11日に開催された「TBSアニメフェスタ」の一日目に行ってきた。
以前から興味を持っていたイベントだったが、昔は東海地区であまりTBS製作のアニメが放映されていなかったので、わざわざ東京まで行く気にはなれなかった。しかし、昨年10月以降は東海地区のTBS系列局・CBCでも地上波アニメに関しては全て放映されているので、ようやく行ってみる気になったのだ。
イベントは、14時から20時30分まで途中休憩を含めて6時間半にもわたる長丁場だった。最初から最後まで全ての内容を書こうとしても、気分的にだれるだろうから、個人的に好きな作品や、印象に残った作品について記しておく。
・オープニング
司会役のTBS・向井政生アナが登場。この人の事はよく知らなかったのだが、後からTBSではアニメ好きで有名な人とわかって納得した。単に仕事と言うだけでなく、各作品をきちんと観て、作品をわかった上で喋っている事がわかる司会ぶりだった。
・「怪物王女」
出演:川澄綾子、大浦冬華、河原木志穂、能登麻美子、清水愛、森永理科
全員、浴衣姿で登場。昨年の川澄綾子に合わせたらしい。メインキャストがほぼ揃っていたが、リザ役の甲斐田裕子がいなかったのは、ちょっと残念。
最初は自己紹介と役の感想など。川澄綾子によると、姫は「ドS」、森永理科は「ふが」しかセリフのないフランシスカ役を「おいしい仕事」と言っていて、笑ってしまった。同様にセリフは「ふが」のみのフランドル役・河原木志穂は、自分なりに「ふが」にバリエーションを作ろうとしたら「余計な事はしないで下さい」と言われたらしい。
続いて、姫・ヒロ・フランドル組と令裡・シャーウッド・フランシスカ組に分かれて、公式サイトで行われた人気投票でどのキャラが1位~10位に入ったかを当てるゲームが行われた。低い順位ほど点が高いので、なるべく低順位のキャラを当てた方が勝てる言う趣向。蛹田院長や半漁人の村長などの微妙なキャラクターもランク入りしており、特に後者はなぜか5位と高順位だった。
ゲームは姫チームのリードで進んだが、最後に得点二倍でシャーウッドチームが逆転勝利。両チームとも、回答を相談している時に「この順位はきっと組織票だよ」とか、「紗和々さんはもっと順位高いよ、巨乳だから」などと聞こえてきて面白かった。
ちなみに、ゲームは最後の一発逆転でシャーウッド組が勝利、賞品に紗和々さんが入れるのと同じ紅茶を貰っていた。
ゲームの後は声優陣が退場。OP主題歌を歌う美郷あきが登場して、ミニライブが行われた。生で聴く「BLOOD QUEEN」は迫力があっていい。欲を言えばEDも聞きたかったが、残念ながら今回アリプロは登場しなかった。
その後、TBSでは今週放映予定の第19話が先行上映された。
CBC(およびKBS京都とBS-i)ではまだ第16話までしか放映されていないので、私にとっては2話飛ばされた形になったが、第17話・第18話ともにアニメオリジナルの単発エピソードなので、話の繋がりがわからないと言った不都合はなかった。
普段は地上波で観ているので、16:9画面は新鮮だった。また、ノンテロップ版EDを観る事が出来たのも嬉しい。あのEDアニメは結構好きなので、一度ノンテロップでじっくり観たいと思っていた。本作はDVD未発売なので、もしかしたらノンテロップEDは今回が初公開なのだろうか。
・「逮捕しちゃうぞ フルスロットル」
出演:平松晶子、玉川紗己子
10月からの新番組。「逮捕」の30分番組としてはテレビシリーズ第3期となる。
アニメでの展開もすっかり長期にわたっているせいか、トーク中には「今は「逮捕」を観ていない人もいるんじゃないんですか」と、現在の知名度を危惧する発言もあったが、玉川紗己子の「(現実では)足ブレーキはしません」発言に会場はしっかり反応していたので、会場の多くの人が、原作やこれまでのアニメ版を知っていると思われる。
