Y氏からのタカサゴユリの写真である。
青い空、眩しい太陽を背に元気に咲き続ける。
3か月に及ぶ電気治療器の宣伝期間が終わった。買うように勧めることはなかったが、
買わなかったら後悔するような気分にさせて、沢山の治療器を売った。
いや、多くの人達が50万円という値段を聞いて戸惑いながらも、
欲しい気持ちを抑えることが出来なかったらしい。
約350人の治療器体験者の中から、約1割ぐらいの人が購入したようである。
中には、「周囲の人達に知られたくないので、配達は夜にしてください。」と言う人もいたとか。
購入したことを宣伝する人もいないし、まして「よかったら治療しにおいで。」と言う人もいない。
自分だけ元気になろうとの心理か、ほとんどの人が購入したことを隠そうとする。
面白い心理である。
褒めたたえるべきは、インストラクターの男性である。長期間かけて、購入したくなるように導いた話術である。
悪い言葉で言うと、洗脳である。立派な機械で残り少ない余命を伸ばしてみても、世の中の役に立つとは思えない。
T先生は、急に葬儀用の写真について話される。
写真に写ることは苦手であるが、いざという時に娘が慌てないように用意しなければいけない。
古い写真を出してきて、どれにしたらよいだろうかとの話である。
中年の頃は、写真は古いほどよいと言っていたが、今はそうは思わない。
Ⅰ~2年前ぐらいまでの写真なら許されるが、10年も前の写真は困る。
懐かしさも親しみもない遺影になってしまう。
若くて美しい頃の写真を飾りたいのは解るが、参列者はしらけてしまう。
そこの折り合いを、どこで付けるかが問題である。
広島市BK福祉研修会である。この会に入っている女性達の高齢化によって、
年々会員が減少している。若い人の入会を望んでいるが、なかなか思う様に運ばない。
今後どのようにしたらよいかの研修会である。
コーディネーターを務める平木久恵氏の発想は面白い。
「おばちゃんパワーを活用しなさい。喋る・食べる・買うの3拍子を、おばちゃんパワーという。
喋りながら仲間を増やすことを考える。楽しいことを喋り、相手をその気にして引き入れる。」
BK会の新会長になったMさんのパワーもすごい。
喋りながら、周囲の人々に積極的に仕事をしようという気にさせるのが、リーダーである。
リーダーが責任を持って仕事をしようとすると、会は発展しない。
真面目で責任感の強い人がリーダーになると、会の発展を妨げる。考えることが多い研修会であった。
友から沢山の本が送られてきた。
「最近は芥川賞、直木賞が、年2回もあるので読み切れないし、
ほとんどが知らない作家ばかりなので、興味が半減する。最近の作家を知らない。」
と言ったら、偏見と独断で選んだ本だと言って送ってきた。
限られた時間しか残っていないのだから、楽しく読めて自分のリズムに合っている本を選ぶべきだ。
今回送られた本は、「太宰治滑稽小説集」みすず書房、城山三郎の「役員室午後三時」新潮文庫、
池井戸潤の「ようこそわが家へ」小学館文庫、重松清「ビタミンF」新潮文庫の4冊である。
まず、太宰治から読むことにする。
文章が流れるように進み、解り易く夢中にさせる小説が多い。
もっと長生きをしたら、更に多くの作品が世に送り出されたのではないであろうか?
久しぶりに多くの雨が降ったので、畑が十分潤った。秋野菜の植え付け時期である。
稲の刈り取りも間近かになった。そのような時にどれだけ本が読めるであろうか。
本を読み始めたら、農作業が嘘になる。