風にゆれお色気感ず秋柳
故古田先生(歌人)の御骨折りで銀座の柳の二世を飢え育て何年に成るだろうか。立派に成長した柳の木の下を歩くのが私の歩行コースの一つです。通る度に何か自然に心癒える。なぜだろうと何時も考える、多分柳のしなやかな揺れと清潔そうな微妙な香りだと思っている。柳は芽吹いてから間もない頃、あるいは、葉がまだ瑞々しい頃が特に美しいため、春の季語とされる。細く垂れ下がった無数の枝が、黄緑色の若い葉をいっぱいにつけているのを見ると、ついついと、柳の下をくぐりたくなるが、本日の俳句はあえて「秋柳」とし秋の季語にさしていただいた。
恋恋と銀座の柳雨の中(春)
ネットからの銀座の柳