goo blog サービス終了のお知らせ 

雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

瑠璃光院

2020年01月19日 | 京都 特別公開
元は
実業家であり政治家としても活躍した
田中源太郎の別荘



当時は
喜鶴亭と称されていた



命名したのは三条実美



12,000坪もの敷地を有する
広大な屋敷であった



田中源太郎の死後
この屋敷は
後に京福電鉄となった
京都電燈の重役の所有となる



この八瀬の地まで
路線が引かれた理由もその辺りにあるらしい



前出の
「喜鶴亭」の名で
高級料亭として営業していた



廃業後
岐阜市の浄土真宗無量寿山光明寺がこの屋敷を買収



ここが寺院となったのは平成17年から



巡ると



元は山荘であると納得する

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

和中庵

2019年01月14日 | 京都 特別公開
藤井彦四郎が贅の限りを尽くして造営した邸宅



和中とは



何事にも偏らず公平に
との意



鹿ヶ谷桜谷町の土地一万数千坪を取得した藤井彦四郎は
この地に本宅造営を決断



大正15年3月
工事を開始



昭和3年4月
お披露目の会を以って完成



山麓にある
邸宅から見下ろす風景は絶景



皇族も来訪したというこちら



現在はノートルダム女学院中高の所有



秋の特別公開で訪問

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

龍吟庵

2018年12月12日 | 京都 特別公開
偃月橋を渡った先



南禅寺開山である
無関普門の塔所として創建された



毎年
秋の時期に特別公開される寺院である



東福寺の第一位の塔頭寺院



ここで有名なのが
重森三玲の手による枯山水庭園





奇抜な庭園で
好き嫌いが分かれる



自然ではなく
色彩も多用



個人的にはあまり好みではない

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長楽館

2018年11月26日 | 京都 特別公開


明治のたばこ王
村井吉兵衛が建てた別邸



当時の金持ちの道楽で建築される豪華な邸宅は
洋館と和館を併設することが流行となった



和館と洋館を建て廊下で繋いだもので
全国各地に現存する



こちらの邸宅
他の和洋館と違い
外観はあくまで洋館



舘の3階部分に和室が存在する



バカラ社のシャンデリア
折上格天井
金箔の襖絵



東洋と西洋が混在する空間





この舘
通常はカフェレストランとして
ウェディング会場として使用されている



初の特別公開で
素晴らしい空間を拝むことが出来た

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

輪違屋

2018年11月21日 | 京都 特別公開
島原は花街
かつては幾軒ものお茶屋が軒を連ねていた



現在は花町の遺構は薄れ



営業しているお茶屋は
こちら輪違屋のみとなった



創業は元禄元年
当時の店名は養花楼と称した



かつては芸妓を抱え盛況であったようだが
現在は太夫のみを抱え
宴席の場として営まれている



軒先に記される
観覧謝絶の文字は
ここが一見お断りの店と知れる



贅を尽くした家屋



太夫道中に使われる傘を襖に貼り込んだ
傘の間が有名だが
残念ながら傘の間は撮影出来ない

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

角屋

2018年11月19日 | 京都 特別公開
島原と聞くと
色町と認識している人が多いが



実は誤った認識であり
こちら角屋は揚屋
つまり、料亭・饗宴施設である



尤も
柳馬場二条柳町は傾城町で
開業した角屋は
傾城町の名のとおり遊郭であったろうと推測できる



徳川治世下になり
こちら島原へと移転をさせられる



以後、角屋は
昼は俳諧の場として
夜は宴会場として賑わった



太夫が
お茶のお点前や舞を披露



文化人たちのサロンとしての役割を担っていた屋敷である



太夫とは
能書家であり
三味線

胡弓
尺八
小歌
茶の湯
和歌
俳諧
連歌
全てに秀でていた人物だけがなれる



色を売る花魁と違い
天皇家とも接することが出来たそうだ

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本野清吾邸

2018年06月06日 | 京都 特別公開
大正期から昭和初期
京都を中心に活躍した建築家



モダニズム建築の先駆者として知られている



こちらの建物は
大正13年に自身の邸宅として建築



中村鎮式コンクリートブロックを積み上げて建築



聞きなれないコンクリートブロックの名前だが
簡単に説明すると



L字型のコンクリートブロックを
互い違いに組み
開いた空間に鉄心を差してコンクリートを流し込む



こうすると
木枠が必要なく建築でき



耐震性も非常に高いことで知られている建築様式



壁工法で
柱が無く広い室内



