通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

ポーランドの至宝 レンブラントと珠玉の王室コレクション

2011年01月08日 | 広島の話題
「『ポーランドの至宝』いうたら、お父さんが年末に見に行ったやつじゃね」

「おう、なかなかえかったで」

「おととい、入場者が5万人を達成したんじゃと」





広島県立美術館(広島市中区)で開催中の「ポーランドの至宝 レンブラントと珠玉の王室コレクション」展の入場者が6日、5万人に達した。

5万人目は同市安佐南区の無職村上宏二さん(73)。
同展実行委員会の増谷寛副委員長からフォトフレームや図録を贈られ、一緒に訪れた妻勝子さん(73)と喜んだ。

「新聞で興味を持ち、今朝思い立って来た。こんなお年玉までもらって、いい年になりそう」と宏二さん。楽しみだったというレンブラント「額縁の中の少女」などに見入っていた。

同展は中国新聞社などの主催。12日まで。

(「ポーランド展入場5万人達成」中国新聞 2011年1月7日)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201101070010.html






↓ポーランドの至宝については、こちら↓

ポーランドの至宝 -レンブラントと珠玉の王室コレクション-」広島県立美術館
http://www1.hpam-unet.ocn.ne.jp/exhibition/poland/index.html






今日は、「レンブラント・ライティング」「ワルシャワの街並み」「ポーランドが生んだ偉人たち」について調べてみようかの。





【レンブラント・ライティング】

「今回の目玉は、レンブラントの『額縁の中の少女』と『机の前の学者』なんじゃってね」

「『額縁の中の少女』は、「レンブラントのモナ・リザ」とも呼ばれとるそうじゃ。ところで、「レンブラント・ライティング」いう言葉を知っとるかいの?」

「知らん」

「撮影技法のひとつで、人物の鼻筋に対して、上方斜め45度から光をあてたライティングのことをいうんじゃそうな」




レンブラント・ファン・レイン『額縁の中の少女』
ワルシャワ王宮所蔵
(ポストカードより)



「舞台でスポットライトをあびとるような感じじゃね。光のあたり方もそうじゃけど、女の子の手が額縁から飛び出して見えるね」

「ほうなんじゃ。絵の中にも額縁が描いてあって、女の子だけでなく額縁にも光があたっとるんよ。「だまし絵」の効果をねらって描かれとるけぇ、そういう風に見えるんじゃ」

「はぁ、すごいねぇ」

「『額縁の中の少女』と『机の前の学者』の2作品は、暗幕で囲った部屋に展示してあったんじゃ。まわりの光が映り込まんように、工夫されとっちゃったで」

「ふーん。美術館の方もちゃーんと考えて展示されとってんじゃね」

「今回はこれを見たんで、「光と陰」をテーマにして作品を見ていったんじゃ」







アントワープ派『王太子ヴワディスワフ・ジグムント・ヴァーザの美術蒐集室』
ワルシャワ王宮所蔵
(ポストカードより)


「右側にある彫刻の光の具合がすごうての、本物の彫刻のように見えるんじゃ」







ユゼフ・シムラー『エミリア・ヴウォトコフスカの肖像』
ワルシャワ国立美術館所蔵
(ポストカードより)


「ドレスの質感が、すごいね」

「描き込みがすごうてのう。近くに寄ったり、ちょっと離れたりして、鑑賞させてもろうたじゃ。見るところ、見るところ、全部きっちりと描き込まれとって、ため息しか出んかったんよ」







レオン・ヴィチュコフスキ『ある時まなざしに気づいた』
ワルシャワ国立美術館所蔵
(ポストカードより)


「楽しそうに、歌を歌われとるじゃろ」

「なんか、見とる方も楽しくなってくるね」

「さて、この2人はどうなったでしょうか…?」





↓レンブラント・ライティングについては、こちら↓

「玉ちゃんのライティング話 第12回 レンブラントライティングで撮るポートレイト」Shuffle by COMMERCIAL PHOTO
http://shuffle.genkosha.com/technique/lighting/7342.html






【ワルシャワの街並み】

「ワルシャワいうたら、ポーランドの首都よね?」

「ほうなんよ。ワルシャワの街は第2次大戦中、ナチス・ドイツによって破壊し尽くされてしもうたんじゃ。で、戦後、むかしの街並みを復元されたんじゃが、その時に参考にされたのがこれらの絵画じゃったそうな」




ベルナルド・ベロット、通称カナレット『ジグムント3世の円柱から見たクラクフ郊外通り』
ワルシャワ国立美術館所蔵
(ポストカードより)



「これもまた、すごい描き込まれとってのようじゃね」

「街並みもそうじゃが、空の色や雲の光の描き方もえかったで」





【ポーランドが生んだ偉人たち】

「ポーランドと聞いて、何が思い浮かぶ?」

「ピアノの詩人、フレデリック・ショパン!」

「おー、さすが音大卒。わしゃ、ローマ教皇のヨハネ・パウロ2世とワレサ議長ぐらいしか思い浮かばんかった。じゃけぇ、「ポーランドが生んだ偉人たち」というコーナーも作られたんじゃないんかの」

「で、誰が紹介されっとたん?」

「作曲家ショパンと天文学者コペルニクス、そしてキュリー夫人の3人じゃ」

「コペルニクスは、地動説を唱えた方。キュリー夫人は、女性で初めてノーベル賞を受賞された方じゃね」





↓ヨハネ・パウロ2世についての関連記事は、こちら↓

1981年に広島を訪れたローマ教皇は誰?
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20100225






「今日は、「レンブラント・ライティング」「ワルシャワの街並み」「ポーランドが生んだ偉人たち」について勉強をさせてもらいました」

「『ポーランドの至宝』の展示は、1月12日(水)までじゃけぇの」

「この連休が最後のチャンスじゃね」

「今日もひとつ勉強になったでがんす。ほいじゃあ、またの」
コメント
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