通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

10月1日は「日本酒の日」

2013年10月03日 | 日記
「お父さん。見た、これ?」

「なに?」

「昨日、10月1日は「日本酒の日」じゃったんじゃと」




(「第9回 広島の酒祭り」広告
中国新聞 2013年10月1日)




「じぇじぇじぇ!?」

「「じぇじぇじぇ」は、9月で終わったの!!」

「10月1日の「日本酒の日」のイベント「第9回 広島の酒祭り」が、広島県酒造組合の主催で、午後5時から8時までアリスガーデンであったんじゃの」

「当然ですが、車での来場は禁止されとります」





↓広島県酒造組合については、こちら↓

広島県酒造組合・広島県酒造協同組合から広島の酒をご紹介します。





「なんで、10月1日が「日本酒の日」なんじゃろか?」

「「酒」という字の部首は、わかる?」

「酉(とりへん)じゃね」

「酉(ひよみのとり)ともいうんじゃ。あと、十二支を順番に言うと?」

「それは、簡単よね。
子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)」

「酉は、何番目になるかいの?」

「えーっと…、10番目じゃね」

「で、10番目じゃけぇ、10月1日」

「部首の「酉」を「ひよみのとり」と読むのは?」

「部首の「とりへん」には、「酉」のほかにも、「鳥」「隹(ふるとり)」もあるんじゃの」

「そういわれりゃ、そうじゃね」

「そこで、ほかの部首と区別するために「ひよみ(日読み)のとり」というらしい」

「へぇ…」

「余談じゃが、子供が使いよる辞典(『例解新漢和辞典 第二版』三省堂 2002年)によると、
「鳥」は尾の長い鳥を、
「隹」は尾の短い鳥を
あらわすそうじゃ」

「となると、「酉」は?」

「「酉」は、酒を造る壺の形をあらわしとるんじゃと」

「なるほど。漢字には、いろんな意味があるんじゃね」

「もうひとつ理由があって、酒造業界には、7月1日から翌年の6月30日までを1年とする「酒造年度(BY)」というのがあるんじゃ」

「なんで、酒造年度というのがあるん?」

「日本でいう「会計年度」は、4月1日から翌年3月31日までなんじゃが、これを酒造業界にあてはめて、酒税を決めるための酒類の製造量を把握しようとすると、実情に合わんのじゃ」

「税金の話? うちは、来年(2014年)4月からの消費税増税には反対なんじゃけど!!」

「とりあえず、今は「酒造年度」の話じゃ」

「「実情に合わん」というのは、お酒を造る途中で年度が変わると、話がややこしくなってしまうということじゃね」

「そこで、「会計年度」とは別に「酒造年度」というのを作った、というわけじゃ。これが作られたのが1896年(明治29年)で、そのころの「酒造年度」は、10月1日から翌年9月30日までじゃった」

「なんで10月1日からじゃったんかね?」

「米ができるのは、いつ?」

「…秋」

「酒の原料になる米が収穫されるのが秋、10月ころ。ほいじゃけぇ、酒造年度は、新米が獲れて、酒造りが始まる10月1日から始まったそうじゃ」

「そういや、「酒造年度」を「BY」と呼んどったけど、何の略?」

「「BY」というのは、「Brewery(=醸造) Year」の略じゃそうな。で、「日本酒の日」は、1978年((昭和53年)、全国酒造組合中央会が制定したそうじゃ」





↓全国酒造組合中央会については、こちら↓

全国酒造組合中央会




「今日は、「日本酒の日」について話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
コメント
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