念願かなって
ようやく訪れる事が出来た








注記
訪問は昨年、夏の特別公開の折
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

即宗院

2018年03月16日 | 京都 特別公開
薩摩藩ゆかりの寺院



東福寺境内には三ノ橋渓谷と呼ばれる渓谷があり



最も東側に架かる



偃月橋を渡った先にこちらの寺院は立地



島津氏久の菩提のため
建立された塔頭寺院である



幕末の頃



西郷隆盛は
清水寺成就院の月照上人とここで倒幕について話し合ったとか



この寺の裏山には



薩摩藩士東征戦亡の碑がある

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相国寺

2018年01月12日 | 京都 特別公開
臨済宗相国寺派大本山



萬年山相國承天禅寺と称す



足利義満が開基



現在の御所の真北に位置し
今日でも広大な敷地を持つ



五山文学の中心地であり
京都最大の禅宗寺院でもある



ただその歴史は
戦火と火災の歴史でもあった



落雷による焼失もあったが
なによりこの寺のすぐ北の
御靈神社は応仁の乱勃発の地



戦火にも晒された



現在の伽藍が整備されたのは
文化年間
徳川家斉の治世下である

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

養徳院

2017年04月12日 | 京都 特別公開
先に紹介した
大雄院のすぐ西隣



こちらも
石河氏の菩提寺だ



石河と書いて
「いしこ」と読む



中国の故事に習い
茶と酒の徳について論じた



茶酒論という掛軸が
伝え残されている



酒は酒
茶は茶



最後は引分けたと
伝えられている



こちらの塔頭は
枯山水庭園



十三重の石塔が
一際目立つ

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大雄院

2017年04月10日 | 京都 特別公開
妙心寺の境内の東北



尾張藩家老



石河光忠が
父の菩提寺として建立



現存する伽藍は



江戸時代のものばかり



数種類の苔で
本殿前の鑑賞式庭園を彩る



そして



庭園の池もまた独特の形状



特別公開で撮影可能な寺院は数少ない
存分に堪能できた

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相国寺

2016年12月21日 | 京都 特別公開
萬年山相國承天禅寺



京都五山の
第2位に列せられる寺院



山外塔頭に
慈照寺と鹿苑寺を持つ



開山が夢窓疎石と



京都の寺院を語る上では
欠かすことの出来ない寺院



建立されたのは
室町幕府3代の時世



創建当時には



七重大塔が建っていた



史上最も高かった
日本様式の仏塔で



360尺
109mあったそうだ

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藤田家住宅

2016年10月31日 | 京都 特別公開
第41回、京の夏の旅で初公開された邸宅



帯製造業を生業とする



藤田家が
西陣に構えた町屋



この辺り
かつては西陣織が栄えた地域である



山名宗全が邸があった場所とされ



応仁の乱で
西陣を率いて闘ったことから
この一帯は
今日でも西陣と呼ばれるようになった



夏は蒸し暑く
過ごし難い京の気候風土に倣った町屋





風が吹き抜けることを至極とした設計が随所にみられる



一度きりかもしれない特別公開
存分に楽しんだ



コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノートルダム女学院中学高等学校 和中庵

2016年10月28日 | 京都 特別公開
元は
近江商人、藤井彦四郎の邸宅



移築され
現在、京都市左京区鹿ケ谷の
ノートルダム女学院中学校の敷地内に建つ



初公開



昭和初期の名建築と称されていたが
長年の老朽化から大改修





昨年改修工事を終えたばかりの邸宅が
第41回、京の夏の旅で
特別公開された



スパニッシュを基調とした外観の
2階建洋館と





奥座敷の客間が
見事な和洋折衷を魅せる建物



細部にわたり
見事であった
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

並河靖之七宝記念館

2016年10月24日 | 京都 特別公開
日本の七宝作家
並河靖之の作品を所蔵している記念館



第41回
京の夏の旅で公開



並河靖之といえば
明治期の日本を代表する七宝家の一人である



有線七宝
見事な細工



作品は撮影禁止だが
邸内は撮影できる



パリ万博に因み
「巴里庭」と呼ばれる庭園



作庭は
七代目、小川治兵衛



作庭したのは彼が30代の頃
未だ若い頃の作庭として
見るべき価値がある



町屋作りの記念館





奥には
おくどさんもある
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする