一番大切なのは、当然自分自身であろう。
しかし、他人の考えや立場を受け入れる余裕は、ほんの僅かも無いのであろうか?
デイサービスの日は、週2回である。これには、特別の理由がない限り、出席しなければならない。
ここでは多くの人達との出会いがある。施設の職員も多い。看護師・介護士・事務職員等である。
参加しているのは、介護認定を受けている高齢者である。
眺めたところ、70代~100歳ぐらいまでである。参加者は、まず体温と血圧を測る。
入浴予定女性の血圧が高かったので、「シャワー浴にしましょう。」と看護師が言った。
すると、「シャワー浴は、入浴ではないので、今日は部屋に帰ります。」とむくれる。
「ご飯も美味しくないし、自分の家に帰りたい。」と、散々愚痴をこぼしていたが、
今朝も顔を見たので、家には帰らなかったらしい。
今更帰ると言われても、家族も困る事であろう。一度は捨てた婆さんだもの・・・・。
もう1件は、身体に触ったとか触らないとか、ごめんなさいを言ったとか言わなかったとかで、大声を上げていた婆さんがいた。
怒る能力はある。エネルギーはあると言うことであろう。
不足しているのは、心のキャパシティーであろう。