通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

鍋桟橋から呉駅まで(その4)

2013年10月17日 | 見て歩き
「鍋桟橋(なべさんばし)からアレイからすこじま経由で呉駅まで、広島電鉄のバス路線に沿って呉の街をめぐる、今回のシリーズ」

「前回は、アレイからすこじまについて話をしたんじゃけど」

「今日は、アレイからすこじまから山側、串山(くしやま)公園のあたりに、ちょいと寄り道をしようと思う」







「セブンイレブンから100メートルくらい山側に行くと、道が左右二手に分かれとる。そこの左側に、工廠(こうしょう)神社と産業神社の石碑の石碑があるんじゃ」







工廠神社

工廠神社
御祭神天照大御神
皇紀二千六百年トシテ【以下、読み取れず】
據リ建設 昭和十五年十一月【以下、読み取れず】



「皇紀(こうき)2600年は、昭和15年(1940年)のことじゃったね」







産業神社

明治百年十月建之



「明治百年っていうと?」

「元号が明治に改められて、明治元年になったのが1868年じゃったけぇ、明治百年は1968年、昭和43年じゃの」







「神社への入口、参道には、急勾配(こうばい)の階段がある。ここを上っていくと、左手に見えるのが…」







「これは?」

「太平洋戦争のころに建てられた、コンクリート製の防空監視所じゃそうな。写真の右上にあるのが防空監視所で、手前にあるのが、その入り口」







「切れ目のように見えるのが、監視口で、監視口は全部で3か所あるんじゃ」







「防空監視所の上には、今も機銃座が残されとるんじゃの」







「参道の右手側には、換気塔があるんじゃ」

「換気塔?」

「このあたりには海軍工廠の地下工場があったそうで、そこの換気をするためのものじゃそうな」









「ここからさらに上にのぼると、工廠神社の境内があったところ(?)に着く」

「灯篭(とうろう)の傘だけ?」

「このあたり、詳しいことは分からん。ほいじゃけぇ、今日はここまで」





2013年(平成25年)5月12日





【参考文献】

奥本 剛『呉・江田島・広島 戦争遺跡ガイドブック』(光人社 2009年)






「今日は、串山にある防空監視所と工廠神社について話をさせてもらいました」

「次回は、もうちょっと山側へのぼってみる予定じゃ。ほいじゃあ、またの」
コメント
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