ヴィオラのD線、第1指で e(ミ)の音を取る。ホ短調だと、すぐ下の dis(レ#)が導音としてよく登場する。音が dis → e と進むとメロディに一区切りついた感じが生まれるが、楽器演奏の実際としてどちらの音も左手第1指の担当なので、これをずらして取ったりすると音の歯切れが悪くなり、爽快感に欠ける。しかし順に1、2と指を当てるとハーフ・ポジションを取らざるを得ず、その他の音の確実性に欠ける。モーツァルトのト長調デュオ三楽章のカノンが当該ホ短調で書かれており、しかしかような事情でこれまでフィンガリング(運指)の決定打が無くて、もう長いこと懸案事項になっていた。この3日間、何度目かの検討機会を設けてみて、結局、disに1指、eに2指を当て、手全体はハーフ・ポジションと第一ポジションを行ったり来たりするようなやり方で一応ケリをつけた。
カノンのアーティキュレーションをVnパートと比べてみたら、一箇所違う処があり、ということは2つのパートは弓が全く順逆になってしまう、という発見があった。
カノンのアーティキュレーションをVnパートと比べてみたら、一箇所違う処があり、ということは2つのパートは弓が全く順逆になってしまう、という発見があった。
ハーフポジションは、練習では普通に弾けても
なぜか本番になると、咄嗟に不安になって
他の指にしちゃったり…
あ~ぁ、あんなに迷って決めたのに…
と反省した経験多し。
ここぞというときに使われる必殺技である場合も多い。
今回のケースはもちろん、そんな大層なものではないけれど
バロック奏法のポジション移動と何やら深い関係が
あるような、ないような・・・
必要に応じて1ポジまで出向きますが
すぐにハーフに戻れる態勢を取っています
えらいなぁ。