フッフッフの話

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さくらの詩

2024-07-03 13:59:43 | 日常雑感

 藤原正彦著 「美しい日本の言霊」を読んでいたら、

芝木のり子氏の「さくら」が載っていた。この歳になってわかる歌である。

   ことしも生きて  さくらを見ています  人は生涯に  何回ぐらいさくらをみるのかしら

   ものごころつくのが十歳ぐらいなら  どんなに多くても七十回ぐらい・・・・・

    ・・・・・・・・・

   さくらふぶきの下を  ふららと歩けば   

   一瞬

   名僧のごとくに分かるのです  死こそ常態  生はいとしき蜃気楼と

日本人の心を育んできたのは、「桜」なのであろう。この世の物とも思えないあでやかさで咲き、一瞬にして散る。

我が家の近くの川土手に、大きな桜の木が立ち並び、毎年住民を楽しませていたが、

今年桜の花の咲く前に、無残にも切り倒された。水害から住民を守るためとのことである。

数年前には、落ち葉が庭に舞い降りるとか、毛虫が落ちて気味が悪いとの理由で切り取られた。

   世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし

と歌ったのは、在原業平であったかなー!!

コメント
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