はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

7/15 ドラえもん「ムード盛り上げ楽団登場!」ほか

2005-07-15 23:41:47 | アニメドラ感想
「ムード盛り上げ楽団登場!」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ・演出/安藤敏彦、作画監督/久保園誠)

 「ムード盛り上げ楽団」は、効果音楽で人の心を盛り上げる道具。だから、元々効果音やBGMが付いているアニメでは、音楽がなったとしても、楽団の効果なのかどうかが分かりづらいので、いささかアニメ化しにくいエピソードのはずだ。
 当然、今日はその部分をどう見せるかに注目していたのだが、今回は楽団の音楽の効果が現れる場面で、画面が16:9の劇場サイズに変わると言う演出だった。音の効果を視覚の演出に変換したこの手法は、なかなか効果的でわかりやすく、よかったと思う。
 ただ、前半の、のび太とママのケーキについてのやりとりの場面では、画面サイズの変更に加えて、二人がミュージカル調の芝居がかった喋り方をしていたが、これはいささかくどくて感じて、やりすぎだと思った。これがずっと続くとつらいな、と思いつつ観ていたが、のび太が町に出てからは、それぞれの場面に合わせた演技になっていたので、これはよかった。
 アニメ化しにくそうな作品なのだが、上手く仕上げていたと思う。冒頭シーン、のび太の観ているテレビ番組が、SF短編「休日のガンマン」らしき作品だったのもよかった。これで原作通りパーマンも登場すれば、なおよかったのだが。



「友だちの輪」(脚本/早川正、絵コンテ/しぎのあきら、演出/安藤敏彦、作画監督/中村英一)

 リニューアル後、神成さん初登場。声は、宝亀克寿。イメージは前任の渡部猛とあまり変わらず、神成さんにふさわしい声だと思う。神成さん紹介の必要があったせいか、冒頭に、のび太たちが空き地で野球をして、神成さんの家にボールを飛び込ませてしまう場面が加えられていた。出木杉やジャイ子初登場の時は、特にこういった紹介的な場面はなかったので、神成さんの待遇のよさが、ちょっと気になってしまった。スタッフは神成さんびいきなのだろうか。
 この野球の場面は、その後、場所を変えて河原で野球をしているところへミズエが現れる場面へとつながっており、オリジナルシーンとしては、無理のない展開だったと思う。ただ、その場面でミズエが活発な少女として描かれていたのに、その設定があまり生かされなかったのは、ちょっと残念だ。
 その後の展開は、基本的に原作通り。特筆すべき点はあまり見あたらなかったが、ドラえもんやのび太の作画が、ときたま典型的な後期中村作画になってしまっていた点が、どうしても気になってしまった。ミズエは、きちんと藤子・F美少女として描かれていただけに、ドラのびだけが大山時代の顔に戻ってしまうと、違和感がある。富永作監の「のろいのカメラ」の時にも感じたが、中村・富永両氏の絵は、リニューアル後の担当第1回と比べると、自身のタッチが、かなり出てしまっており、今後両氏の作画がどのようになるのか、気になるところだ。


 さて、本日の放送では来年公開予定の「のび太の恐竜2006」の予告編も放映されたが、藤本先生を使うのは反則気味だと思った。まあ、予告に藤本先生まで出すからには、スタッフも相当気合いを入れて作っているのだと期待したい。
 予告と言えば、次回の「きこりの泉」、いくら有名な話だからと言って、予告でオチを割ってしまうのはまずいだろう。それとも、今回は原作とは異なるオチが用意されているのだろうか。いずれにせよ、次回の二話とも、どうアニメ化されるか楽しみな作品だ。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
リニューアル以後のドラえもんの作画レベル低下 (Unknown)
2009-01-02 11:23:38
リニューアル直後は実に丁寧な作画を見せてくれたドラえもんだが、2009年現在 映画『緑の巨人伝』に見られるように狂ったギャグや雑な作画が目立つ またテレビ版でも島津郁雄作画監督を筆頭に実に下手くそな作画が目立つと思う。 作画くらい真面目にやってほしい。
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