トークに続いて、第1話が先行上映された。OP・EDは付いておらず、本編のみ。
メインキャラのキャストは同じなので、さすがに安心感がある。その反面、やはり続投となった中嶋敦子のキャラデザインは、これまで以上に藤島絵からかけ離れたイメージになってしまっており、こちらは違和感があった。
ストーリーはかなり無茶な展開で、さすがに高橋ナツコ大先生がシリーズ構成を務めているだけの事はあると思ってしまった。
なお、放送局はTBSとBS-iしか発表されなかった。これまで土曜17時30分枠で放送していたTBSも、今回は深夜枠での放送に決まった。CBCで放映するかどうかはわからないが、やるとしたら、1期・2期と同じく深夜枠だろうか。
・「Venus Versus Virus」
出演:高垣彩陽、茅原実里
最終2話のインパクトで今年最初の偉大なネタアニメとなった作品。それ故に、今回個人的にはかなり楽しみだった。
声優のトークでシリーズ終盤の展開、特に最終回にについてぜひ触れて欲しいと思っていたのだが、製作側も開き直ったらしく、今回はルチアとスミレの二人がラジオ番組を行う設定のネタトークが繰り広げられた。お便りコーナーでDVDの露骨な宣伝が入り、「最終回までの展開は素晴らしくて…」などと読み上げられていたのには笑ってしまった。
その後は、妖精帝国とRirykaによるOP・ED主題歌のミニライブ。妖精帝国の実物は初めて見たが、非常に怪しげな雰囲気がいい味を出していた。ただ、演奏の方が一度出だしでミスって曲が切れてしまい、テンポが削がれたのは残念。OPの「Bravin' Bad Brew」も、改めて聴くと、本編が「あんなこと」になってしまったのが悔やまれる名曲だと思う。
これで終わりかと思ったら、高垣彩陽と茅原実里が再登場して、挨拶をした。
まだまだ新人の高垣彩陽はイベントに慣れておらず、非常に緊張している様子だった。横で茅原実里がフォローする様子を見ていると、本編での二人と立場がまるっきり逆で面白かった。
・「ひだまりスケッチ」
出演:阿澄佳奈、水橋かおり、後藤邑子、新谷良子、蒼樹うめ
最初の声優入場では、なぜか阿澄佳奈を除いた4人で登場して、何事もなかったかのようにスタート。その後、遅れて会場左サイドより阿澄佳奈が登場したが、4人は「阿澄さんに似ていますね、ファンですか?」などと存在を無視。しばらくやりとりがあって、ようやく5人揃っての本当のスタートとなった。
これは、最初から予定されていたネタだったようで、阿澄佳奈以外の4人は「うまく無視できるか不安だった」そうだが、実際には素晴らしい無視っぷりだった。
その後、出演声優4人により、吹き出しが空白になっている「ひだまり」4コマにセリフを入れて、実際に4人で演じる企画が行われた。使われた4コマは、メインキャラ4人がそれぞれ別人のお面をかぶっている設定で、初見では少々わかりにくかった。そのせいか、最初の方は会場の反応がイマイチだった。
蒼樹うめ先生が選んだ最優秀賞は後藤邑子で、各人がそれぞれアニメキャラの決めゼリフを言い、最後にヒロさんのお面をかぶった宮子が「ともだち」と言ったところで本物のヒロさんが「やめてー!」と止めると言うネタ。要するに「おぼっちゃまくん」の茶魔の“あのセリフ”を言おうとしたのだと思われるが、「ともだち」までで切ったため少しわかりにくかった感じだ。
それにしても、「アニメキャラの決めゼリフ」をネタにして、このセリフが出てくるあたりで後藤さんの年齢を感じさせられてしまうが、これ以上の喋りすぎは命に関わりそうなので、止めておこう。
続いて、10月放映予定の特別編前編が先行上映された。サブタイトルに「8月11日」と入っており、まさにこの日にぴったりだ。
内容はテレビシリーズと同様に、よくも悪くも新房テイストが全開で小ネタがたくさん仕込まれていて、これまでの上映作品中では会場の反応が一番大きかった。作中のテレビ番組に糸色望先生とベホイミっぽい人が登場しているが、前者は声を神谷浩史があてると言う念の入れよう。ちなみに、ベホイミっぽいキャラの声は斎藤千和。二人とも新房アニメの常連だから、「やっぱり出てきたか」という感じだ。
