雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

旧三笠ホテル

2008年09月13日 | 長野散策
旧軽井沢
三笠通りを北上して
白糸ハイランドウェイに至る少し手前

旧三笠ホテルは在りし日の姿を留め
観光名所として多くの人が訪れています

    

明治39年開業
日本人の設計による純西洋風建築のホテル
三笠ホテルを開業したのは実業家「山本直良」

   

当初は牧場経営をする為
25万㎡の土地を買い求めた山本直良
牧場経営に乗り出す予定だったのだが
買い求めた土地は牧場には向かない土壌である事が判明

        

途方にくれた山本は
軽井沢に滞在するときには定宿としていた「万平ホテル」の主人に相談
彼の進言を容れてホテル経営をする事になった

直に工事に着工
設計は岡田時太郎
監修は万平ホテル主人の佐藤万平

       

翌年明治38年に竣工
ホテル営業は翌年の39年から

客室30室
定員40名

        

ホテルの規模からすると
100名以上は宿泊できるスペースがありながら
少数とし
当時の最先端・最高級の設備で来客をもてなしたと云います

   

その豪華さから
財界人だけでなく、名立たる名士も宿泊
渋沢栄一
団琢磨(旧三井財閥総帥)
住友吉左衛門(旧住友財閥総帥)
乃木希典将軍
近衛文麿
有島武郎
里見淳
清朝最後の皇帝溥儀

       

その
余りにも豪勢な顔ぶれから
人はこのホテルを「軽井沢の鹿鳴館」と呼んだそうである

   




有島武郎は創業者の義兄にあたり
この事から
ここのサロンは白樺派が集ったといいます

      

かつての華やかな情景が
サロンに立つと蘇ってくるようです

淡い日差しが差し込むサロン
古き良き時代の面影が蘇ってるようです

      




続きます...

コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鬼押し出し園 | トップ | 旧三笠ホテル2 »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (へそまがり姫)
2008-09-13 10:09:33
お洒落でゴージャスですね。 
木をふんだんに使ってあるから 落ちつきますね。
雪だるまさんは こんな素敵なホテルに宿泊されたんですね。
日々頑張っている 自分へのご褒美に 最高
返信する
Unknown (RKROOM)
2008-09-13 20:24:05
 素敵なホテルですね。
 一度でいいからこんなホテルでリッチな気分を味わってみたいです ^^;
返信する
へそまがり姫さんこんばんは (雪だるま)
2008-09-13 20:33:41
ごめんなさい
記事の説明が足りませんでした
ごめんなさい

ここ泊まれないんです
昔はもちろん高級ホテルとして営業していたのですが
現在は、観光名所として
一般公開されている場所なんです
在りし日の姿を留めて
訪れる人のノスタルジックを醸し出す名所なんで~す
返信する
RKROOMさんこんばんは (雪だるま)
2008-09-13 20:36:13
そうなんです
人生に一度で良いから(何度でも良いから)
こんなところに泊まってみたいですね

かつては日本でも有数の高級ホテルとして
財界人が訪れたであろうホテル

でも
やっぱりダメかも
生まれついた貧乏性には
こんなホテルは心苦しいだけかもしれませんね
返信する
Unknown (nana)
2008-09-13 21:46:55
創業者は故山本直純氏のおじい様でしたっけ、私の記憶違いでなければ。
何度か脇を通っていますが一昨年初めて見学しました。
建物の威容はもちろん、私が驚いたのはガラス窓。
100年ほど前の技術ではここまでいびつなものだったのか、時代の最先端のホテルでもこの程度だったのかと。
さすがに時の流れを感じました。

そしてバスルーム、なぜか廊下に面して小さな扉が。
猫足のお洒落なバスタブなのにまさか・・・と思いましたがやっぱり給湯設備がなかったんですね、ホテル従業員がお湯を運び入れるための扉だったなんて。

いろんな意味で驚きと感動の数々、普段、いかに私達が恵まれているのかを当時の最先端ホテル、決して私なんかが利用できなかったであろう施設を通して感じさせられました。
返信する
Unknown (Rio)
2008-09-13 22:06:34
素敵な洋館ですね。
美しいカラーの写真なのに、
セピア色の雰囲気を感じてしまいます。

それにしても、カーテンも素晴らしい。
室内を見事に飾り立ててくれていますね。

前回の話ですが、ワンコちゃん。
食べ物で釣っていたのですか^^
ということは、あのつぶらなおめめは、
おねだりの表情だったのですね。
返信する
nanaさんおはようございます (雪だるま)
2008-09-14 03:00:21
そうです
山本直純氏の祖父です
ヒゲの指揮者の祖父が創設者


この建物
もちろん当時の最先端で日本初の本格的洋風ホテルの先駆ですが
仰せのとおり、当時の最先端で
今日見ると、こんなに不便なんだって思いますね
今では当たり前のことが
当時は給仕やベルボーイなんかが甲斐甲斐しく世話をしていたのでしょうね

今を認識するために過去に触れる

良い機会でした
返信する
Rioさんおはようございます (雪だるま)
2008-09-14 03:03:41
建物全体から
レトロな感じが出ていて
撮った写真にもその感じがよく出ていました
そのせいか、ノスタルジックな写真に仕上がったのでしょう

ロビーのカーテン
写真にすると実際よりも自己主張するようで
実際はもっと風景に溶け込んでいます



ワンコ
そうです
この子を撮るときは食べ物で釣ります
目から欲求が直接出て
大きな目が輝いているので
その方が可愛いのです
返信する

コメントを投稿

長野散策」カテゴリの最新記事