ヘルパーとか介護士の資格取得講義の時には、言葉についての注意点も、学習するはずである。
相手に声掛けをする時には、いくら高齢者でも「お爺ちゃん」「お婆ちゃん」は使わずに、
名前で呼ぶようにするとか、幼児語は使わないようにするとかの、会話時の注意点である。
滅多に聞いたことのなかった幼児語を、昨夜から多く耳にした。
「ゆっくり食べんちゃいね！」「ゆっくり歩きんちゃいね！」との表現である。
直ぐにカチンとくるが、何も言ってはいけない、”口や耳に蓋”と決め込んでいる。
現在は、高齢になり、身体も頭も衰えてはいるが、幼児ではない。
我々世代は、戦後日本の復興期を支えてきた・日本の発展に寄与してきた、というプライドだけは持っている。
誰にも喋ることも、自慢することも出来ないプライドではあるが・・・・。
１１時過ぎから、商業施設タクトに連れて行ってもらう。
久しぶりに、本屋の蔦屋に行き、その後刺身定食と、ソフトクリームを頂いて帰る。
長時間歩くと背中が痛くなり、直ぐに腰掛けたくなる。まだまだ普通の身体にはなっていない。
後１か月、ゆっくりしていたら、痛みのない体になるのであろうか？
骨折後の筋肉硬直を柔らかくし、関節が滑らかに動くようにと、
約４０間のリハビリーを受けている。脂の乗り切った年頃の療法士である。
大きな厚い手で、体中を揉みほぐしてもらうと、途端に元気になったような気になる。
リハビリー療法士が来られると、「身体のリハビリーも大切ですが、口のリハビリーも大切です。」
と理屈をつけ、「まず、口のリハビリーからして下さい。」と、お喋りから始まる。
最近の話題は、トランプさんとハリスさんについてである。先日まで、バイデンさんのことを
「老いぼれ」と罵っていたのに、それが、そのまま跳ね返って切る事態に陥ったトランプさん！！
その事を喋れるのは、リハビリー療法士が最適。滅多に、お口の療法士は見つからない。
お口のリハビリー後、残り時間で、身体のリハビリーをして頂く。
お口のリハビリーは、あちこちで無意識に出来ることではない。
お口のリハビリーは、何時・何方としたら良いのか、大きな問題である。
デイサービスの日には、口が開かないようなダンマリを演じなければいけないし・・・・・。
この施設に入所した時、看護師から何かの趣味を持って、生活してくださいと言われた。
自分には、趣味らしい趣味はない。
農業をする事・鉢物を育てる事・お喋りをする事・気が向いた時に本を読む事等であった。
新しい趣味を見付けたらとのことで、思いつくまま「天風禄を写します」と言った。
有言実行なので、１日も欠かすことなく、天風禄を書き写している。
書くと言う作業は、日程表を埋める作業しかせず、ボールペンはなかなか減らないので、
数年間も同じボールペンを使っている。新品もゴロゴロしている。
しかし、天風禄を書き始めてから、もうすぐ１か月になる。
先日から、書き易いと思っていたボールペン２本の芯がなくなった。更に今日、もう１本の芯もなくなった。
文房具屋に行き、芯の入れ替えをしよう。気に入った芯に入れ替えることが出来るように祈る。
パソコンを使い始めてから、いかに字を書くことをしなかったかが分かる。
字を忘れるのは当然のことである。せめて小・中学校の当用漢字ぐらいは書けるように努力しよう。
これも、骨折と言う痛い目に遭って気が付いた、一つのお土産である。
大切に実行しよう。
２１日に梅雨明けをした。今日も、にわか雨。蒸し暑いのには、ぐったり。
窓を閉め、カーテンを閉め、電気を点け、冷房は点けっぱなし。昼寝をすれば汗になる。
１日中、本を読んだりパソコンと遊んだりしていたら、既に夕方。
このままでは、フレイルに一直線！！時間があるのなら、スクワットをしたらとの忠告を受ける。
２４節気では、大暑である。梅雨明けで、猛暑なので、体力がついていかない。
９０歳の高齢者が、熱中症で死亡とのニュースがあった。
今年は、１０年に一度と言われるくらい暑い夏になるとの予報である。
明日も暑い１日になるとのことである。
世界のニュースは、米大統領選であろう。バイデン大統領は、再選を諦めたとのことである。
「もしトラ」になる可能性が、更に増している。日本にも大きな影響がある事であろう。
内容が分からないので、どなたが良いとは言えないが、注視する必要はある。
梅雨明け宣言はまだない。太陽が出ているようであるが、急に雨が降りだしたりする。
外気に当たるとムッとする空気。
西日の射すこの部屋は、午後になるとカーテンを閉めて、電灯を点け、冷房をつけている。
暑くも寒くもない・大雨で水が溢れたり裏山が崩れることもない・今晩何を食べようかとの心配もない・
庭の草の心配もいらない。ただ息をしているだけである。自立した人間の生活ではない。
今日、93歳のH さんが、我が娘に連れられてお見舞いに来て下さる。
９３歳だけれども、頭脳明晰である。大きな邸宅に、独り住まいである。
お風呂のバスタブが深いので、浅くして頂くように、工事を頼んでいるとのことである。
スーパーに歩いて買い物に行き、３度の食事を作っている。畑では沢山の野菜を作り、周囲の人達に配っている。
自分も元気になって家に帰ることが出来たら、Hさんのような生活がしたい。
Hさんを見守りたいと思っていたのに、この様は何だろうか？？
今日のゲームは、
４個の漢字をバラバラに書いて、正確な４字熟語を作る遊びである。