小ネタ満載な点も含めて、テレビシリーズから作品のイメージは変わっておらず、かなり面白かった。多分CBCで放映される事はないだろうが、今回上映された前編だけでDVDを買ってもいいと思える出来だった。
なお、OP「スケッチスイッチ」とED「芽生えドライブ」は変わっていないが、歌詞は2番に変更されており、さらにOPアニメは結構色々と差しかえられている。そのため、OPが流れた時点で既に会場はかなり盛り上がっていた。
特別編上映の後に声優陣が再登場して、これで終わり…と思ったら、うめ先生のリクエストで4人による「スケッチスイッチ」ミニライブに突入。会場の盛り上がりは最高潮に達して、特に1階席は多くの人が立ち上がり、ペンライトを振ったり飛んだりしていた。個人的にも、この「ひだまりスケッチ」パートが一番面白かった。
それにしても、うめ先生は小さくて可愛らしい。最初に登場した時も、声優陣に混じって全然違和感がなかった。まあ、実際に原作者でありながら番組のレギュラー声優でもあったわけですが。
・「CLANNAD」
出演:中原麻衣、広橋涼、神田朱未、野中藍、能登麻美子、井上喜久子
本イベントのトリを飾った作品。声優陣による作品見どころやキャラクターの紹介などが行われたが、「Kanon」同様にBS-iのみの放映だと思っていたので、正直なところ「どうせ観られないから、期待してもしかたないな」と、醒めた気分だった。
しかし、トーク終了後に向井アナから「放映日時が決定しました。地上波です!」と、TBS・MBS・CBCでの放映が発表されると現金なもので、俄然楽しみになってきた。今回の新作発表の中では、本作の地上波放映は隠し玉だったのだろう。公式サイトのURLも、これまで"bs-i"となっていた部分が13日より"tbs"に変更されると告知されていた。
そして、第1話の先行上映も行われた。原作はプレイした事がないが、アニメは丁寧な作りで、かなり期待できそうだ。特に、古河家の描写とEDの「だんご大家族」が面白かった。EDと言えば、声の出演で「白石稔」の名前が出た時に会場が反応していたのには笑ってしまった。
今回の先行上映は16:9だったが、地上波はおそらくサイドカット4:3放映になってしまうのだろう。その点は残念だが、地上波で観られるのだから贅沢は言っていられないか。
以上、ある程度絞って書いたつもりだが、結構長文になってしまった。
全体としては、思っていた以上に楽しめたイベントで、わざわざ東京まで出た甲斐はあった。長丁場の割には、途中であまりだれる事が無く、あまり「長い」とは感じなかった。
また、このように多くのアニメが出展するイベントだと、当然たくさんの声優が登場するわけで、今回初めて生で姿を見た人も多く、新鮮な気分だった。話には聞いていた井上喜久子の「17歳です」も、初めて実体験できた。
あらためて、テレ東以外のキー局の中では、TBSが一番アニメに力を入れている事を実感した。
報道に関する色々な問題など、TBSには気にくわないところもあるが、自ら製作に加わって多くのアニメを発信している点は評価したい。あとは、地上波のサイドカットをやめてくれれば、アニメに関して文句はないのだが。
ちなみに、今回のイベントはあくまで「“TBS”アニメフェスタ」なので、系列局のMBS・CBCが製作したアニメの扱いはよろしくない。MBS作品はひとまとめで各30秒~1分ほどの映像が流れただけだし、CBCも「ロミオ×ジュリエット」の10分弱のダイジェスト映像のみ。
それ故、「機動戦士ガンダムOO」や「コードギアス 反逆のルルーシュ」などの話題作ですら情報は無いに等しい状態で残念だったが、系列局製作のアニメまで本格的に取り上げたら更に長丁場になるだろうから、仕方がないか。
