紙にお米などを包んで、神仏に供えた時代もあるかもしれない。
半世紀も前になるが、亡き母はお風呂屋さんに行って芝居や踊りを見るのが好きであった。
「〇〇温泉」等の看板で、あちこちにあった。今は特定の場所しか演芸はしていない。
母は、おひねりを作って持って行き、好きな役者の舞台に投げていた。
勿論、10円とかせいぜいで100円ぐらいである。1杯のうどんを食べるのも躊躇した母であるから。
今日は、おばあちゃんの団体25人で、「ゆーぽっぽ」という風呂付演芸館に行く。
おひねりではない。役者に1000円上げようと思う人は、1000円のレイを買って待つ。
好きな役者に、そのレイをを掛けるか帯にはさむ。お札の場合は、襟にピンで留める。
そのお札を見て驚いた。光った万円札である。3枚も4枚も留めている役者もいる。
あるおばあちゃんは、数人の役者に万円札を留めている。ビックリ クリ!!
私たちのグループは、レイを渡した人がいたが、他の人達は静かに鳴りをひそめていた。
貧富の差を見せつけられたⅠ日であった。
音楽もマイクも音が大き過ぎて、居眠りも出来ない。自分にとっては忍耐に時間であった。
家に帰りパソコンを開けると、K氏からのメール。K氏の描いた水彩画「お嬢さん」が届いていた。
思わず可愛い!と思い、がさがさした心が落ち着いた。
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