その中に「親・故・温・知 」の４文字を並べ替えて、熟語を作ると言う作業があった。
よく似た言葉に、「温故知新」と言うのがあるが、まさか・・・・・。
そのまさかは、「新」と「親」の違いである。よく似ているから、うっかりしていたのだと思う。
気が付いても、黙って知らぬ顔をすると言う「わざ」は、ここだからこそ許される。
１か月間も、毎日観察したので、あだ名をつける楽しみが出来た。
食事の時に、前に座る老女は、更に動作がゆっくりになる。2ｍぐらいを進むのに、押し車で５分ぐらいは必要である。
食事もゆっくりである。巣の中で、親鳥の餌を待つツバメの雛に似ている。
箸でご飯をつまむと、直ぐに大きな口を開けて、箸がゆっくりとご飯を口に運ぶのを待っている。
見ている方は、無事にご飯が口に届くであろうかと、心配。
ゆっくりではあるが口に入って、モグモグが始まった時には安堵する。
今日は他人の身 明日は我が身
四国地方は、梅雨明け宣言である。我が地方は、時々日も射すが雨も降ると言う鬱陶しい天気である。
昼食時、９５歳の老女と２人だけになった。彼女は、記憶力が低下し、動作も超遅い。
２人だけだから、話をしないわけにはいかない。戦中・戦後の話になった。
当時は、疎開や工場等への勤労奉仕が多く、ほとんど勉強はしていない等のことである。
彼女達の時代の人々は、ほとんど勉強をしていないとのことであった。
困難な時代を生きて来たことは解る。しかし、戦後、焼野原から立ち上がった頃には、働けば仕事はあった。
勉強しようと思えば、夜間高校・通信高校などもあった。
時代に流されるのではなく、自立心を持っていたら、門戸は開かれつつあった。
また午後、彼女から、コーヒを飲みましょうと部屋に誘われる。申し訳ないけど断わった。
独りで、TVを見たり、本を読んだり、パソコンと遊ぶ方が楽しい。
言葉は、自分の思いとかけ離れた解釈をされたり、思わぬ誤解を与えたりする。
お互いに相手の考え方を知っている長ーい期間の友なら、気楽に口を開くことが出来るけれども・・・・・・。
約５０日間中、頭髪は伸び放題・白髪になり放題である。一見鬼婆に見える。
それでなくても、老女と言うだけで見苦しいのに・・・・・。白髪を染めて、ちょっとだけでも見苦しくない老女になろう。
鬼婆から、お婆ちゃんへと変身したい。白髪染に被れないかの、パッチテストがある。
施設にお世話になってから、早１か月が過ぎる。
「施設の生活に、慣れましたか？」との問いに何と答えようかと、考えてしまう。
積極的に慣れようと思わないが、顔なじみにならない中に亡くなった人もいる。
認知が進み、箸の持ち方も分からなくなった人・朝食をパンに入れ替えたのか、ご飯のままだったかを覚えていない人・
入浴日がいつだったか分からなくなり、下着の用意が出来なくなった人等々。
いずれ自分も行く道と思いながら、今日もしっかり観察している。
行事予定のない人達は、毎日のようにデイサービスに行く。
簡単な体操をしたり、クイズをしたり、昔の懐かしい歌を歌ったり、七夕の日には七夕祭りをしたりと、
休憩時には、塗り絵・折り紙・将棋や碁を打ったり・興味のある人には漢字テスト・算数テスト等の紙を用意している。
職員は誰にでも声掛けをして、取り残さないように気を配っている。
至れり尽くせりの日々であるが、１日も早く家に帰りたいのが本音である。
１４日 NHK 大河ドラマ 「光る君へ」の内容は衝撃的であった。
紫式部の娘とされている「賢子」の父親を、道長と思わせるような内容であった。
１０００年も昔のことで、女性の地位も低く、男性によってしか生きていけない時代であったことは、知っている積りである。
その時代でも、紫式部は、自立して自我を持った女性だと思っている。まさか！まさか！！
紫式部の夫・藤原宣孝は、自分の子供として賢子を育てることを約束する、包容力のある人であったとのことである。
しかし、夫・宣孝は、賢子の父親・左大臣道長をフルに利用できるとの言葉が、ちらほら覗いていた。
史実は誰にもわからないのであるから、自分なりの考え方をすればよいのであるが・・・・・・。
ドラマと言いながら、「光る君へ」の内容は強烈であった。
今日も雨、明日も雨との予報。その後はそろそろ梅雨明けになるのであろうか？
１学期の終業式前後が、梅雨明けであった。予報では、まだまだのようであるが・・・・・。
施設にも、月１回の頻度で出張美容院が来る。
今月の希望を訊ねられたので、白髪染めをお願いした。
少しでも見苦しくないように、白髪頭を目立たないように染めようと思う。
足のふらつきも少なくして、元気そうな姿勢になるように努力をする。
介護費用も、自己負担は１割ぐらいで、殆どが負んぶに抱っこである。
有難い事であるが、その事実をしっかり認識する必要がある。
今日このように暮らすことが出来るのは、全国民のお陰である。
元気で帰宅したら、少しでも恩返しをする積りで生活したい。
医療保険は少しは使ったけれども、介護保険は使わないで、あの世に行く積りであったが、思わぬ事故でお世話になった。
石丸伸二氏が、都知事選後人気が出て、TVに出ている。本気で、日本を背負っていく人になって欲しい。
「シェア企業」との新しい企業の仕組みも出て、今からはインターネットの時代に突入。
さらにその先には、どんな世界があるのであろうか？考えることも出来ない世界が広がっている。