以前から興味を持っていたイベントだったが、昔は東海地区であまりTBS製作のアニメが放映されていなかったので、わざわざ東京まで行く気にはなれなかった。しかし、昨年10月以降は東海地区のTBS系列局・CBCでも地上波アニメに関しては全て放映されているので、ようやく行ってみる気になったのだ。
イベントは、14時から20時30分まで途中休憩を含めて6時間半にもわたる長丁場だった。最初から最後まで全ての内容を書こうとしても、気分的にだれるだろうから、個人的に好きな作品や、印象に残った作品について記しておく。
・オープニング
司会役のTBS・向井政生アナが登場。この人の事はよく知らなかったのだが、後からTBSではアニメ好きで有名な人とわかって納得した。単に仕事と言うだけでなく、各作品をきちんと観て、作品をわかった上で喋っている事がわかる司会ぶりだった。
・「怪物王女」
出演:川澄綾子、大浦冬華、河原木志穂、能登麻美子、清水愛、森永理科
全員、浴衣姿で登場。昨年の川澄綾子に合わせたらしい。メインキャストがほぼ揃っていたが、リザ役の甲斐田裕子がいなかったのは、ちょっと残念。
最初は自己紹介と役の感想など。川澄綾子によると、姫は「ドS」、森永理科は「ふが」しかセリフのないフランシスカ役を「おいしい仕事」と言っていて、笑ってしまった。同様にセリフは「ふが」のみのフランドル役・河原木志穂は、自分なりに「ふが」にバリエーションを作ろうとしたら「余計な事はしないで下さい」と言われたらしい。
続いて、姫・ヒロ・フランドル組と令裡・シャーウッド・フランシスカ組に分かれて、公式サイトで行われた人気投票でどのキャラが1位~10位に入ったかを当てるゲームが行われた。低い順位ほど点が高いので、なるべく低順位のキャラを当てた方が勝てる言う趣向。蛹田院長や半漁人の村長などの微妙なキャラクターもランク入りしており、特に後者はなぜか5位と高順位だった。
ゲームは姫チームのリードで進んだが、最後に得点二倍でシャーウッドチームが逆転勝利。両チームとも、回答を相談している時に「この順位はきっと組織票だよ」とか、「紗和々さんはもっと順位高いよ、巨乳だから」などと聞こえてきて面白かった。
ちなみに、ゲームは最後の一発逆転でシャーウッド組が勝利、賞品に紗和々さんが入れるのと同じ紅茶を貰っていた。
ゲームの後は声優陣が退場。OP主題歌を歌う美郷あきが登場して、ミニライブが行われた。生で聴く「BLOOD QUEEN」は迫力があっていい。欲を言えばEDも聞きたかったが、残念ながら今回アリプロは登場しなかった。
その後、TBSでは今週放映予定の第19話が先行上映された。
CBC(およびKBS京都とBS-i)ではまだ第16話までしか放映されていないので、私にとっては2話飛ばされた形になったが、第17話・第18話ともにアニメオリジナルの単発エピソードなので、話の繋がりがわからないと言った不都合はなかった。
普段は地上波で観ているので、16:9画面は新鮮だった。また、ノンテロップ版EDを観る事が出来たのも嬉しい。あのEDアニメは結構好きなので、一度ノンテロップでじっくり観たいと思っていた。本作はDVD未発売なので、もしかしたらノンテロップEDは今回が初公開なのだろうか。
・「逮捕しちゃうぞ フルスロットル」
出演:平松晶子、玉川紗己子
10月からの新番組。「逮捕」の30分番組としてはテレビシリーズ第3期となる。
アニメでの展開もすっかり長期にわたっているせいか、トーク中には「今は「逮捕」を観ていない人もいるんじゃないんですか」と、現在の知名度を危惧する発言もあったが、玉川紗己子の「(現実では)足ブレーキはしません」発言に会場はしっかり反応していたので、会場の多くの人が、原作やこれまでのアニメ版を知っていると思われる。
トークに続いて、第1話が先行上映された。OP・EDは付いておらず、本編のみ。
