昨夜はパラッと、嫌がらせのように雨が降る。
少しの雨でも、稲の上に降ると夜露より厳しい。
太陽の力が絶大でも、一しずくの雨でも蒸発するには時間が必要。
稲刈り開始の時間が10時を過ぎる。
その後は機械の調子も良く、気温もぐんぐん上がって真夏日になる。
日焼け止めのクリームを塗って仕事に出たが、滝のような汗ですべて流れる。
顔が熱くポカポカする。風呂に入って汗を流しても、顔のポカポカは続く。
鏡に映してみると、健康色に日焼をしている。これが簡単にシミになる。
人は顔ではない心だと言われても、歳に関係なく見た目だけでもきれいな肌で過ごしたい。
秋の気配を感じたのであろうクレマティスが沢山の蕾を付けている。
午前中は雨がパラパラ。昼過ぎ露も落ちたので、T家の稲刈り。
コンバインの調子が悪く故障続き。
2回目の故障で修理屋を呼ぶことになったのは、午後4時。
その時になって我が家のコンバインを持ち出すことになる。
時すでに遅し。1時間ばかり働いたが、午後5時には薄暗く夜露も降り始める。
稲刈り途中で今日の仕事は終了。
明日は他の家の仕事が入っているので、2軒分頑張ることにする。
我が家のコンバインは順調であった。
今日もエンジンをかける時には、働く予定ではなかったのに「よろしくね」と挨拶する。
仕事が終わり帰る道すがら、「有難う。有難う。お疲れ様。」と声に出して話しかける。
自分の声を聞いた人は、認知症になったのかなと思ったことであろう。
文句も言わずによく働いてくれる。他の男性が運転を替わろうと言うけど、運転は任さない。
機械の調子を知っているのは自分である。機械は我が分身である。無理・無茶はさせない。
稲刈りの時期が近づいている。各農家は、コンバインの調子を整えている。
1年ぶりに、コンバインのエンジンをかけることになる。
バッテリーを取り外して大切に保管しているが、
バッテリーの力が弱ってエンジンがかからない場合もある。
毎年、エンジンをかける時は気分が乗らない。いつも切羽詰まってコンバインと向き合う。
今回も、今エンジンの調子を点検しないと困る状態まで追いつめられる。
バッテリーを繋ぎ、エンジンのキーを回す前は必ず祈る。
「どうかエンジンがかかりますように!!」
神は、「勝手な人間だなー!」と呆れておられるだろう。
そうと知っていながら、困った時だけ頭を下げ祈っている。
今日も、コンバインのエンジンがかかり油を注したりして、調子を整えることが出来た。
これで何とか稲刈り作業をすることが出来る。
大きな仕事をした気分。今夜は安心して眠れそうである。
感謝!感謝!有難うございます。
南の海上を勢力を強めながら台風が近づいている。
やっと田圃が乾いている状態である。雨になるとまた機械が入らないようになる。
稲刈りを少し早めようかとの相談をする。我が家は10月2日・3日に刈り取ることにする。
台風はそこまで待ってはくれない。
我が家の田圃よりもっとぬかるみそうな田圃を、先に刈り取ることにする。
9月28日、29日、10月2日、3日、5日、6日、7日で全部の田圃が終了する。
どうか大降りがしませんように祈るだけである。
今日は全田圃に張り巡らしている鹿防除用の網を取り外し、
来年すぐに使用できるように整理して納めた。
いよいよ農繁期に入る。
昨夜は、市川房江氏と緒方貞子氏について放映していた。
市川氏が活躍された頃は、自分も夢中で生きていたので、接点を考えたこともない。
緒方氏は最近まで活躍されたので、関心を持って眺めていた。
亡くなった時にもニュースで知り、素晴らしい女性を失ったのだと思った。
自分も、口癖のように「自立・自律」と言っているが、彼女たちのような自立には程遠い。
お二人とも90歳前後の高齢まで社会で活躍されている。
そのことを考えると、高齢だと言って手抜きばかりしている自分が恥ずかしい。
更に高齢であることに甘えている感がする。
終わりは近付きつつあるが、その日は誰にも分からない。
出来るだけ努力をし、最期まで自立した生活をしたい。