施設にお世話になってから、早1か月が過ぎる。
「施設の生活に、慣れましたか?」との問いに何と答えようかと、考えてしまう。
積極的に慣れようと思わないが、顔なじみにならない中に亡くなった人もいる。
認知が進み、箸の持ち方も分からなくなった人・朝食をパンに入れ替えたのか、ご飯のままだったかを覚えていない人・
入浴日がいつだったか分からなくなり、下着の用意が出来なくなった人等々。
いずれ自分も行く道と思いながら、今日もしっかり観察している。
行事予定のない人達は、毎日のようにデイサービスに行く。
簡単な体操をしたり、クイズをしたり、昔の懐かしい歌を歌ったり、七夕の日には七夕祭りをしたりと、
休憩時には、塗り絵・折り紙・将棋や碁を打ったり・興味のある人には漢字テスト・算数テスト等の紙を用意している。
職員は誰にでも声掛けをして、取り残さないように気を配っている。
至れり尽くせりの日々であるが、1日も早く家に帰りたいのが本音である。