農繁期の真っ最中である。
大型連休に、都会から帰って農業をしている人が多い。
我が家も、Hの君が田植えを5日にするというので、田植え支度に忙しかった。
トラクターを使う代掻きは終わった。草枯らしを撒いているので、4~5日間田植えが出来ない。
田植までの数日間暇になる。忙中閑ありである。
18時までトラクターを使ったら、団地の人達が心配してくれる。
歳なのだから、熱中症になったり疲れ過ぎて寝込むようになったらとのことである。
田圃に液体の草枯らしを撒くく時には、泥に足を取られないようにするために、杖を使う。
すると、「杖を使うような歳になったのですね!」と言う。
本当であるから仕方ないけど、嫌な言葉である。言われたくない言葉である。
テレビは昔の演歌をしている。出演者の中には、すでに亡くなった人も多い。
昭和36年頃に流行った坂本九氏の”上を向いて歩こう”を聞いていると、
学生時代まで返ってしまう。この歳になるまで生きるとは予想だにしなかった。
あの頃の自分は、キャパシティも小さく生意気で人を不愉快にする人間であった。
あの頃の歌を聞きながら鼻持ならない頃の自分を思い出している。
明日は曽野綾子氏の「戒老録」のテープを聞きながら、草取りでもしよう。