昨日お見せしたのと同じ箇所。譜面は(A)の如く書いたが、実際は(B)の様に上下声部が絡んでいる。2010年に取り組んだ当初は其の様に書いたが、だんだん面倒くさくなり(!)、今は全て(A)タイプの表記に始終している。複声部をひと纏めにしてしまう、まるで一筆書きの(A)は要するに演奏譜なわけで、此れはそのまま弾いてしまうのでなく本来どう響くのかアタマで補正しつつやるのだ。(A)の書き方は、だから実はなかなか味わい深い。いつぞやネットで見掛けた Dave Van Ronk の Maple Leaf Rag がそんな感じで仕上げられてて、以来其れに倣うことにしてる。
それはそうと、ひととおり書き上がった(と思った)譜を弾き込んでったら、レコと相違する部分が出てきて焦った(未だ他にもあるだろう)。耳コピは初出の『L.A. Turnaround』(1974 Charisma)でなく、ライブ盤である『the River Sessions』(2004 River)に準拠している。スタジオ録音は冗長でコクがいまひとつ足りないが、ライブではその後の弾き込みによりムダが削がれ曲の切迫した本質がよく出てると思われる。