近所の老女が、犬との散歩帰りを待ち受けて喋りかける。
その内容は、80歳過ぎの老女二人の会話である。
Aさん 「あんたー、行く所を決めているのかね。」
Bさん 「行く所って、墓場のことなの」
Aさん 「うんにゃ、入る所よ。施設のことよ。」
Bさんは、考えた事もなかったので「家族が何とかするでしょうよ」と答えたとのことである。
吹き出してしまった。
確実に訪れるのは、「死」である。明朝は目覚めないかもしれないし、不慮の事故が起こるかも分からないのに。
施設を必要とする場合の方が少ない可能性がある。
施設は自分で選んだりするのではなくて、家族に任せるよりほかはない。
お金を出せば必ず入所できる。
今しなければいけない事は、「死」をしっかり考えることである。