メインキャラのキャストは同じなので、さすがに安心感がある。その反面、やはり続投となった中嶋敦子のキャラデザインは、これまで以上に藤島絵からかけ離れたイメージになってしまっており、こちらは違和感があった。
ストーリーはかなり無茶な展開で、さすがに高橋ナツコ大先生がシリーズ構成を務めているだけの事はあると思ってしまった。
なお、放送局はTBSとBS-iしか発表されなかった。これまで土曜17時30分枠で放送していたTBSも、今回は深夜枠での放送に決まった。CBCで放映するかどうかはわからないが、やるとしたら、1期・2期と同じく深夜枠だろうか。
・「Venus Versus Virus」
出演:高垣彩陽、茅原実里
最終2話のインパクトで今年最初の偉大なネタアニメとなった作品。それ故に、今回個人的にはかなり楽しみだった。
声優のトークでシリーズ終盤の展開、特に最終回にについてぜひ触れて欲しいと思っていたのだが、製作側も開き直ったらしく、今回はルチアとスミレの二人がラジオ番組を行う設定のネタトークが繰り広げられた。お便りコーナーでDVDの露骨な宣伝が入り、「最終回までの展開は素晴らしくて…」などと読み上げられていたのには笑ってしまった。
その後は、妖精帝国とRirykaによるOP・ED主題歌のミニライブ。妖精帝国の実物は初めて見たが、非常に怪しげな雰囲気がいい味を出していた。ただ、演奏の方が一度出だしでミスって曲が切れてしまい、テンポが削がれたのは残念。OPの「Bravin' Bad Brew」も、改めて聴くと、本編が「あんなこと」になってしまったのが悔やまれる名曲だと思う。
これで終わりかと思ったら、高垣彩陽と茅原実里が再登場して、挨拶をした。
まだまだ新人の高垣彩陽はイベントに慣れておらず、非常に緊張している様子だった。横で茅原実里がフォローする様子を見ていると、本編での二人と立場がまるっきり逆で面白かった。
・「ひだまりスケッチ」
出演:阿澄佳奈、水橋かおり、後藤邑子、新谷良子、蒼樹うめ
最初の声優入場では、なぜか阿澄佳奈を除いた4人で登場して、何事もなかったかのようにスタート。その後、遅れて会場左サイドより阿澄佳奈が登場したが、4人は「阿澄さんに似ていますね、ファンですか?」などと存在を無視。しばらくやりとりがあって、ようやく5人揃っての本当のスタートとなった。
これは、最初から予定されていたネタだったようで、阿澄佳奈以外の4人は「うまく無視できるか不安だった」そうだが、実際には素晴らしい無視っぷりだった。
その後、出演声優4人により、吹き出しが空白になっている「ひだまり」4コマにセリフを入れて、実際に4人で演じる企画が行われた。使われた4コマは、メインキャラ4人がそれぞれ別人のお面をかぶっている設定で、初見では少々わかりにくかった。そのせいか、最初の方は会場の反応がイマイチだった。
蒼樹うめ先生が選んだ最優秀賞は後藤邑子で、各人がそれぞれアニメキャラの決めゼリフを言い、最後にヒロさんのお面をかぶった宮子が「ともだち」と言ったところで本物のヒロさんが「やめてー!」と止めると言うネタ。要するに「おぼっちゃまくん」の茶魔の“あのセリフ”を言おうとしたのだと思われるが、「ともだち」までで切ったため少しわかりにくかった感じだ。
それにしても、「アニメキャラの決めゼリフ」をネタにして、このセリフが出てくるあたりで後藤さんの年齢を感じさせられてしまうが、これ以上の喋りすぎは命に関わりそうなので、止めておこう。
続いて、10月放映予定の特別編前編が先行上映された。サブタイトルに「8月11日」と入っており、まさにこの日にぴったりだ。
内容はテレビシリーズと同様に、よくも悪くも新房テイストが全開で小ネタがたくさん仕込まれていて、これまでの上映作品中では会場の反応が一番大きかった。作中のテレビ番組に糸色望先生とベホイミっぽい人が登場しているが、前者は声を神谷浩史があてると言う念の入れよう。ちなみに、ベホイミっぽいキャラの声は斎藤千和。二人とも新房アニメの常連だから、「やっぱり出てきたか」という感じだ。
