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上善寺 鞍馬口地蔵2 予約拝観(鞍馬口、寺町北部散策7)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/cb/0ea66a9eab18e9a9c60c2adeb02531c9.jpg)
写真は、“釈迦八相の庭”
事前に電話で予約しておくと、本堂や書院などの内部が拝観できます。
拝観料は志納です。
まずは本堂右横の庫裡から入ります。
庫裏の奥には中庭の“二祖対面の庭”があります。
善導大師が法然の夢に出ていた様子をモチーフにしています。
苔と白砂、石組みの枯山水ですが、善導大師を模した石は“下が黄色”で“上が黒色”と中央から2色に分かれています。
夢の善導大師の腰から下が黄金色であった伝承そのものです。
さらに庫裏の奥には“釈迦八相の庭”があります。
ここも苔と白砂の枯山水庭園です。
ここはお釈迦様の生涯を8つ(降兜率(降天)、入胎、出胎、出家、降魔、成道、説法、涅槃)の石組で表現しています。
庫裏の手前左隣りには本堂、奥左隣りには書院があります。
本堂と庫裏の間には、“二河白道の庭”で、二河白道のお話をモチーフにしています。
左が植え込みの庭、右は白砂と立石の枯山水庭園、そしてそれらを分けるように本堂への渡り廊下が架かっています。
さらにその廊下の中央には白い線が引かれています。
それぞれに“火の河”、“水の河”と白道を表現しています。
本堂裏手にあたる書院前庭が“三笑の庭”です。
石組と白砂に、松や紅葉のある1番大きな庭です。
虎渓三笑のお話をモチーフにしています。
左手の本堂を盧山に見たて、中央には虎渓の橋があります。
本堂の内陣には本尊の阿弥陀如来像がお祀りされています。
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コメント ( 3 ) | Trackback ( )
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庭はいつ頃に造られたのですか。
“虎渓三笑”は禅寺の襖絵(山楽・山雪展にも出ていました)などよく書かれますが、庭に使われるのは他に例はありますか。
“二祖対面”、“釈迦八相”も庭のテーマに使われることはあまりないのではないでしょうか。
本堂を改修された時ですので、十年ちょっと前だったと記憶しています(平成9年だったかな?)。
>“虎渓三笑”は・・・庭に使われるのは他に例はありますか
厳密には虎渓”三笑”ではないですが、西本願寺 書院の”虎渓の庭”は、廬山の麓の虎渓を表していますね。
http://blog.goo.ne.jp/hirokikurioka/e/aabc9fee4feda92ed135e235aede6e19
>“釈迦八相”も庭のテーマに
重森三玲作の東福寺方丈の八相庭園は、“釈迦八相”がテーマだったと思います。
http://blog.goo.ne.jp/hirokikurioka/e/8ee9325f649e61776cabbb2c24b91a77
また、屋根の傾斜が本当に山形に見えて、絶妙です。
「特別」名勝だけのことはあります。
東福寺方丈の八相庭園は、釈迦八相がテーマだったんですね。知りませんでした。