いた音がしたと思ったら、打たれた球は、いつもより
高く上り詰め、やがて落ちた。

背筋を使えとコーチは言い、左足内側の筋肉を意識して
ボールを運ぶようにすると、飛距離は格段に伸びた。
100ヤード地点の旗を超えて、120ぐらいのところ
で球は跳ねた。

「ナイスショット、今日一(いち)。これまでより1ク
ラブ以上伸びたんとちがう。」とコーチはうれしそうに
言った。たしかに違う、教えてもらったらうまくいく。
でも、それが長くは続いたためしはなかった。

もうそろそろよかろうと、肝心のドライバーをぬく。
たくさん生徒がいると、ぶざまにドライバーを振ること
ができないが、今日は誰も居ないから、思い切って見て
もらうことにしたのだ。

ニ、三度素振りをしても、どこかでギッタンバッコンの
音が聞こえてきそうにぎこちない。苦手意識は、いつま
でたっても直らない。だから、ドライバーをきれいに振
る人を見たら、心から尊敬できる。なぜそんな風に、こ
んな長い棒を振ることができるのか?逆立ちして”うど
ん”をすするくらい、ほなさんには永遠のなぞだ。

ティーアップして、アドレスに入る。ふぅーと息をはき
出す。右をむいて、250と書かれたネット中央の目標
をみる。肩の力を抜いて、そのまま大きなドライバーヘ
ッドを持ち上げ、バックスィゥング。一瞬の間合いの後
大きく振り出した。ガタン、大きな音がしてヘッドが、
マットの上を跳ね、ボールに当たった。当てられたボー
ルは、予期しなかったところに当てられたようで、困惑
し地面スレスレの低い弾道で、80ヤードの看板に当た
った。見事なダフリだ。それから数度、似たような振り
をした。やがてコーチは言った。

「ドライバーは時間がかかるから、またアイアンの練習
しましょ。」
これ以降、ほなさんはコーチのもとへ行かなくなった。
ちょっと長くなると、ふれないんだから、なぁー。うま
くなったのは、ため息の出し方ばかりだ。
缶コーヒーをインスタントに代え、弁当はスーパーで買
い、旅費の日当を貯め、コーチ料を払ったのにこのざま
だ。
男55歳、ヤッパ、自分でやるっきゃない!!!
やってやる、ほなさんは、、、、。

2年に1回は、さかりがついたように、意味もなく張り
切る”ほなさん”でありました。ほんとに意味がないん
だから、、、。