不安定なお天気である。風は冷たく、雨が降ったり太陽が出たりを繰り返している。
明日、明後日とも同じような不安定なお天気との予報。
代掻きをする。その後に除草剤を田圃に撒く。水田の中を歩く必要があるので、
足元がふらつき支えの棒を持って歩く。それを見て、転ばないようにと心配してくれる人がいる。
誰が見ても、よろよろして危ない状態に見えるらしい。
高齢になると仕方がないとは言いながら、情けないことである。
だけど、今日はよろけることもなく歩けたので、喜び感謝しよう。
又わが身体を褒め、足に感謝しよう。
明日から５月である。「アレ！ アレ！」と言っている間に、時間が過ぎ去る。
まとまったことを何もしない間に、時間はスピードを上げて飛んでいく。
残り時間が少ないと気にしているのに、時間を大切にしていていない。
喋りたい人と喋り、読みたい本を読んで、残り時間を大切にしなければ・・・・。
ビジュームが花開き始めた。原種に近いシンビジュームであろうか。
我が家に来て数十年になる。大切にしない年は花も咲かない。
株分けをしてやっと3鉢になった。今年は2鉢に花を付けた。
コロナウィルスの勢力が日に日に強くなり、また以前のように厳戒態勢になりそうである。
ワクチンの話は毎日のようにニュースになるが、わが身に届くのはいつのことであろうか？
人を押しのけてまでワクチンをとは思わないが、会いたい人に会えないのは寂しい。
午前中だけで、午後は雨が上がる。雨の止み間に夏野菜を植える。
トマトは接ぎ木苗を購入した。沢山実ることを祈る。
畠で、もぎたてのトマトを服の端でチョイと拭いて食べるのは最高。
あの感覚が忘れられず、今年もトマト苗を購入し植えた。
同居人は、酸っぱいトマトは食べたくないと言う。
スーパーで購入するほうが、味が薄いので美味しいのだそうである。
「旬の味」を知らない人達が増えた。同居人もその一人である。
味がしっかりした野菜は美味しくないと言い、ボケた味が美味しいと思うらしい。
採れたてのトマト・路地植えのイチゴ・もぎたてのリンゴ等は酸っぱいので、
人間の食べ物ではないと言う。可愛そうな人種だと思う。
さつきが満開である。道路の側面等に植えられ、通行人を楽しませている。
しなければいけない仕事を、「明日に、明日に」と伸ばしていると、
もう４月も終わろうとしている。明日から２日間は雨との予報。
田圃の仕事はできないと思うから、この間にしなければいけない文書作りをしようと思うが・・・・。
作って各場所に配ってしまえば、ストレスは消えるのに・・・。
雨の後に、夏野菜を畑に移したいと思う。種蒔きもしたいと計画している。
計画はしても、実行には努力が必要である。
最近、計画と実行の間には大きな河が存在している気がする。一気に渡るには、体力不足。
足の痛みは少なくなったが、足に力が入らずふらついている。
広銀の頭取であった人は、自分と同じ歳だと思う。顔の周辺に傷が出来、
入院治療し退院したら、家で躓きアキレス腱を切って再び入院とのことである。
いくら偉くなられた方でも、歳には勝てないのだ。歳を取ると、体力が弱くなる。
「老病死」は皆に平等に配られている。
ハコちゃん家の牡丹は、数種類あり今を盛りと咲き誇っている。
もうすぐシャクヤクも咲きそうである。
気温の高い日が続く。しかし、最低気温は低いので、遅霜の恐れもある。
母が夏野菜の植え付けについてよく言っていた。
「連休頃までは遅霜の恐れがあるから、野菜苗は畑に移してはいけない。」
朝はストーブが必要であるが、昼間は暑くてシャツ一枚である。
気温差が大きいので、健康維持が不安である。
次々に花が咲く。オオデマリ、コデマリも満開である。
我が家の前の田圃は、耕作放棄地である。
以前は米を作っていたが、年々増えるシカやイノシシに負けて、ついに放棄してしまった。
草を刈るだけの田圃になっている。最近はその草を食べに鹿の家族が現れる。
今日は５頭の家族である。この周辺に、何家族が住んでいるの分からない。
声をかけると、「婆さん！何か用事かい？」との顔をして眺めている。
その連中にカメラを向けた途端に、一目散に逃げてしまった。
「その齢で農作業が出来るのは驚きですね。」との褒め言葉を言う人もいる。
膝の痛みが楽になったので、痛みなどは知らないような顔をしている。
しかし、あの痛みをもう一度経験するのはお断り。
だから、無理をしないように遠慮しながら使っている。でも少しずつ足を使う時間は延びている。
お風呂に入ると、「有難う。ご苦労さん。」と言いながら膝を撫でてやる。
痛みが出ていたら、今年の農作業はできない。夏野菜も植える準備は出来ている。
今年も、おいしいトマトやゴーヤが食べられそうである。
全て身体が元気で、働けるからである。今夜も身体を労わり早く休もう。
月１回の例会日。長い期間続いているが、参加者も６人（男女半々である）になった。
更に、全員平等に歳を重ねた。１年に１歳の実年齢を重ねたことになる。
しかし、外見やお喋りの中身は個人差が大きい。
最高齢の８８歳男性は、良く食べ、良く喋り、話題も豊富である。
それよりも若い人たちは、お喋りを謹んで、回答をぼかして政治家の様な返答をする。
楽しくお喋りするには、話題を選ぶ必要があるだろうと気を使う。
年金・コロナ・ワクチン・選挙・映画・本・死亡後の通帳切り替え等々の話題を出したが、
あまり食いついてこない。次回まで話題探しをしよう。
お天気も良く、他家の田圃は水を入れている。田植えの準備である。
午前中は、ＪＡの百歳体操、若くて美人参議院補欠選挙立候補者の街頭演説会、
電子機械の宣伝場所に参加と忙しかった。
ＢＳ３で１３時から映画・「クォ・ヴァディス」。これは観たいと思う。
忙しい時なので仕事を少しでもして、明日の仕事を減らしたらとも考えた。
二度と見ることが出来ないかもしれないと思い、３時間テレビの前に座り込む。
聖ペテロ、聖パウロの生きていた１世紀の物語。皇帝・ネロのキリスト教信者迫害。
光となって現れたキリストが、子どもの口を借りてペテロに語り掛ける。
そのキリストに、「主よ どこに行かれるのですか｝と問いかけた。
聖ペテロは、ローマに引き返して囚われの身となり、バチカンで逆磔刑となり、初代教皇となる。
コロッセオでの、ライオンと人々との戦いや、人と牛との戦いなども映画化され、
スケールの大きな、経費の掛かった映画であった。
”以前はこのくらいの仕事は簡単に出来たのに！”と、昔に拘泥する自分がいた。
最近は、やっとこの思い出から抜き出せそうである。
人間は年を取り、身体は弱っていき、ついには身体と別れなければいけないのである。
少しづつ納得して無理をすることが少なくなった。無理が出来なくなった。
長い間自分を支えてくれた身体に感謝し、これからも共に老いていくことを・・・・
長年共に生きて来たことを忘れて、身体に大きな負担を掛けていた。
横着をするのではなく、無茶や無理をしないように労わって生きよう。
花が終わったころに鉢上げをして、来年は元気な花を咲かせよう。
