銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

茨城県北芸術祭 その13

2016-11-13 21:11:40 | 日記
さて、時を一週間前に戻すとする。日立駅とシビックセンターを見終えた段階で、あと残っていたのは うのしまヴィラ、小貝ヶ浜緑地(公園)、小貝ヶ浜緑地(旧美容室)、高萩市は 高戸海岸(前浜)、高戸海岸(小浜)、そして北茨城市の ラジコンポート の6拠点。このうちラジコンポートだけは常磐自動車道の西側に位置する、かなり奥深い場所で、単に海岸を北上しさえすれば良い他の拠点とはワケが違う(全会場中、最も辿り着くのが困難という評判もあった)。こんな事なら北茨城訪問のとき、ちゃんと廻ってれば良かった、あの時は目的地まであと少しという高萩IC前を通過していたのである。仕方がないので、既に鑑賞の済んでいる拠点、穂積家住宅の前を通り過ぎ、高速道路をくぐって高萩市と北茨城市の接する奥へ向かった。そも場所を示すラジコンポートをラジコンボートと誤読していた私は、山間の沼で模型ボートでも走らすのかという最初の勘違いを事前に払拭していたものの、更なる勘違いからは逃れ得なかった。其処は確かに、愛好家たちが自慢の模型ヘリ等を持ち寄って楽しく飛ばす素敵な隠れ里には違いなかったが、展示とはなんの関係もなかった。それは広々と開けた草っぱらの一隅に横一直線に貼られた40メーターに及ぶ黄緑色の帯であって、それ以上でもそれ以下でもなかったのだ。この肩透かし感は訪れた人にしか、やっぱり伝わらないであらう、他の拠点が与えた(かも知れない)感動とまったく同じに。。。  ということで、多くの方が訪れた人気スポットに私が触れる必要もない、他では江戸時代のUFO遭遇記を詳細に調べ上げた「うつろ舟ミニ博物館」と3Dプリンタでヤドカリの家をデザインするという「やどかりに「やど」をわたしてみる」が面白かった。特に前者は日立の生んだSF研究家・長山靖生(ながやま やすお)さんのインタビュウ映像もあって興味津々であった(その著作も一角に積み上げられている)。氏はその著書『日本SF精神史』で第31回日本SF大賞(2010年)を受賞したが(同時受賞は森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』)、私は未読である。申し訳ない、今度ちゃんと読みます(だって、すごく厚いのよ)。序ながら、県下のSF作家というと土浦出身の高野史緒さんが挙がる。『カラマーゾフの妹』で江戸川乱歩賞を受賞されているので、そちらもよろしくです。  後半少し脱線しているが、以上で概ね芸術祭巡りのレポは終わる。このあとはマトメ的記述が何回か続くであろうし、そういう(シツコイ)のが他の訪問記とは幾らか違うかも知れない。。。

https://kenpoku-art.jp/artworks/c09/

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