今日午後は、地域のお宮・荒神社のお祭りである。
13時から掃除、14時から神事を始めたが、雨になった。
傘を持っていたので、神事の時には傘をさした。神主以外は、全員戸外である。
高学歴を持つ61歳の男性は、他人とのコミニュケーションが苦手なので、いつも独りで行動する。
神事の時、彼の隣に並んだので、傘をさしかけた。何も言わず、そのまま神事は進んだ。
しばらくすると、彼の母親が傘を持って現れた。すると彼は、はっきりした声で、
「おかあちゃんが来た!」と言った。喜ぶ幼児のような、素直な響きである。
その言葉を使える彼も、それを言われる母親も、羨ましくなった。
「おかあちゃん!」と言ったのは、いつの日だったのであろうか。
またそのように呼ばれたのも、遠い昔のことである。
もう一度、「おかあちゃん!」と呼んでみたいし、呼ばれてみたい。
”おかあちゃん!” なんと暖かく寂しく懐かしい言葉であることよ。
叶うことのない望み! 郷愁!