Gershwin 熱の発生地点は、JAZZピアニストのデューク・ジョーダン氏。2枚目のリーダーアルバム『トリオ&クインテット』に収められた they can't take that away from me を以ってその嚆矢とします。1979年の葛飾、薄暗い学生寮で先輩のLPを他人のステレオで聞いていましたとさ。レーベルはシグナル、プロデューサーはドン・シュリッテン、録音はルディ・ヴァン・ゲルダーと後に向けて幾つも星印の付く好盤でしたが、実はヴォーグに録音されたデヴュー盤でも彼は同じナンバーを採り上げている。54年、55年と近接した2つのヴァージョンは、しかしイントロがぜっんぜん違っており、手を変え品を変えてアプローチを繰り返すところに、この曲好きなんだなと感じ入った覚えあり。 そんな思い入れのある they can't ~ なのでギターの方も幾らか力が入り、ヴァースからBメロを含む主部の最後まで目を通しました。後はもう指に馴染ませるだけだな。
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