銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

変り種

2018-01-30 21:25:04 | 日記
Fingerpicking Gershwin にはアコースティックギター用のアレンジメントが全部で15収められているが、そのなかでも Someone to watch over me はちょっと変わっている。他の14曲はレコードで聴く通りなのに、これだけはそうなってない。譜面は原曲メロディに忠実だが、演奏の方は割と気ままにやっている箇所がある。CDと譜の両方を入手した今だから判ったのだが、これはガーシュウィンに忠実たらんとした編曲者(=演奏者)が試作的色合いの濃いこの第一弾('72年リリース)を譜に起こした際に修正を加えたのだ。しかしこのアレンジには大層愛着があったようで、完全なリアレンジでその香気が飛んでしまうのは憚られる。そこで最低限の手入れに留め、当初のアイディアや決め処はそのまま温存した。そういった経緯でファンは、この曲に関してはレコードと譜面の微妙に異なる2ヴァージョンを楽しめることになったのだ。なんという僥倖!

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