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ときめきの日々を過ごしたい

秋の日本画と水墨画展

2013-11-01 04:51:01 | Weblog

 秋高しあなたは何を画に感ず

感動を伝ふよろこび秋の展

  ぼちぼちと、切れまなく、静かに絵を鑑賞に見えるお客様が多かった。来場者の記帳簿に群馬県、埼玉県の団体の方の署名もあった。多分「高橋まゆみ人形館」においでになった方々が見に来て下さったのだと思う。年々私達の画を鑑賞して下さるお客様が増えていることに、一抹の喜びを感じた展覧会であった。

 

吉越先生の風景画の題材は、先生は自分で歩いて、その場でデッサンして画にするのが基本的だと言う。右の今回の絵はリフトにに乗り、斑尾高原スキー場の最高峰から反対側のタングラムスキー場の難所をカンジキを履いて歩いて描いた場所に行き、風が吹く寒い中をデッサンしたとのことだ。雪の山は歩き進むのは大変であるが、一画の絵を描くのに、先生の絵に対する情熱と姿勢はなみなみなるもの以上のものがあるのだと、をヒシヒシと感じ取れる。

 

 

 

 

 

 

左の画の方はすでに県展に何回も入選されていて、何時も静かになにをするにも控えめな方です。この絵の題目は確か「老さくら」だと思いましたが、力強い太いさくらの木の幹に、一枚一枚の葉が細かく丁寧に描かれていた。こんな根気のいる画は大雑把な私には到底画けないだろうと思う。絵を画きはじめてかなりの年数が経つベテランさんですが、年数がいくら重ねても画く努力が無ければこうは画けないだろう。人さまからの聞き伝えですが、この方は毎日の家事と先生をなさっていた車椅子になった旦那さんの看病をこなしながら、時間を捜して絵を描くのが雄一の自分の時間で、大切な時間の全てがこの画に詰まっているような気がする。