小ネタ満載な点も含めて、テレビシリーズから作品のイメージは変わっておらず、かなり面白かった。多分CBCで放映される事はないだろうが、今回上映された前編だけでDVDを買ってもいいと思える出来だった。
なお、OP「スケッチスイッチ」とED「芽生えドライブ」は変わっていないが、歌詞は2番に変更されており、さらにOPアニメは結構色々と差しかえられている。そのため、OPが流れた時点で既に会場はかなり盛り上がっていた。
特別編上映の後に声優陣が再登場して、これで終わり…と思ったら、うめ先生のリクエストで4人による「スケッチスイッチ」ミニライブに突入。会場の盛り上がりは最高潮に達して、特に1階席は多くの人が立ち上がり、ペンライトを振ったり飛んだりしていた。個人的にも、この「ひだまりスケッチ」パートが一番面白かった。
それにしても、うめ先生は小さくて可愛らしい。最初に登場した時も、声優陣に混じって全然違和感がなかった。まあ、実際に原作者でありながら番組のレギュラー声優でもあったわけですが。
・「CLANNAD」
出演:中原麻衣、広橋涼、神田朱未、野中藍、能登麻美子、井上喜久子
本イベントのトリを飾った作品。声優陣による作品見どころやキャラクターの紹介などが行われたが、「Kanon」同様にBS-iのみの放映だと思っていたので、正直なところ「どうせ観られないから、期待してもしかたないな」と、醒めた気分だった。
しかし、トーク終了後に向井アナから「放映日時が決定しました。地上波です!」と、TBS・MBS・CBCでの放映が発表されると現金なもので、俄然楽しみになってきた。今回の新作発表の中では、本作の地上波放映は隠し玉だったのだろう。公式サイトのURLも、これまで"bs-i"となっていた部分が13日より"tbs"に変更されると告知されていた。
そして、第1話の先行上映も行われた。原作はプレイした事がないが、アニメは丁寧な作りで、かなり期待できそうだ。特に、古河家の描写とEDの「だんご大家族」が面白かった。EDと言えば、声の出演で「白石稔」の名前が出た時に会場が反応していたのには笑ってしまった。
今回の先行上映は16:9だったが、地上波はおそらくサイドカット4:3放映になってしまうのだろう。その点は残念だが、地上波で観られるのだから贅沢は言っていられないか。
以上、ある程度絞って書いたつもりだが、結構長文になってしまった。
全体としては、思っていた以上に楽しめたイベントで、わざわざ東京まで出た甲斐はあった。長丁場の割には、途中であまりだれる事が無く、あまり「長い」とは感じなかった。
また、このように多くのアニメが出展するイベントだと、当然たくさんの声優が登場するわけで、今回初めて生で姿を見た人も多く、新鮮な気分だった。話には聞いていた井上喜久子の「17歳です」も、初めて実体験できた。
あらためて、テレ東以外のキー局の中では、TBSが一番アニメに力を入れている事を実感した。
報道に関する色々な問題など、TBSには気にくわないところもあるが、自ら製作に加わって多くのアニメを発信している点は評価したい。あとは、地上波のサイドカットをやめてくれれば、アニメに関して文句はないのだが。
ちなみに、今回のイベントはあくまで「“TBS”アニメフェスタ」なので、系列局のMBS・CBCが製作したアニメの扱いはよろしくない。MBS作品はひとまとめで各30秒~1分ほどの映像が流れただけだし、CBCも「ロミオ×ジュリエット」の10分弱のダイジェスト映像のみ。
それ故、「機動戦士ガンダムOO」や「コードギアス 反逆のルルーシュ」などの話題作ですら情報は無いに等しい状態で残念だったが、系列局製作のアニメまで本格的に取り上げたら更に長丁場になるだろうから、仕方がないか。